枝豆は離乳食にいつから使える? 下処理法や冷凍保存のテク、時期別おすすめレシピまで

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。大人にとってはビールの友の「枝豆」。子どもも大好きですよね。今回は、子どもから大人まで人気の枝豆の、離乳食に使う時のコツや注意点、レシピを紹介します!

枝豆はいつから離乳食に使っていい?

枝豆は離乳食後期から

入れるだけで彩りも良くなり、子どもにも人気がある枝豆ですが、離乳食には離乳食後期ごろを目安に与え始めましょう。

枝豆は、大人が食べる分には少し歯ごたえがあるくらいが美味しいですが、赤ちゃんにとってはそうではありません。だから、やわらかくしようとしますが、ゆでてもゆでても、なかなかやわらかくなりにくいです。

なので、離乳食後期に初めて食べるときはすりつぶしからスタート。離乳食後期は、歯茎で「カミカミ」する練習期間ですので、他の食材をカミカミする姿が見られるようになってきたら徐々に、みじん切り→5mm角。と大きさを変えていきましょう。

枝豆をそのまま食べてもいいのは、離乳食期が終わり、奥歯が生えそろった幼児期になってから。

誤嚥防止!3歳までは刻んで与えて

枝豆を与える上で心配なのは、つるりと誤嚥(ごえん)して気管にはいってしまうこと!  消費者庁が「大豆などの豆類は3歳以下には与えないで」と注意勧告を出していますので、安全のため3歳まではそのままではなく刻んで与えましょう。3歳過ぎても、食べるときは必ず大人がそばで見守ります。

枝豆はアレルギーにも注意

枝豆は大豆ですので、アレルギー表示推奨の20品目のうちのひとつです。どの食材もそうですが、初めて食べるときは、ひとさじからスタートし、食べた後は赤ちゃんの体調を観察します。気になることがあれば医師に相談します。

枝豆を離乳食に使うときの下処理法

枝豆を離乳食に使う時は、大人の手順にプラスαひと手間が必要です。

鍋でゆでる

1.たっぷりのお湯に枝豆をさやのまま入れ10分ゆでる。(大人が普段ゆでる時間よりも長くゆでる)

2.ゆであがったらザルにあげる。

3.さやから豆を取り出し、薄皮をむく。

ゆでるとき、普段大人は塩ゆでしますが、塩を入れる必要はありません。消化しにくく飲み込みづらい薄皮をむいたら離乳食調理に使います。

電子レンジでゆでる

少量だけレンジでゆでる方法です。

1.枝豆を耐熱皿に入れ30mlの水を入れる。

2.1にラップをかけ7~8分加熱する。

3.さやから豆を取り出し、薄皮をむく。

*お使いのレンジによって、加熱時間を調整しましょう。

冷凍枝豆は下ゆでして塩抜きを

冷凍枝豆は、塩分が入っている場合があります。はじめから大人用の味がついていることもあるので、食べてみて塩味がなければそのまま離乳食に使ってOKですが、塩味が強ければ、下ゆでして塩抜きします。

枝豆を冷凍保存するときのテクニック・保存期間

1袋の枝豆を全て離乳食に使うことができません。そんなときは大人が食べるのはもちろんOK!ですが、冷凍保存することもできます。

1.購入したらすぐに下ゆでする。

2.薄皮をむき、赤ちゃんの月齢に合わせてつぶす、刻む。

3.1回分を小分け容器に入れるかラップに包み冷凍庫に入れます。

冷凍保存した枝豆は1週間以内に使い切りましょう。

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枝豆を使った離乳食、時期別おすすめレシピ

離乳食後期・枝豆のポタージュ

<材料>

枝豆 10g
じゃがいも 20g
牛乳 50g

<作り方>

1.枝豆はさやのまま茹でてさやを外して薄皮を取る。じゃがいもは1㎝厚さに切る。

2.鍋に水(150ml)とじゃがいもを入れて沸かし、ふたをして弱火で10分煮て湯切りする。

3.2と下処理した枝豆と牛乳をミキサーにかける。

4.3を鍋に入れて沸かし、弱火で3分加熱する。

離乳食完了期・枝豆をしらすのまぜご飯

<材料>

軟飯 80g
しらす 5g
枝豆 10g

<作り方>

1.しらすは湯がいて塩抜きする。枝豆はさやのままゆでてさやを外して薄皮を取り1/4に切る。

2.軟飯に1を混ぜる。

離乳食完了期・枝豆のチーズ焼き

<材料>

枝豆 15g
チーズ 5g

<作り方>

1.枝豆はさやのままゆでて、さやを外して薄皮を取り1/4に切る。

2.耐熱器に1を入れてチーズをまぶしてトースターで10分焼く。

おいしく安全に枝豆デビュー

彩りが良く、入れるだけでおいしさが増す枝豆。使い方を守って美味しく離乳食に取り入れてください。

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記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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