1歳から始める習い事の必要性や効果は?リトミック、ベビースイミングなど1歳に人気の習い事

伝い歩きや自立歩行ができるようになり、身近な人や物への興味関心が広がっていく1歳児。言葉も劇的に増え、指先も器用になり、親としても成長がうれしくて仕方ない時期ですね。そうなると、「そろそろ習い事も視野に入れた方がいいのかな?」と、早くも考え始める人も出てくるはず。そこで今回は1歳児の習い事についてまとめました。

1歳児における習い事の必要性は?

そもそも1歳児、先ほども述べたように著しい成長を見せているとは言え、まだまだ「赤ちゃん」のような存在です。幼い子どもに、本当に習い事をさせる必要はあるのでしょうか?

本当に必要なのかを考えるにあたって、まず現状で1歳児に習い事をさせている親や世帯は、どのくらいいるのか、調べてみましょう。

ベネッセ教育総合研究所『第5回 幼児の生活アンケート レポート[2016年]』には、1歳半児に習い事をさせている親の割合が紹介されています。同調査は東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏に在住する保護者4,034人に対して行われた調査です。比較的、都会に暮らしている人が回答者に多いリサーチになります。

1歳児で習い事をしている率は年々減少傾向に

その中で「1歳半児に習い事をさせている」という親は17.0%。この数字は、多いと考えればいいのでしょうか、それとも少ないと考えればいいのでしょうか。時系列で過去の調査も併せて見ると、1歳児で習い事をさせている親の比率は、意外にもこのところ減っていると分かります。

具体的に言いましょう。2000年の調査では23.3%、2005年の調査では25.1%の親が、1歳児に習い事をさせていました。しかし、2010年は17.1%、2015年は17.0%と減っています。この傾向は2歳児、3歳児でも見られます。「習い事の低年齢化が激しくなっている」という情報は、この調査の結果を見る限り、必ずしも当てはまらないと言えるのですね。

ちなみに、6歳児までを含めた未就学児全体で言えば、2000年の調査から2015年の調査に至るまで、習い事をしている子どもの比率は大きく変わりがありません。言い換えれば、子どもに習い事をさせる親の多さは変わらない様子。しかし、1歳児から始めさせる親はむしろ、全体では減ってきていると言えるのかもしれませんね。

幼児や1歳児の習い事をさせる場合のポイントや注意点は?

1歳児に習い事をさせる親が減っていると言いました。1歳児に習い事をさせている親の比率は17%と少数派です。ただ、それでも「やらせたい」と考える場合には、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか?

文部科学省によると1歳児は、

<保護者など特定の大人との継続的な関わりにおいて、愛されること、大切にされることで、情緒的な絆(愛着)が深まり情緒が安定し、人への信頼感をはぐくんでいく>(文部科学省のホームページより引用)

時期だとされています。そもそも1歳児の場合、1人では習い事をこなせません。親子で参加する習い事が基本になるはず。その意味で言えば、スキンシップが中心で、参加を通じて親もリフレッシュできるような習い事を選ぶと、間違いが少なく済むかもしれませんね。

1歳児に人気の習い事の種類

具体的に、1歳児でも通える習い事には、どのような選択肢があるのでしょうか? 実際に1歳児に習い事をさせている家庭では、どのような習い事が人気なのでしょうか?

1歳の習い事にはリトミックが人気

先ほど紹介したベネッセ教育総合研究所『第5回 幼児の生活アンケート レポート[2016年]』には、1歳6カ月~3歳11か月の未就園児が習っている、人気の習い事ランキングが紹介されています。

  • 1位・・・バレエ・リトミック(8.6%)
  • 2位・・・通信教育(7.5%)
  • 3位・・・スイミング(6.3%)
  • 4位・・・体操(5.0%)
  • 5位・・・英会話(4.2%)

1歳児にはバレエは早すぎると考えられます。もちろんベビーバレエのようなプログラムを提供するバレエ教室もあります。しかし、現実的にはリトミックが候補として挙がってきそうですね。

好奇心や感受性、表現力を刺激するリトミック

リトミックとはそもそも、律動法や律動体操とも呼ばれ、

<リズムや音に対する身体的な反応・行動に着目したもので、創造的な人間教育の手段として広く活用される>(『大辞泉』(小学館)より引用)

といった音楽教育だとされています。筆者の子どもも月に1回のペースで、リトミック教室に2歳のころから顔を出しています。筆者自身(男性)も子どもと一緒に参加した経験があります。先生のピアノの生演奏と生歌を聴きながら、親子で一緒に遊んだり、体を動かしたり、絵を選んで言葉を声に出したりします。まさに先ほど紹介した文部科学省の言葉にもある、スキンシップ中心のプログラムでした。

多くのリトミック教室は、大まかに年齢で分かれているようです。参加したクラスでは、同世代の子どもが親子でプログラムを楽しんでいました。

文部科学省によれば、この時期の子どもは、

<特に、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚は鋭敏>(文部科学省のホームページより引用)

とあります。それならば、リトミックは1歳児の習い事としても、理に適った教育プログラムと言えるかもしれません。もちろん、リトミックを習ったからといって、すぐに何か目に見える成果が出るとは言えません。むしろ目に見えたり数値化できる成果ではなく、物事への好奇心や感受性、表現力など、子どもの情緒に働きかける教育体系なのかもしれませんね。最後に、リトミックの狙いを、リトミック教育センターのホームページより引用しておきます。

<リトミックは、楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的にも、これから受けるあらゆる教育を充分に吸収し、それらを足がかりに大きく育つために、子どもたちが個々に持っている「潜在的な基礎能力」の発達を促す教育>(リトミック教育センターのホームページより引用)

ベビースイミングは何をやるの? プログラムの内容は?

親子のスキンシップで赤ちゃんの発育や発達に良い影響を

先ほど紹介したベネッセ教育総合研究所のランキングで言えば、スイミングも3位に入り、人気だと分かります。この場合は、同じスイミングでもベビースイミングですね。1歳児は親子のスキンシップが重要だと、先ほどは文部科学省の情報を引用しながら紹介しました。まさにベビースイミングは、親子で一緒に水の中に入り、スキンシップを図る習い事になります。

<世界中の多くの学者や専門家が研究を重ねた結果、ベビースイミングが、赤ちゃんの発育や発達にとても良い影響がある>(ベビースイミング協議会のホームページより引用)

とも分かっているのだとか。ベビースイミング協議会のホームページによると、ベビースイミングには幾つかの注意点があると言います。プールに入る前の検温が不可欠で、風邪の日は控える、塩素にアレルギーを持っている赤ちゃんは控えるなどですね。しかし、一般的には安心して親子で楽しめるプログラムだといいます。

筆者も見学席からになりますが、ベビースイミングの様子を眺めた経験があります。親子で抱っこをしながら歩いたり、抱っこしながら水の中で回転したり、親が手を引いて子どもを泳がせたりと、楽しそうに過ごす参加者を目にしました。

身近で習っている人たちからも話を聞いてみました。スキンシップで言えば、ウォーミングアップを兼ねて、水に入る前に親子で体を動かす時間もあるとの話です。

気候を考え、スタートしやすい時期を選ぶ

ただ、幾つか注意点も耳にしました。プールがいくら温水だと言っても、冬は寒いと言います。筆者も個人的に水泳を趣味にしていますから、冬の温水プールの肌寒さはよく分かります。さらに冬は子どもも風邪をひく可能性が高くなります。せっかく習っているのに、通えなくなる日が増える子も多いと聞きます。その意味で、春夏など時期を選んでスタートすると、無理なく継続しやすいかもしれませんね。

1歳児の習い事は親子のスキンシップや気分転換に良い機会

以上、1歳児の習い事についてまとめました。習い事は低年齢化していると一般的には言われます。しかし、実態は必ずしもそうとも言えないと分かりました。

少数派ながら1歳で習い事をさせる場合は、スキンシップを大事にして、リトミック、ベビースイミングなど子どもが無理なく楽しめるプログラムを選ぶ人が多いみたいです。あまり堅苦しく考えず、親の気分転換や交友関係を広げる目的などで習い事を始めさせても、楽しいかもしれませんね。

文/坂本正敬 写真/繁延あづさ

 

【参考】

第5回 幼児の生活アンケート レポート[2016年] – ベネッセ教育総合研究所

※ 子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題 – 文部科学省

リトミックとは – リトミック研究センター

ベビースイミングを楽しもう! – ベビースイミング協議会

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