溶かしたチョコレートに、フルーツやバゲットをつけて楽しむチョコレートフォンデュは、事前の準備からワクワクしますよね。
チョコレートに合わせる具材は豊富にあります。また、チョコレートを溶かす器具も、特別に用意しなくても大丈夫。お家にある耐熱容器を使えば、問題ありません。事前準備が肝心ですから、ぜひ買い出しの前に一読して、参考にしてください。
事前の準備
チョコレートフォンデュに必要な食材について、アイデアをまとめました。人数やお好みに合わせて、お好きなものを選んでください。
材料
(4人分)
チョコレート 500g
牛乳 260~280㏄(低脂肪乳は不可)
・チョコレートの固さ
溶かしたチョコレートがすぐに固まらないために、牛乳を加えてチョコレートを溶かします。一度溶けたら、しばらくは常温でも柔らかいままですから、加熱なしでテーブルに置くことができます。
また、油分の多いチョコレートを使用すると、油が分離することがあります。牛乳を人肌に温め、様子をみながら少しずつチョコレートを加えてください。
生クリームは牛乳よりも脂肪分が多いので、分離しにくくなります。量の目安は、チョコ200gに対して生クリーム100g程度です。お好みで増減してください。
・チョコレートの種類
チョコレートはごく一般的な板チョコでかまいません。ミルク、ビターのどちらかはお好みで選んでください。
また、ミントチョコレートやイチゴミルクチョコなど、味が異なるチョコレートもおいしいですよ。
ホワイトチョコレートを使うなら、牛乳に抹茶(小さじ2程度)を溶かすのもおすすめ。バウムクーヘンや、カステラ、ラムレーズンなどと相性抜群です。
具材の例
具材は、つい大量に用意してしまいがちです。よく計画を立ててから買い物へ。
・フルーツ
主役となるフルーツは、イチゴ、バナナが定番です。あとは季節のものをお好みで選べば間違いありません。キウイ、パイナップル、ブドウ、柿、りんごなど。
ドライフルーツもチョコレートと合う具材です。串に刺しやすい大きさのものや、細長い形のものが食べやすく、レモンやオレンジピールもおすすめです。
生のハーブなら、ミントの葉を使うと天然のミントチョコが味わえます。
・お菓子、パン
お子さんが喜ぶのはお菓子類ですね。定番のクッキー、ビスケット、パイの他、ポテトチップ、プリッツェル、ポップコーンなど、少し塩味のあるスナックもあると喜ばれます。
バゲット、焼き餅、白玉団子、ミニドーナツなどはお腹がいっぱいになりがちですから、少なめで良いでしょう。
餡子を使った和菓子(大福、羊羹など)やマシュマロは、ビターチョコと合わせると◎。
また、最後に残ったチョコレートに、グラノーラを混ぜて冷やし固めるとチョコバーができます。次の日も楽しめるだけでなく、片付けもしやすくなって役立ちます。
・ナッツ
ナッツ類にチョコレートをまとわせると、よく合います。砕いて、チョコバーの具材に使うこともできます。
カシューナッツ
アーモンド
ビーナッツ
クルミ、など。
・スパイス
甘いチョコレートだけでは味に飽きがきますから、お皿の上でスパイスを振りかけて楽しむと、味の幅が広がります。
シナモン
アニス
カルダモン
フェンネル
ジンジャー
岩塩、など。
ピリッとした辛さが欲しい場合は、ブラックペッパーや、チリペッパーをお使いください。
ホワイトチョコにはピンクペッパーを。ほろ苦さがマッチするだけでなく、色味も素敵です。
・アルコールを含む具材
チョコレートにブランデーやラム酒などを小さじ2杯程度加えると、香りが引き立ちます。また、酒粕を合わせれば風味が増します。
酒類はお子さんがひと通り食べ終わった後に加えるか、あるいは複数の容器で作ることもできるので、大人が一緒に楽しみたい場合はご用意ください。
チョコレートフォンデュに必要な用具
具材の他に、必要な用具の一覧です。
竹串
計量カップ
ゴムベラ
包丁、まな板
器具について
フォンデュとは、フランス語で「溶ける、溶かす」の意味です。チョコレートを溶かす器具がない場合の対策や、代用品についてまとめました。
コンロと鍋
卓上コンロを用意して、なるべく厚手の鍋でチョコレートを溶かすのが本来のスタイルですが、普通の鍋でも問題はありません。また、鋳物製の鍋なら、余熱だけで長時間保つことができます。
複数の味を作りたい場合もありますが、そんな時は湯煎用のお湯を用意して、耐熱製の容器を中に入れ、チョコレートを溶かす方法が便利です。少量ずつ色々な味が用意できます。
チョコレートが溶ける温度は50~55℃ですから、湯煎といっても、それほど熱くする必要はありません。チョコレートがほんのり温まれば、トロトロに溶けます。
・高温は分離の原因に
チョコレートを分離させないためにも、鍋を高温に上げるのは厳禁です。
また、鍋に水分が残っていても、分離する原因になります。溶かす際は乾いた用具をお使いください。
ホットプレートの利用
ホットプレートを用いる場合も、やはり小さな耐熱容器にチョコレートを用意して、容器ごと温めて溶かします。
【1】ホットプレートを中火で温めます。
【2】耐熱容器に刻んだチョコレートと、牛乳を入れて、ホットプレートにそのまま置いてください。
【3】チョコレートが溶けたら、ホットプレートは弱めます。
チョコレートフォンデュの作り方
事前の準備が整ったら、いよいよチョコレートフォンデュを作りましょう。
下準備
具材を食べやすい大きさにカットしておきます。あまり小さくカットすると、竹串に刺しにくいので、注意。
チョコレートを細かく砕きます。袋に入れて、めん棒などで叩くと簡単です。
作り方
【1】鍋に牛乳を入れて、弱火で温めます。沸騰直前にとろ火にし、刻んだチョコレートを少しずつ加えます。ゴムベラで混ぜながら溶かしてください。
均一に混ざったら、火を止めます。
【2】チョコレートが溶けた後は、鍋の温度は35~40℃が適温です。これはお風呂のお湯と同じ温度で、触っても火傷はしません。
お好みのフルーツやパンを、溶けたチョコレートにくぐらせてお召し上がりください。常に鍋底から混ぜて均一を保ち、焦げないように見守ってください。
キャンプでも楽しめるチョコレートフォンデュ
アウトドアでも、チョコレートフォンデュは人気です。コッフェルやシェラカップの中でチョコレートを溶かし、好きな具材をつけて楽しみます。焚火台の火は火力が強すぎるので、かなり遠火に設置してください。
チーズと白ワイン、にんにくを用意して、同時にチーズフォンデュを楽しんでも。
チョコレートフォンデュで特別な時間を
お家で楽しめるチョコレートフォンデュは、具材の用意と、チョコレートを溶かす用具が肝心です。楽しみながら準備してくださいね。
普段は、お子さんが口にするお菓子の量について調節することが大切ですが、時々はこうした特別な時間を用意して、メリハリをつけると、小さいお子さんでも納得できるかもしれませんね。思い切り楽しんでください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)