ゴールド賞は5歳の女の子! 好きなものを楽しく描くエネルギーにあふれた、マクドナルド『ハッピーえほん大賞』子ども部門《受賞者インタビュー》

応募総数なんと8119件! 多くの注目を集めたマクドナルド主催のえほんコンクール『ハッピーえほん大賞』。一般部門・子ども部門合わせて、グランプリをはじめとする計47作品が入賞しました。こちらの記事では、子ども部門の「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」を受賞した作品の紹介と、作者である子ども達を取材しました。想像力に溢れる子どもたちの純粋なパワーに感動です。

子ども部門のブロンズ・シルバー・ゴールド賞を発表!

子ども部門は中学生以下による、2ページ(1見開き)から6ページ(3見開き)までの制作。受賞した3作品は、どれも自分の“好き”を自由に描いたものとなりました!

※受賞者の年齢は応募当時のものになります。

ブロンズ「きみはどんなきょうりゅう?」絵/作:しもかわられんくん(東京都在住、7歳)

NON  STYLE 石田さんも大絶賛した“先生が恐竜になってしまう”お話を作ったのは、しもかわられんくん。

ブロンズ「きみはどんなきょうりゅう?」絵/作:しもかわられんくん

ぼくは恐竜が大好きです。将来はえほん作家と古生物学者になりたいです。

「普段から恐竜の絵を描くことや、それでお話を作るのが大好きで、3歳くらいからずっと作っています」しもかわられんくん

このえほんを作るのに大変だったことは、どの恐竜を1ページ目にしようか、と決めるところです。小型の恐竜の中ではいちばん『トロオドン』が好きなので、大好きな担任の先生もトロオドンにして、最初のページに決めました。

賞をもらえると聞いてからは、今までよりももっと作るのが楽しくなりました。

審査員・えほん作家 ザ・キャビンカンパニーさんからのメッセージ
「鉛筆やクレヨン、絵の具など、たくさんの画材を使って描いているところに惹かれました。そして、恐竜好きは知っているのかもしれませんが、とてもマニアックな種類の恐竜が登場してきたところに、本当に恐竜が好きなんだな、と。恐竜に興味の無い人が読んでも、その恐竜ってどんな恐竜だろう? と興味を引かれる作品でした」

左のお二人:ザ・キャビンカンパニー(吉岡紗希さん、阿部健太朗さん)、右:日本マクドナルド株式会社 マーケティング本部 マーケティング部 部長 西脇大樹さん

シルバー「おんがくがぼくをつつむ」絵/作:ゆきたま たまゆきさん(静岡県在住、8歳)

まるでシャガールのような絵画と賞賛! 双子の姉妹合作で応募してくれた、ゆきたま たまゆきさん。

シルバー「おんがくがぼくをつつむ」絵/作:ゆきたま たまゆきさん

馬の絵を描くのが特に好きで、小さいときから馬の絵をたくさん描いています。馬が好きになったきっかけは、『スピリット』というアニメを観てからです。乗馬も習っています。

絵は、YouTubeで水彩画の柴崎先生の動画を見て、いろんな描き方を真似してみています。

絵、文と役割を分けるのではなく、「ページごとに分担して描きました」とゆきたま たまゆきさん。絵のタッチも姉妹そっくり。

普段からたくさんお話を作っているので、今回のコンクールには、今までに描いたお気に入りのものから選んで、それに追加をして応募しました。賞をとれてうれしいです。

堂々とスピーチをする ゆきたま たまゆきさん。

審査員・えほん作家 ザ・キャビンカンパニーさんからのメッセージ
「まずは画力がすごいと思いました! 見たものをそのまま描くのではなくて、まるでシャガールの表現主義のようなイラストで、心の中を表現しているなと。カラーが統一されていて、色感もある。動物の表情も豊かで、カエルの顔も実際にこんな顔しているなぁと思いながら読ませてもらいました。オノマトペも耳に残るような表現で素晴らしかったです」

ゴールド 「ねずみのおしゃれマエストロ」絵/作:せおりさん(福岡県在住、5歳)

たくさんの画材を使ったことによる色鮮やかさと、細やかな切り絵が目を惹く、せおりさんの作品。

ゴールド 「ねずみのおしゃれマエストロ」絵/作:せおりさん

私はねずみさんの横顔が上手に描けるから、ねずみさんのえほんを作りました。

私は塗り絵が好きで、いつも塗り絵をしています。

お洋服が好きなので、将来はお洋服屋さんになりたいです。

ねずみを指すせおりさん。
ザ・キャビンカンパニーさんから、ゴールド賞のトロフィーを贈呈。

審査員・えほん作家 ザ・キャビンカンパニーさんからのメッセージ
「純真無垢で、天真爛漫なお話だなと感じました。こういう感覚は、大人になっても忘れずに磨いていってほしいなと思います。そして、切り絵という手法を使ってイラストをペタペタと貼っていくところが、ストーリーに合っていてすごく楽しく読ませてもらいました。真っ白の裸ん坊の主人公が、最後には華やかな洋服を着る、というラストがとてもいい。最後の『早くお母さんに見せないな』という言葉が、本当に自分が思っていることを文章にしたんだなと伝わってきました」

難しく考えなくても大丈夫! 好きなものを好きなように表現して

ザ・キャビンカンパニー 吉岡紗希さん(左)・阿部健太朗さん(右)

ザ・キャビンカンパニーさん:『えほんを作るって難しい…』そう考えがちですが、子どもたちの作り方はとてもシンプル。まずはいつも自分がしている好きなこと、好きな絵を思いっきり好きなように描くこと。そして、それを繋げてみたら作品ができあがっていた…そんな自然な流れで作られる作品だからこそ、ストレートで強い想いが読み手に伝わってきました。

コンクールはいちど終了してしまいましたが、今回応募してくださった方はもちろん、チャレンジしようとしたけど躊躇してしまった方も、ぜひ作品作りを続けてお子さんの好きを応援していきましょう!

子どものエネルギーにNON STYLE 石田明さんも感動

本コンクールのスペシャルサポーターを務め、審査にも参加したNON STYLE 石田さん。

石田さん:子ども部門のブロンズ賞『きみはどんなきょうりゅう?』は特に印象に残っています! 先生を自分が大好きな恐竜に例えて、先生が恐竜になってしまうお話なんですが、先生のことも恐竜のことも本当に好きなんだろうなと伝わってきて。好きなものを好きなように描く、という勇気をもらえる作品でした。

子どもの“好き”を応援できるように

ザ・キャビンカンパニーさんや石田さんもコメントしているように、子どもの純粋なエネルギーに感動する受賞作品の数々でした! 一般部門のグランプリ作品は、実際にマクドナルドの“ほんのハッピーセット”として登場予定。手にとるのが今からとても楽しみですね。

えほん作家 鈴木のりたけさんも「続きが読みたい!」と感動した一般部門

グランプリ作品は“ほんのハッピーセット”に! 「非の打ち所がない」と審査員が絶賛した、空のかけらを集める物語|マクドナルド『ハッピーえほん大賞』結果発表
まずは一般部門のブロンズ・シルバー・ゴールド賞を発表! 一般部門は8ページ(4見開き)。限られたページの中でも、個性ある絵柄や色使い...

文/鬼石有起 撮影/五十嵐美弥

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