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赤ちゃんの寝返りはいつから? 早い/遅いと心配?
足腰を使い、仰向けからクルッとうつ伏せに身体を回転させる赤ちゃんの「寝返り」。成長の証のひとつといえるものですが、では、一般的に赤ちゃんはいつ頃から寝返りができるようになるのでしょうか。
一般的には月齢4~6ヶ月頃から
一般的に寝返りは、首すわりが安定する【4〜6ヶ月頃】にできるようになる赤ちゃんが多いといわれています。とはいえ、身体の発達と同様に、赤ちゃんによってもちろん個人差はみられます。
寝返りの時期が【遅い】と心配?
寝返りの開始時期が多少遅くても大きな問題はありません。身体の発達に個人差があることはもちろん、なかにはのんびり屋さんな赤ちゃんもいるので、過度な心配は不要です。ただし、月齢6ヶ月を大幅に過ぎても寝返りの兆候が見られない場合や、他にも気がかりなことがある場合は、一度、医師や専門家に相談してみましょう。
寝返りの時期が【早い】と心配?
寝返りの時期が多少早い場合も、同様に大きな問題はありません。ただし、首がまだすわっていない赤ちゃんの寝返りは、うつ伏せになったときに顔を上げられず窒息してしまう可能性があるため、危険を伴うといえます。万が一に備え、赤ちゃんの寝床づくりは安全に十分配慮しておきましょう。
赤ちゃんの寝床づくりについては、下記のリンク先でも詳しく解説しています。
いつはじまった? 初めての寝返り【体験談】
では、先輩ママパパのご家庭では、赤ちゃんは月齢何ヶ月頃にはじめての寝返りをしたのでしょうか? HugKum編集部では1歳の子を持つママパパを対象に、アンケートを実施。以下では、アンケートの結果をお伝えします。
Q.赤ちゃんが 初めて寝返りしたのはいつですか?
アンケートでは、1位が「生後3ヶ月以上、生後4ヶ月未満」(27.9%)、2位が「生後4ヶ月以上、生後5ヶ月未満」(19.7%)、3位が「生後5ヶ月以上、6ヶ月未満」という結果に。およそ3分の2程度の赤ちゃんが、生後6ヶ月以内には寝返りをはじめたようです。なかには「生後3ヶ月未満」との回答も!
とはいえ、4位は「生後6ヶ月以上、7ヶ月未満」(13.9%)、5位が「生後10ヶ月以降」(7.4%)と少数派ながら、生後6ヶ月以降にできるようになる子も決して珍しくありません。
感激! 初めての寝返りママ・パパ体験談
ママやパパにとって、赤ちゃんのはじめての寝返りはわが子の成長をはっきりと目のあたりにする感動体験のひとつ。先輩ママ&パパからは、我が子の「はじめての寝返り体験談」として感激の声が寄せられました。以下では、集まったお声を厳選してご紹介します!
これはサイン? 寝返りをしそうな時期に見られる兆候
なかには突然クルッとできてしまう赤ちゃんもいますが、寝返りができるようになる少し前から、多くの赤ちゃんには「兆候」といえる仕草が見られます。ここでは、どのような仕草によって「そろそろ寝返りするかも」と判断できるのか、兆候の特徴をお伝えします。さらに、寝返りからはいはいへの成長段階についても解説。
手足を上げ、身体をひねろうとする
赤ちゃんが手や足を上げて身体をひねろうとしていたら、それは寝返りへの意欲のあらわれ。少しずつ勢いがつき、手足を高く上げられるようになります。
えび反りになる
赤ちゃんがえび反りになっていたら、それは寝返りができるようになる前触れ。さらに、えび反りによって身体を曲げたり伸ばしたりすることで、足腰や背中の筋肉が鍛えられていきます。
身体を横向きにする
身体を横向きにした状態をしばらく保てるようになったら、自力での寝返り成功はもう間近! ママやパパのサポートによって、身体の動かし方を覚えていけば、もうすぐ自分ひとりで寝返りができるようになるはず。
寝がえりからハイハイまでの過程は?
ついに寝返りが成功すると、すぐにハイハイもできるような気がしますが、それはまだ少し先のこと。多くの赤ちゃんがハイハイの前に、腕や足を使ってずるずると前や後ろに進む「ズリバイ」や、ひとりでの「おすわり」ができるようになります。これらを繰り返すうちに、全身の筋肉が鍛えられ、大体月齢8ヶ月頃にはハイハイができるようになるといわれています。
寝返りに練習は必要? 気をつけたい点&サポートの方法
寝返りは赤ちゃんのペースで自然とできるようになるものなので、基本的には練習をする必要はないといわれています。ただし、赤ちゃんが寝返りをしやすいように環境に気を配ってあげたり、身体をひねるのをサポートしてあげるのは◎。サポートしてあげることで、寝返りの身体の動かし方を教えてあげましょう。ここでは、寝返りのサポートの方法をご紹介します。
服装や環境を整えてあげる
赤ちゃんに寝返りへの意欲が見られたら、まずは、服装や周りの環境を整えてあげましょう。伸縮性の低い動きづらい服を着ていたり、バウンサーやハイローラックにいる時間が多すぎたりすると、寝返りもなかなかできません。動きやすい服を着せ、のびのびできる場所で遊べる時間を増やしましょう。
赤ちゃんの寝返りの仕方をイメージしておく
サポートをしてあげるためには、赤ちゃんの寝返りの仕方をイメージしておくことも大切。大人が【上半身→下半身】の順に身体をひねり寝返りするのとは違い、赤ちゃんの寝返りは【下半身→上半身】の順。仰向けの状態から足を反対側に交差させ、まずは腰をひねってから、上半身を床に伏せます。
腰や背中をゆっくり押す
赤ちゃんが身体をひねっていたら、腰や背中をゆっくりと押してあげましょう。むりには押さず、身体に手を添えてあげるイメージで、やさしく。
腕抜きを手伝ってあげる
自力もしくはサポートによって、赤ちゃんがうつ伏せになるところまでできていたら、床と上半身の間に腕がはさまっていないか確認しましょう。はさまっていたら、ゆっくり腕を抜いてあげます。腕抜きも少しずつ自分でできるようになっていきます。
ついに寝返りを始めたら… 注意したいポイント3選!
多くの赤ちゃんは、寝返りのコツがつかめると、ちょっとした隙にクルッと何度も寝返りを繰り返します。さらに、仰向けでいるときよりも、触れるものや掴めるものも増えるので、ママやパパは心配が尽きません。最後に、赤ちゃんが寝返りをできるようになったら特に注意しておきたいポイントを3つにまとめてみました!
窒息に注意
赤ちゃんは寝返りができるようになっても、はじめのうちは長い間顔を上げておくことができません。首が下がってしまい、顔が寝具にうずまり窒息するおそれがあります。赤ちゃんが寝返りをした際は、即座に仰向けに戻す必要はありませんが、必ず目を離さないようにしましょう。また、顔がうずまる可能性があるやわらかすぎる寝具やたわむ寝具は避けるようにしましょう。
誤飲に注意
また、寝返りを習得し、首を上げていられるようになると、赤ちゃんが近くのものに手を伸ばし、掴んでしまうことも考えられます。そのまま口に入れたり、飲み込んだりする危険のあるものは、近くに置いておかないように要注意。
転落や挟まりに注意
寝返りができるようになった赤ちゃんはつねに目を離せません。とはいえ、夜もずっと起きて見張っているというわけにはいきませんよね。万が一、ママやパパが眠っている隙などに寝返りをした場合のことを想定し、転落のおそれはないか、ベッドの隙間に挟まったりしないかなど、赤ちゃんの寝床づくりには十分に注意しましょう。
Q.寝返りができるようになって心配になったことはありますか?
お子さんの寝返りができるようになって嬉しい反面、ママパパが心配に思うことがあったかどうかアンケート調査したところ、半数近い方が「ある」を選びました。ママパパの声もご紹介します。
ママパパの声
「見ていない時に頭を上げていることに疲れてしまって、呼吸できない状態になってしまったりしないか不安になったことがあります」 (30代・東京都・子ども3人)
「首が座ってないのに寝返りしたので夜中が怖かった」(30代・鹿児島県・子ども2人)
「夜間寝返りをしたときに窒息などをして、気付けなかったらどうしようと心配な気持ちだった」(30代・愛知県・子ども1人)
「小さいおもちゃを口に入れてしまうので、落ちてないか確認していた」(30代・静岡県・子ども4人)
「部屋のあちこちで寝返りをして、寝返り返りができなかったときはたくさん泣かれた。頭をぶつけないように家具を赤ちゃんスペースから離れたところに動かした」(20代・青森県・子ども1人)
下記リンク先では、赤ちゃんに安全なマットレスやベッドガード、添い寝に活用できるベッドインベッドの選び方をそれぞれ解説しています。ご参考にどうぞ!
寝返りは慌てなくてOK! のんびり見守ってあげましょう
お子さんの寝返りが周りの子より早すぎたり遅すぎたりすると、不安になることもありますよね。寝返りは大きく個人差があるもの。急がず、慌てず、そして無理もせず、のんびりと赤ちゃんのペースを見守ってあげてくださいね。
構成・文/羽吹理美