「プラなし生活」ってどんな人達?
「プラなし生活」さんとは、海洋プラスチック問題について研究をしている生物海洋学者のRyota Nakajimaさんと、メーカーの技術者として勤務後、子育てをしながらプラスチックフリーなヒントを探してサイトの運営をされているYoko Kogaさんのお二人。
環境問題を取り上げるメディアは多いものの、個人レベルで何をしたらよいかに応えるものがないと気づき、日本で実践しやすい試みを紹介するブログを立ち上げたのだそう。
プラなし生活【公式】サイトはこちら≫
プラなしアイデア【上級編】
プラスチックは私たちの暮らしに浸透しており、完全に使わずに生活することは難しいこと。特にプラスチックへの依存度が高いと言われる日本では、完璧を求めたら続かないでしょう。しかし、できることから少しづつ初めてみませんか?
繰り返し使えるミツロウラップで、使い捨てラップを減らそう!
毎日使い捨てるプラスチックのひとつに、食品ラップがあります。便利なアイテムですが、ほんの一瞬で捨ててしまう時などは、もったいないな、と思うこともしばしばありました。そんな時に便利なのが、ミツロウラップと呼ばれる、布(コットン)にミツロウ・植物性オイル・天然樹脂を染み込ませた手作りラップだそうです。
「ミツロウラップ」とは?
手の温度で柔らかくなって、冷えると固まります。洗って何度も使え、普通のラップと同じように食品を新鮮に保ってくれます。
生肉や生魚、酸の強い食材には使えませんが、余った食品や生野菜、パンにラップするときやお菓子の保存に使うと便利。上手に取り入れることでラップの使用量をグッと減らすことができます。
今回は「プラなし生活」【公式】サイトを参考に自分で作ってみました!
ミツロウラップの作り方
準備するもの
・布(綿100%)
・ミツロウ(粒タイプがおすすめ)
・クッキングシート(2枚)
・アイロンとアイロン台
作り方
1. アイロン台の上にクッキングシートを敷き、好みの大きさに切った布を置きます。
溶けたミツロウが外に染み出すのを防ぐため、クッキングシートは布より大きく切りましょう。また、下に新聞紙を敷いておけば汚れる心配がさらになくなるのでオススメします。
2. 布全体にミツロウをまきます。30cm x 30cmの布の場合、ミツロウ10gほどが目安。
3. その上にクッキングシートを乗せ、アイロン(高温)をあててミツロウを溶かす。片面だけでOK! ミツロウが染みていない部分は足して、再度アイロンを当てます。
4. 布をはがして、乾くまで干します。
5. 完成!
「プラなし生活」みつろうラップの作り方の動画はこちら≫
使いやすく、かわいい♪
手で温めるだけでお皿の形に添うので使いやすく、何と言っても見た目がかわいい! 冷蔵庫にあると気分がアガります♪
私は粒状のミツロウで作りましたが、ムラになってしまった部分もあります。それを防ぐためには、ミツロウと一緒に松ヤニを小さじ1ほど足すときれいに仕上がり、ピタッと密着するそうです。その際は、粒状の松ヤニを袋の上から当て布をして、めん棒などで叩いて砕いてから使ってみてください。
粒状のミツロウ
粒状の松ヤニ
手作りが大変なら購入もできる!
手作りはハードルが高い! そう思われる方は「ミツロウラップ」を買う、という手もありますよ。HugKum編集部でピックアップした商品をご紹介します。
SuperBee Beeswax Wraps ミツロウラップ
サステイナブルな環境で育った蜂の巣で作られた再利用可能のミツロウラップ。GOTS認定の100%オーガニックコットン生地、オーガニックココナッツオイル、ゴールデンツリーの樹脂を材料として使用しています。3サイズのセットです。 (S – 20 x 20 cm | M – 26 x 26 cm | L – 33 x 33 cm)。
オーガニック ミツロウラップ
オーガニックコットンで作られたフードラップ。100 * 33cmで、必要な大きさに合わせてカットできるのが便利なタイプです。
地球を大切にする姿を子どもに伝えたい
我が家では、夜遅くに帰ってくる夫の夕飯をラップで包んでいましたが、ほんの数時間のためにラップを使い捨てるのがもったいないなと感じていました。そんな場面では、ミツロウラップをじゃんじゃん使っていこうと思います! また、お菓子をおすそ分けする時などに、包んでそのままプレゼントしても喜ばれそうですよね。
3回に渡ってプラなしチャレンジをお届けしてきました。自分一人の行動はちっぽけに思えるかもしれません。しかし、毎日少しずつ行動することで、積み重なった時には大きな力になります。また、親の行動をそばで見ている子どもに「地球を大切にする行動は当然のことで、カッコイイ」と思ってもらうことは、とても意味のあることだと感じます。
子ども達に明るい未来を残すために、「できそうだな! 楽しそうだな!」と思うアイディアから、是非試してみてください。
お話しを伺ったのは…
Ryota Nakajima・Yoko Koga
海洋プラスチック問題について研究をしている生物海洋学者のRyota Nakajimaさんと、メーカーの技術者として勤務後、子育てをしながらプラスチックフリーなヒントを探してサイトの運営をされているYoko Kogaさんのコンビ。「プラなし生活」【公式】サイトには、楽しくプラスチックを減らすアイディアが満載です!
Instagram:lifelessplastics
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文・構成/寒河江尚子