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ジェンダーレスな名前が増えている!
「性別による決めつけをやめよう」という動きが近年、日本でも浸透しつつあるのを感じている人も多いのではないでしょうか。性別の持つステレオタイプなイメージに縛られない考え方を「ジェンダーレス」と呼びます。ファッションやコスメ、恋愛の形まで、さまざまな場面で「ジェンダーレス」な価値観が広まっています。
たとえば、中学校・高校の制服。女子生徒の制服にスカートだけではなくスラックスを導入する学校が年々増えていますね。
また、体の性別と性自認が一致しない「トランスジェンダー」や男女のカテゴリーに入らない性自認を持つ「ノンバイナリー(Xジェンダー)」の人による、戸籍上の改名も知られるようになりました。このことから、子どもが性自認をはっきりと意識する年齢になっても自分の名前に違和感を感じないように、中性的な名付けを考えるママパパも増えているのです。

男女どちらにも合う名前を選ぶメリット・デメリット
ジェンダーレスな名前には魅力も多い一方で、知っておきたい点もあります。
メリット
・性別にとらわれず、どんな個性にもなじみやすい
・将来、子どもが自分の性自認に違和感を持った場合も安心
・柔らかく現代的な印象を与えやすい
・海外でも使いやすい名前が多い
デメリット
・初対面で性別を誤解されることがある
・漢字や読みの意図が伝わりにくい場合がある
・家族や年配の人に「珍しい」と言われることがある
ジェンダーレスな名前は、時代の価値観に合った選択肢のひとつです。メリット・デメリットを理解したうえで、子どもが将来自分の名前を誇りに思えるような名付けを考えていきたいですね。
男の子でも女の子でも使える人気の名前を紹介!
続いて、中性的な名前のなかでも特に人気の高いものを紹介します。
ランキングをチェック!
まずは、ベビーカレンダーが発表した2026年のジェンダーレスな名前ランキングを見てみましょう。
1位 あおい(葵・碧など)
2位 ひなた(陽向・陽大など)
2位 せな(星凪・聖奈など)
4位 さく(咲・朔など)
5位 はる(晴・遥など)
6位 いと(絃・依都など)
7位 つむぎ(紬・紡など)
7位 そら(蒼空・空など)
9位 りと(莉冬・梨冬など)
9位 ゆづき(結月・柚月など)
結果からは、1文字の名前が多いことが分かりますね。この理由についても、次から詳しく見てみましょう。
ジェンダーレスな名前に1文字が多いのはなぜ?
近年、男女ともに1文字の名前の人気が続いています。
中性的な印象の名前が多いというのが主な理由の一つです。たとえば、2文字以上には女の子なら「子」や「乃」、男の子なら「也」「介」など、男女差が出やすい止め字も多く使われています。それに対し、1文字の名前には性差を感じにくいものが多いため、時代の潮流に沿った名前として注目を浴びているのです。
1文字の名前が持つ、呼びやすさや親しみやすさも理由の一つ。さらに、海外でも覚えられやすい・海外ネームと似た響きが多いため、将来国際的な交流や職業に関わる可能性を見すえて選ばれることも少なくありません。
男女問わず使える1文字の名前候補
それでは、男の子でも女の子でも使える漢字1文字のおすすめの名付け例を紹介しましょう。
晶(あきら)
「水晶」「結晶」などに使われる「晶」は、もともとは星の光をあらわす漢字です。きらきらと光る結晶体のイメージから、心身の美しさや透明感のあるイメージが込められます。
歩(あゆむ、あゆみ)
「日進月歩」「千里の道も一歩から」といった表現でも知られる「歩」。このような慣用句のイメージから、こつこつと努力を積み重ねられる人、着実に成長できる人といった意味が込められます。
郁(いく)
香りが豊かであることや、文化が発展している様子をあらわす「郁」。魅力的な人、文化教養に親しめる人になることを願って。
音(おと)
音楽をはじめとする芸事の才能を願って。人を楽しませる人物になりますようにという願いも込められます。
薫(かおる)
かぐわしい香りを意味する「薫」。麗しく、人を惹き付ける魅力を持つ人物になってほしいと願って。
圭(けい)
王が与える宝石、きちんと整っているさまを表す名前です。けいくん、けいちゃんと親しみやすい名前です。
皐(さつき)
爽やかな印象で、風薫る五月生まれの男の子や女の子にぴったりです。
純(じゅん)
清らか、純粋という意味のある名です。呼びやすく親しみやすいため、男の子も女の子も似合います。
空(そら)
どこまでも広がる青空のイメージの、明るく爽やかな名です。おおらかであれという願いをこめて。
翼(つばさ)
大空をはばたく鳥のように自由であれという願いをこめて。雛から成鳥になり、未来へ飛び立ちます。
友(とも、ゆう)
友に恵まれる人生であってほしい、人と助け合って生きていけますようにという願いを込めて。
渚(なぎさ)
波打ち際や水辺を意味する「なぎさ」。海の穏やかなイメージから、のびのびとした優しい人に。
遥(はるか)
距離や時間が長いことを指す「遥」。本来の意味から、器の大きさや果てしない可能性といったイメージが込められる名前です。
澪(みお)
河川の深い部分や航路などを意味する「澪」は、名付けでも特に人気の高い漢字です。澄んだ水のイメージから、清らかで美しい心を持つ人に。
蓮(れん)
美しいピンク花弁が幾重にも重なった花「蓮」。仏教と縁深い花でもあります。花の性質や佇まいから、清らかさや芯の強さといった意味が込められます。
礼(れい)
「礼儀」「礼節」でもおなじみの「礼」。名前でも同様に、人に礼儀を尽くせる人物、礼儀正しい人物といったイメージが込められる漢字です。
優(ゆう)
人の性質や言動をあらわす言葉のなかでも、穏やかで癒しを感じる「優」。漢字の意味のとおり、心優しい人に育ちますようにという願いが込められる名前です。

男女問わず使える2文字の名前候補
男女どちらにも似合う2文字の名前は、響きが柔らかく現代的で、性別にとらわれない自由さが魅力です。将来どんな個性にもなじみやすく、呼びやすさや覚えやすさも人気の理由。ここでは、男の子にも女の子にも自然に使える2文字の名前を、意味や雰囲気とあわせて紹介します。
飛鳥(あすか)
大空を飛ぶ鳥のように、おおらかで前向きなイメージの名前です。
一桜(いお など)
漢数字の「一」には、「一番大切な人」「唯一無二」といった意味もあります。ママパパのお子さんへの思いを込めて。
伊吹(いぶき)
生命の根幹である「いぶき」の壮大さや力強い生命力を願って。
皐月(さつき)
5月(皐月)生まれのお子さんにもおすすめの名前です。爽やかで美しい人に。
紫苑(しおん)
優しく気品にあふれた名前です。紫はいにしえから高貴を表す色として知られています。
瀬名(せな)
流れる水のように、爽やかで心の澄んだ人に。
千尋(ちひろ)
知恵があり優しい印象の名は、男の子にも女の子にもおすすめです。
真央(まお)
穏やかで包容力を感じさせる名です。丸く包み込むやさしい子にと願って。
真澄(ますみ)
心の美しい、裏表のない人に。物事の本質を見極められる賢さを願って。
瑞希(みずき)
フレッシュで希望溢れる人に。みずみずしい感性を持ち続けられますようにと願って。
未来(みらい)
いつでも希望を持ち続けられる人に。お子さんの明るい未来を願って
夕貴(ゆうき)
誇り高くミステリアスな魅力を持った人に。
悠里(ゆうり)
心の広さを願って用いられる「悠」。のどかで自然豊かな田舎のイメージを持つ「里」。穏やかで優しい人に。のびのびと育ちますようにと願いを込めて。
結衣(ゆい)
「結」は“つながり”や“ご縁”を表す縁起の良い漢字。性別を問わず使いやすく、優しさと誠実さを感じさせる名前です。
光希(みつき/こうき)
「光」は明るさや希望、「希」は“まれに見る才能”や“願い”を表す漢字。未来に向かって輝くように育ってほしいという思いを込められます。
古風・和風な男女問わず使える名前候補
昔ながらの落ち着いた響きや、美しい日本語の意味を持つ和風の名前は、男女どちらにも似合う中性的な魅力があります。素朴で品があり、時代に左右されない強さを持つのも特徴です。
和葉(かずは/なごは)
「和」は調和や穏やかさ、「葉」は生命力を象徴。優しく落ち着いた印象を与える名前です。
千景(ちかげ)
「景」は光や風景を表す漢字。多くの景色を見て豊かな感性を育むようにという願いを込めて。
琴音(ことね)
琴の音色のように、心に響く優しさと品のある人に。古風で柔らかな印象の名前です。
朔弥(さくや)
「朔」は新月を表し“新しい始まり”の象徴。前向きに歩む力を願う名前です。
結月(ゆづき)
「結」はご縁、「月」は静かな光を象徴。優しさと神秘性をあわせ持つ名前です。
陽向(ひなた)
太陽の光に向かって伸びるイメージ。明るく前向きな人に育ってほしいという願いを込めて。
春陽(はるひ)
「春」は芽吹きや始まり、「陽」はあたたかな光を象徴。明るく穏やかな人に育ってほしいという願いを込めて。
深月(みづき/みつき)
「深」は奥行きや静けさ、「月」は神秘性を象徴。静かで落ち着いた魅力を持つ人に。
遥海(はるか)
遥」は広がる未来、「海」はおおらかさを象徴。自由で優しい心を持つ人に育ってほしいという願いを込めて。
紬希(つむぎ)
「紬」は“つむぐ・つながる”を表し、温かいご縁を大切にする人に。素朴で和の風情を感じる名前です。
雪乃(ゆきの/せつの)
雪のように清らかで美しい印象を与える名前。静けさと品のある和の響きが魅力です。
綺羅(きら/きらら)
「綺」は美しい織物、「羅」は薄く繊細な布を表す漢字。華やかさと上品さを併せ持つ、和の美しさを感じる名前です。
深琴(みこと)
「琴」は古くから伝わる楽器で、優雅さと静けさを象徴。「深」は奥行きや豊かな感性を表し、落ち着いた魅力を持つ名前です。
遥音(はるね)
「遥」は広がる未来、「音」は響きや調和を象徴。穏やかで心地よい存在感を持つ人に育ってほしいという願いを込めて。
紗都(さと)
「紗」は柔らかく美しい布、「都」は文化が集まる場所を表す漢字。品があり、どこにいても愛される人に。
海外でも通用する男女問わず使える名前候補
海外でも使えるジェンダーレスな名前は、発音しやすく覚えやすいことから近年ますます人気が高まっています。性別を限定しない柔らかな響きは国や文化を越えて受け入れられやすく、将来グローバルな環境で活躍する可能性を考えるママパパにも選ばれています。
莉央(りお)
「リオ」は海外でも発音しやすく、男女どちらにも使われる名前。軽やかで明るい印象を与えます。
愛音(あいと)
「アイト」は英語圏でも呼びやすい響き。優しさと強さをあわせ持つイメージの名前です。
海音(かいと)
「Kai」はハワイ語や北欧でも使われる国際的な名前。海のように広く自由な心を願って。
結月(ゆづき)
海外でも発音しやすく、柔らかく美しい響きが魅力。優しさと神秘性を感じさせます。
未来(みらい/みく)
そのまま海外でも通じる響き。前向きで希望に満ちたイメージを持ちます。
蒼空(そら)
海外でも人気が高く、性別を問わず使える名前。広い空のように自由な心を願って。
凛音(りおん)
「リオン」は英語圏でも自然に使える響き。凛とした強さと優しい音色を感じさせます。
紗良(さら)
「サラ」は世界中で使われる定番の名前。日本語の「紗」の柔らかさが加わり、上品な印象に。
悠里(ゆうり)
「ユーリ」は海外でも一般的な名前。穏やかで優しい響きが国を越えて愛されます。
玲央(れお)
「レオ」は世界的に人気の名前。強さと柔らかさを併せ持つ中性的な魅力があります。
紬希(つむぎ)
日本らしさを残しつつ、海外でも個性的で覚えやすい響きが魅力です。
瑠海(るか)
「ルカ」は海外でも使われる名前で、芸術的で柔らかな印象を与えます。
瑛音(えいと)
「エイト」は英語圏でも発音しやすく人気の響き。澄んだ光を表す「瑛」と組み合わせることで、知的で爽やかな印象の名前になります。
名付けでおさえておくべきポイント
最後に、赤ちゃんの名前を考えるときのポイントや注意点を解説します。
名前の響き・名前の意味
名前は実際に呼び合うことも多いので、字面や意味だけでなく響きも大切です。響きが名字とつなげても違和感を感じないかどうか、一度チェックしてみましょう。
また、漢字の本来の意味は違っても、響きがネガティブな物事を連想させるようなものなら要注意。名前をどう書くか知らないまま、音で聞いたときに印象を左右してしまう恐れがあります。
漢字の意味や由来、一般的なイメージをふまえた名付けも大切です。ママパパの願いにふさわしい漢字を選びましょう。
姓名判断
日本では古くから、名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断がさかんに行われてきました。
姓名判断の結果を第一に優先するなど、気にしすぎる必要はありませんが、気になる人は一度調べてみましょう。姓名判断は、Webサイトで手軽にできるものからお寺や神社で行う本格的なものまであるので、それぞれの予算や考え方に合わせて選んでみてください。
男でも女でも使える名前に関するよくある質問
男女どちらにも使えるジェンダーレスな名前は、ここ数年で選ぶ人が大きく増えています。中性的で柔らかい印象があり、将来どんな個性にもなじみやすいのが人気の理由です。ここでは、よくある質問について解説します。
Q. 男女どちらでも使える名前の人気漢字は?
男女どちらにも使いやすい漢字は、「優・光・海・空・陽・凛」など、意味が中性的でイメージが柔らかいものが人気です。読み方も「ひかる」「あおい」「そら」「ゆう」など性別を限定しない響きが選ばれやすい傾向があります。漢字の意味がポジティブで、どんな性格にも合う点が支持されています。
Q. ユニセックスな名前にすると将来困ることはある?
大きなデメリットは少ないものの、初対面で性別を誤解される可能性はあります。ただし社会全体でジェンダーレスな価値観が広がっているため、以前より気にされにくくなっています。むしろ「柔らかい印象」「覚えやすい」「海外でも使いやすい」などのメリットを感じる人も多く、将来の選択肢を広げる名付けとして受け入れられています。
新しい時代のジェンダーレスな名前を名付け候補に!
ジェンダーレスな名前も、さまざまな意味やイメージの選択肢があります。明るさや希望を感じさせる名前から、穏やかで優しそうな名前、きりっとした印象のものなど、漢字のイメージや組み合わせ方によって大きく変わります。
今回紹介した内容をふまえて、ジェンダーレスな名前をぜひ名付け候補に入れてみてくださいね。
文・構成/HugKum編集部