じゃがいもって冷凍保存できるの? “食感を損なわない” 上手な冷凍方法とは

じゃがいもは、リンゴの約7倍もビタミンCが含まれています(日本食品成分表2019年調べ)。そのため、美肌や風邪予防などにも注目されている穀物のひとつ。特に、じゃがいもの持つビタミンCは加熱に強いのもうれしい特徴です。身近な野菜だけに、意外と保存法を知らない方も多いのではないでしょうか。

じゃがいもは冷凍保存できる?

じゃがいもって、何となく冷凍できないイメージがありませんか? 筆者もカレーを冷凍してみたところ、じゃがいものまずさに驚いた経験あり(笑)。表現が難しいのですが、ブニュブニョとした食感とでもいいましょうか…。ただ、冷凍の仕方を間違えていただけで、実はじゃがいもは冷凍保存ができる野菜だったんです!

冷凍するとまずくなるのはなぜ?

多くの野菜にいえることですが、冷凍すると野菜の中の水分が凍って細胞が壊れてしまいます。解凍後には、一気に氷の結晶が溶け出すため本来の味や食感を損ねやすくなるとか。じゃがいもに関しても同様で、これがまずくなる原因です。

冷凍じゃがいもは離乳食に使える?

じゃがいもは、離乳食初期から使える野菜です。この場合は、加熱後につぶしてから冷凍保存するのがおすすめ。ラップなどで小分けにしてから保存用冷凍袋に入れると使いやすくて便利です。たまに野菜アレルギーのお子さんもいらっしゃいますので、初めて食べさせるときは少量からにしましょう。

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じゃがいもの冷凍保存方法

じゃがいもを冷凍するには、いくつかのルールがあります。次に、具体的な冷凍法をご紹介していきますね。

生のまま冷凍保存する方法

じゃがいもは、丸ごと生で冷凍できるって知っていましたか? 「えー!?」と疑いたくなりますよね。でも、本当なんです。
ポイントは、切らずに丸ごと冷凍すること。皮ごとでも、皮をむいてもどちらでも冷凍保存可能です(できれば、皮ごとがおすすめ)。皮ごとの場合は、よく洗って冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で凍らすだけ。調理するときは、普通に茹でてから使います。食べた時の印象は、ホクホクとまではいきませんが、シャキシャキとした食感が楽しめます。

じゃがいもは、切ったり、すりおろしたりしてから冷凍するのは不向き。酸化による褐変反応で色味も悪くなり、食感も筋張ってしまいます。下の画像は、すりおろしてから冷凍したじゃがいも。冷凍のまま加熱してみましたが、繊維質ばかりで全然、美味しくありませんでした。

加熱してから冷凍保存する方法

加熱するとじゃがいもの持つビタミンCが流失してしまうのでは?と、心配される方もいるかと思いますが、ご安心ください。じゃがいもの主成分は「でんぷん」です。そのため、じゃがいもの持つビタミンCはでんぷん質に保護されているため加熱しても壊れにくいとか。加熱後には、マッシュポテトなどにして繊維をあらかじめ壊してから冷凍保存することが重要です。この状態であれば、カレーに入れても食感が変わって不味くなったりもしません。

マッシュポテトは保存用袋に入れて冷凍

 

マッシュポテト入りカレーもおすすめ

じゃがいもの冷凍保存期間

じゃがいもは、約34週間くらいが目安です。冷凍状態によって異なるため、なるべく早めに食べ切るようにしましょう。

じゃがいもをおいしく解凍する方法

丸ごと冷凍したじゃがいもは、茹でるとつるんと皮が剝けます。一度、冷凍してあるので皮と実の間に水が入りやすくなるためです。食べてみるとホクホクとまではいきませんが、シャキシャキとした食感に。きんぴらなどに最適です♪ 
マッシュポテトにした場合は、食べる日の前日に自然解凍してから使いましょう。

冷凍じゃがいもは手で皮がむけます

 

文/川越光笑(たべごとライター・発酵食スペシャリスト)

冷凍保存したじゃがいもを使ったアレンジレシピ

【1】キャベツとじゃがいものポタージュ

定番具材にキャベツを加えていつものポタージュをちょっぴりイメチェン! 仕上げのコーンフレークが食感のポイントに。

◆材料

(大人2人+子ども2人分)
キャベツ 3枚
じゃがいも 3個
玉ねぎ 1/2個
ベーコン 2枚
オリーブ油 大さじ1

【A】
水 2カップ
顆粒スープの素 小さじ1

牛乳 2カップ
塩 少々
コーンフレーク 適量

◆作り方

【1】キャベツはざく切りにし、じゃがいもは皮をむいて乱切りにする。玉ねぎは薄切り、ベーコンはみじん切りにする。
【2】オリーブ油を熱して【1】を炒め、【A】を加えてふたをし、野菜がやわらかくなるまで弱火で煮る。
【3】火を止めて粗熱をとり、ミキサーにかける。鍋に戻して牛乳を加え、ひと煮立ちしたら、塩で味を調える。
【4】器に盛り、コーンフレークをのせる。
※大人は仕上げにこしょうをふってもおいしい。

◆ポイント

ミキサーがない場合は…

【1】素材をやわらかく煮たあと、熱いうちに、お玉の背でつぶします。お玉の代わりに、すりこぎやフォークを使ってもOK。

【2】さらに、なめらかにするには、作り終わった最後に、ざるでこし、ざるに残った分をへらでつぶします。

教えてくれたのは


ほりえさちこさん

栄養士、フードコーディネーター、飾り巻き寿司インストラクター1 級。男の子のママ。育児経験を生かした簡単で栄養バランスのとれた料理やかわいいレシピが人気。
『ベビーブック』2011年3月号

【2】クリームポテトコロッケ

ホワイトソースとつぶしたじゃがいもを混ぜるだけ! ホクホク&クリーミで、大人も子供も大好きな味です。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
ホワイトソース 1カップ
じゃがいも 2個
小麦粉・溶き卵・パン粉 各適量
揚げ油 適量

◆作り方

【1】じゃがいもは皮をむいて4等分し、サッと洗ってボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで6分加熱する。水けを拭いてつぶし、ホワイトソースと混ぜる。
【2】【1】を10等分して丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、170℃に熱した油で1~2分、こんがりと揚げる。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。

◆ポイント

鶏ひきとえのきのホワイトソースは、ひき肉が入っているので、ご飯やパスタにかけるだけで満足感が◎。えのきだけを混ぜると色が目立たず、こっそり食物繊維を増やせます。

(5カップ分)
鶏ひき肉 200g
えのきだけ 2パック
玉ねぎ 1/2個
バター 40g
小麦粉 大さじ3
牛乳 3カップ
塩 小さじ1
こしょう 少々

【1】えのきだけと玉ねぎはみじん切りにする。
【2】鍋でバターを溶かして玉ねぎをしんなりするまで炒め、ひき肉を加えてパラパラになるまで炒める。
【3】【2】に小麦粉を加えて弱火にし、粉っぽさがなくなるまで炒めたら、水1カップを少しずつ加えて混ぜる。牛乳とえのきだけを加え、ときどき混ぜながらトロリとするまで煮、塩、こしょうをふる。

教えてくれたのは


藤井恵さん

簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2014年5月号

 

構成/HugKum編集部

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