「しおん」という名前は和風なイメージや中性的な魅力がありますよね。ここでは「しおん」という名前の人気度や漢字候補をご紹介します。
「しおん」という名前の人気度
近年の「赤ちゃんの名前の人気度」をはかる明治安田生命やたまひよの名前ランキングには、「しおん」という名前は入っていません。比較的、珍しい名前だと言えます。
有名人では、映画監督の園子温さん、サッカー選手の本間至恩さん、井上潮音さんなどが活躍しています。男性にも女性にも付けられる名前ですが、どちらかというと男性に多いようです。
「しおん」が持つ意味
「しおん」という響きを持つ単語は複数あります。ここでは、それらの言葉が持つ意味をご紹介します。
紫苑
キク科の多年草の名前です。夏から秋にかけて中央が黄色で花びらが薄紫色の花を咲かせます。ちょうど旧暦8月15日の十五夜のころに開花するので、別名は十五夜草と言います。
他にも、想い草・鬼のこし草などと呼ばれることがあります。これらは、母の墓前に飾り、欠かさず墓参りをしたという今昔物語に由来していると言われています。そこから、花言葉は「追憶」「遠方にある人を思う」「君を忘れない」などになりました。
四恩
仏教で使われる言葉で、人間が受ける父母・衆生・国王・三宝の4つの恩を表し、それぞれに感謝する教えです。父母は両親、衆生は生きとし生けるものすべて、社会全体を表します。国王は安心して暮らせる国を指し、三宝とは仏教で大切にされている3つのもの、仏・法・僧を示しています。
師恩
師匠や先生から受けた恩を意味します。
「し」と読む漢字候補
「しおん」という名前では、「ん」と読む漢字はないため、「し」+「おん」の組み合わせで漢字を考えてみましょう。ここでは「し」と読む漢字候補の意味や由来、込める願いをご紹介します。
士
3画。成人した男子や学識のある立派な人、侍などを表し、男の子の名付けで定番の漢字です。古代、勇敢な戦士の象徴であったまさかりの象形から生まれた文字で、まさかりを持つような武士という意味になりました。有能なイメージから、技術や才能を持ち、凛々しく生きるよう願いを込めます。
史
5画。文書を手に持つ象形から生まれ、役人を表した漢字です。そこから、記録や歴史を意味するようになりました。教養がある人になるように、文学の才能に恵まれるようにと想いを込めます。
司
5画。祭りの旗と祈りの言葉を表す「口」が組み合わさり、祭りごとを司るという意味になりました。役人や司ることを表します。人の面倒を見られるような存在になるように、リーダーシップを発揮できるようになどと願いを込めます。
市
5画。市場の区画と立ち止まる足の象形が組み合わさり、物品を売買するための場所という意味になりました。人が集まる市場や町のイメージから、魅力的な人になるように、周りの人に恵まれるようにと想いを込めます。
至
6画。矢が地面に刺さった様子の象形から生まれた漢字です。矢があるところまで至ることを表し、行き着くことや一定の場所まで到着することを意味するようになりました。到達するイメージから、目標を成し遂げられるよう願って名付けます。
志
7画。行くことを表す「之」と「心」が組み合わさった漢字です。心の向かう場所から転じて、志し・意向・目的などの意味になりました。夢に向かって生きるように、高い志しを持つようにと想いを込めます。
枝
8画。木と枝を持つ手の象形から生まれた漢字で、木の枝を表します。四方に伸び、たくさんの葉や実を付けることから、細いながらしっかりとしたイメージがあります。芯の強い人になるよう、しなやかさと強さを持つようにと願って名付けます。
思
9画。幼児の頭を表す「田」と「心」が組み合わさり、頭と心で思うという意味になりました。考えるや慕うなどの意味もあります。相手の気持ちを思いやれる人になるようにと願いを込めます。
梓
11画。キササゲ(ノウゼンカズラ科の落葉高木)やミズメ(カバノキ科の落葉高木)などの樹木を表しますが、諸説あります。中国では印刷用の文字や絵を刻した版木として使われていたと伝えられ、日本では古来、弓の材料として使用されたと言われています。新緑の樹木のイメージから、伸び伸び育つようにと想いを込めます。
紫
12画。より糸の象形に「此(し)」の読みが組み合わさり、糸を染める紫色を意味するようになりました。高貴なイメージから、上品な人になるようにと願いを込めます。
詞
12画。言葉の意味を持つ「言」と祭りごとを取り行う「司」が組み合わさり、神意を伺い知るための言葉を表すようになりました。単語・文章・言語などの意味があります。知的な人になるようにと願って名付けます。
詩
13画。「言」は言葉、「寺」は足跡と手で持つ様子のことです。内面の想いが言語表現に向かうことを表すようになり、詩やポエムという意味になりました。自分を表現できる人になるように、感性豊かに育つようにと想いを込めます。
獅
13画。獅子・ライオンを意味します。百獣の王として例えられ、権力の象徴でもあります。
嗣
13画。「口」と「冊」で後継ぎを立てるときの文章を読むこと示し、「司」は司ることを表します。ここから、継ぐ・後継ぎなどの意味になりました。文化や伝統をしっかり受け継いで欲しいという想いや、子孫が繁栄するようにと願いを込めます。
「おん」と読む漢字候補
「し」の次に合わせる、「おん」と読む漢字候補をご紹介します。
苑
8画。草が生えている様子と月と人の象形から成り立っている漢字です。宮中の庭園や囲いをして鳥獣を飼う所を表し、園と似た意味を持ちます。手入れされた庭園のイメージから、洗練された人になるように、周りに人が集まるようになどと願いを込めます。
音
9画。「言」の「口」の部分に1点加えた漢字で、楽器や金などから発せられる音を表しました。音・声・音色などの意味を持ち、音楽のイメージもあります。音楽好きになるように、人を楽しませることができるようになどと願って名付けます。
恩
10画。「因」は敷物の上に人が寝ている様子を表し、心身を休ませているという説や赤ちゃんが布団に寝ているという説があります。下の「心」は愛情を持って大切にすることを表し、恵みや慈しみなどの意味になりました。思いやりのある人になるように、恩を忘れない人になるようにと想いを込めます。
温
12画。皿の上でものを熱し水蒸気が満ちた様子からできた漢字で、温かい・穏やかなどの意味になりました。心が温かい人になるようにと願いを込めます。
園
13画。囲いを巡らせた園や庭を表し、公園・田園・園芸などのように使います。美しい自然のイメージから、実りある人生を願って名付けます。
穏
16画。「禾」は実った稲穂を示し、穀物を揉み集めることを表した漢字です。同じ読みを持つ「温」にも通じ、穏やか・安らかなどの意味になりました。穏やかで優しい人になるよう想いを込めます。
漢字で書く「しおん」の候補
漢字で書く「しおん」の候補をご紹介します。
士恩 3+10=13画
士温 3+12=15画
史穏 5+16=21画
司温 5+12=17画
至恩 6+10=16画
志音 7+9=16画
思温 9+12=21画
紫音 12+9=21画
詞音 12+9=21画
詩恩 13+10=23画
獅恩 13+10=23画
嗣苑 13+8=21画
「しおん」を名付けの候補に!
「しおん」は男の子にも女の子にも付けられる名前です。ぜひ名付けの候補に入れてみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名付け」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部