子育てのお守り「#189(いちはやく)」を知っていますか?子育てを一人で悩まないで!【11/29(日)子どもの虐待防止推進全国フォーラム開催】

PR /厚生労働省

お母さんの欲求が満たされて、はじめて安心した子育てができるのです~佐々木正美

新型コロナの影響で、人とふれ合う機会が極端に減っています。外出もままならず、一人で子育てに追われているママたちの不安やストレスは、いかばかりでしょう。先日は、母親の「産後うつ」がコロナ以前の倍に増加をしているという報道もありました。

「子どもの態度や行動に、すぐかっとなって、そこまで怒らなくてもいいというぐらいにヒステリックに怒ってしまう」 「子どもに対しては命令と強制ばかりになってしまう。直したいけれど自分がコントロールできない」 「気がつくと子どもを叩いている」 「夫はすべて私任せ。そのストレスで少しのことでカッとなって子どもを叱ったり、叩いたり。その度に自己嫌悪になります」

HugKumでもおなじみの児童精神科医の佐々木正美さんに届いた、お母さんたちの声です。どれも、子育て中のママならば、一度は経験していることではないでしょうか。今の「3密」を避けた環境での子育ては、こんな悩みをよりいっそう深刻にしている可能性がありそうです。 佐々木先生から「泣きながら、言うことを聞かない子どもをせっかんしすぎた、叱りすぎたと電話をしてきたお母さん」の話を伺ったことがあります。「そのとき私はこう答えました。昨日10回怒ってしまったら、今日は9回にすればいいんです。今日、9回怒ってしまったら、明日は8回にすればいい。すぐに怒りを全部辞める必要なんかないんですよ。子どもに明日はもっと回数が減ると伝わっていけば、それだけで子どもは希望を持っていい子になる。気休めではないですよ。子どもは今日より明日に少しでも希望があれば十分生きていけるものなのです。」 先生は、こう続けました。 「でも、そうやってお母さんが子どもの欲求を受け入れてあげるようになるには、まず、自分自身の欲求をだれか他の人に、たくさん受け入れてもらわなければなりません。お母さん自身のグチや自慢話、いや、もっと些細なことでも安心して話せる人を持てば、子育ての問題の多くは解決すると思っています」

「#189(いちはやく)」では、匿名で悩みを聞いてもらえます

でも、「安心して話せる人の存在」を誰もが持っているわけではありません。夫は仕事で忙しい、両親には心配をかけたくない、ママ友には知られたくない。。。みんな様々な事情を抱えています。そして、赤ちゃんが泣き止まないなど、感情が切れそうになるのは、真夜中かもしれません。 そんなとき、思い出してほしいのが、「189」です。「いちはやく」と覚えてください。事情を知らない相手だからこそ、話せる事ってありますよね。虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。「189」にかけると近くの児童相談所につながります。匿名で相談ができ、話した内容の秘密は守られます。

24時間OK&通話は無料。もし、子育てに悩んでいる気になるママがいるときも

「189」への通話は無料です。そして、24時間対応しています。 「虐待」という言葉のインパクトは強く、子育てを真摯に悩んだあげくに我が子に手を上げてしまうケースなどには、キツい表現だと抵抗を感じる方も多いと思います。専門家たちの間では「不適切な関わり-maltreatment-マルトリートメント」という言葉を使うのがいいのでは、という考え方もあるそうです。 あなた自身が悩んでいなくても、もし、周囲に気になるママやパパがいて、「虐待かも…」と思ったら、そのことを「189」に伝えてください。通告によって、児童相談所が親子の状況を確認しますが、虐待でなければ、それでいいのです。「あなたがしていることは、子どもへの虐待である」ことを伝えることが気づきにつながることもあります。そして、そのことで、子どもへの行為が沈静化することもあるそうです。 虐待かどうかの判断は、児童相談所が行いますので虐待を確認できる証拠などは不要です。また、誰が通告したかの秘密は守られます。通告しなかったことによって、虐待が発見できず、子どもが命を落としてしまうことになっては遅いのです。

11/29日(日)に「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」がオンラインで開催

増え続ける虐待を受けて、厚生労働省では「体罰等によらない子育て」そして「子どもの見守り強化」ができる社会のあり方について考えるフォーラムを開催します。子育て支援現場にかかわって、日ごろから、ママやパパたちの子育ての悩みに寄り添っている専門家の方々、また、4人のお子さんのパパであるタレントの杉浦太陽さん、国際人権団体NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動で親善大使を務めるサヘル・ローズさんが登壇されます。二児のママであるタレントの福田萌さんもトークセッションに登場。 前向きな子育てへのヒントがみつかるかもしれません。オンライン開催ですので、是非、気軽にご参加ください。

 

 

恵泉女学園大学学長/NPO法人あい・ぽーとステーション代表理事

大日向 雅美氏

 

 

認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事
高祖 常子氏

 

 

NPO法人新座子育てネットワーク代表理事
坂本 純子氏

 

 

高知学園短期大学 講師
岡村 奈緒美 氏

 

 

児童家庭支援センター 高知ふれんど センター長
谷本 恭子 氏

 

 

NPO法人GIFT 事務局長
眞鍋 大輔 氏

 

 

俳優/タレント
杉浦 太陽氏

 

 

 

女優/タレント

サヘル・ローズ氏

 

 

 

タレント
福田 萌氏

 

 

厚生労働省 子ども家庭局 家庭福祉課 虐待防止対策推進室長
山口 正行氏

 

 

「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」オンライン開催概要

主催:厚生労働省 共催:高知県、高知市

日時:11月29日(日) 14:00~16:30

当日スケジュール:

14:00~ 開会挨拶

14:05~ 

【テーマ】子どもの権利が守られる体罰等のない社会へ

大日向雅美氏(恵泉女学園大学学長・NPO法人あい・ぽーとステーション代表理事)による基調講演

14:30~

パネルディスカッション

【テーマ】体罰や暴言によらない、みんなで育児を支える社会とは

【コーディネーター】 高祖常子氏(認定NPO法人 児童虐待防止全国ネットワーク 理事)

【パネリスト】

・坂本純子氏(NPO法人新座子育てネットワーク 代表理事)

・杉浦太陽氏(俳優/タレント)

15:05~

【テーマ】 児童虐待のない健やかな社会の実現に向けて ~家族の愛情と出会い~

サヘル・ローズ氏(女優/タレント)による基調講演

15:30~

パネルディスカッション

【テーマ】地域の見守り支援 ~コロナ禍における虐待予防と居場所づくり~

【コーディネーター】岡村奈緒美氏(高知学園短期大学 講師)

【パネリスト】

・谷本恭子氏(児童家庭支援センター 高知ふれんど センター長

・眞鍋大輔氏(NPO法人GIFT 事務局長)

16:00~

【トークセッション】

・大日向雅美氏(恵泉女学園大学学長/NPO法人あい・ぽーとステーション代表理事)

・杉浦太陽氏(俳優/タレント)

・福田 萌氏(タレント)

・山口正行氏(厚生労働省 子ども家庭局 家庭福祉課 虐待防止対策推進室長)

16:25 閉会挨拶

*参加費無料。事前申し込み不要

*YouTubeLiveを利用してオンライン開催となります。

フォーラム公式ホームページより、どなたでもご覧いただけます。

 

構成/HugKum編集部