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コロナ禍の子どもの様子を調査! 「ゲームやスマホの時間増加」が悩みのトップに
コロナ禍の中、大人だけでなく子どもの生活も大きく変化をしています。子ども達にはどんな変化が見られているのでしょうか。
(調査期間 2021年4月27日(火)19時~5月10日(月)23:59 ・調査対象 HugKum WEB会員の親御さん(男女) 有効回答数1090)
コロナ禍でのお子さんの気になる行動(複数回答可・単位【人】)
子どもの気になる行動という質問では「ゲームやスマホを見過ぎる」が圧倒的に多いという結果に。在宅ワークになった親御さんも多いため、静かに集中してくれるなら……と、頼りたくなってしまうこともあるかもしれません。このほかには「イライラしていることが増えた」「情緒不安定」という回答も多く、子どもも知らず知らずのうちにストレスを抱えていることがうかがえます。
コロナ禍でお子さんの活動で増えた活動 減った活動
コロナ禍で、子ども達の活動はどのように変化をしているのでしょうか。
コロナ禍で減った活動(複数回答可・単位【人】)
度重なる緊急事態宣言や、感染の心配から、「友達と遊ぶ」「外遊び」「公園に行く」といった屋外活動が減ったという声が大多数を占めました。
コロナ禍で増えた活動(複数回答可・単位【人】)
一方増えた活動では、おうちで過ごす時間が増えたことで「テレビを観る、ゲームをする」など、デジタル端末に触れる時間が増えたようです。同じくおうちでできることとして「読書が増えた」という回答も見られました。
親が子どもに身につけて欲しい力。「創造力」や「集中力」がトップに!
次に、読者の皆さんがお子さんに身につけて欲しい力や、悩みを聞いてみました。
子どもに身につけて欲しい力(選択肢の中から3つ選択・単位【人】)
一番多かった回答は「創造力」という結果に。仕事の種類やスタイルが変化するであろう子ども達の未来。自分の力で考え、つくり出す力は、生きていくために必要な能力と言えるでしょう。次に多かった回答は、学習でも必要となる「集中力」でした。
苦手だと思われることはなんですか?(複数選択可・単位【人】)
子どもの苦手なことという質問では、「言葉で表現することが苦手」、「数字(計算が苦手)」といった、学習面での内容が多く集まりました。具体的な悩みを記述回答いただいた中で多かったのは「手先が器用でない」でした。
アクアビーズがおうち遊びの悩みを解決!?
小学生100名に遊んでもらいました! 子どもたちのリアルな反応は?
今回、1年生から3年生の小学生100名に、アクアビーズを体験してもらいました。感想を見てみましょう。
アクアビーズで遊んだ感想を教えてください
(モニター実施期間 5月22日(土)から5月30日(日)体験者:小学1年生から3年生 100名)
やってみた様子 (複数選択可・単位【人】)
体験してくれた子ども達の8割以上が「集中して遊べていた」と回答! 細かい作業のため、集中して取り組んでいた子が多いようです。また、半分以上の方が「スマホなどの電子機器やゲームから離れた遊びができた」と回答しました。
アクアビーズで遊んでよかったこと(複数選択可・単位【人】)
また、アクアビーズで遊んでよかったことは「楽しそうだった」「夢中になっていた」という声が多く集まりました。短時間で達成感を味わえ、遊んだ後の満足感が高いのが理由かもしれません。
アクアビーズを また買いたいと思いますか?
アクアビーズをまた買いたいと思うか、という質問では、92%のファミリーがまた買いたい!と回答。楽しく集中して遊べた結果、デジタルオフにもつながる。まさに、コロナ禍のおうち遊びのお悩みを解決してくれるおもちゃと言えそうです。
夢中で楽しめた! 体験した親子の感想をご紹介
ともやくん 小学1年生
あきひろくん 小学2年生
りょうくん 小学2年生
しおりちゃん 小学2年生
作った作品を植物と一緒に飾って楽しいお部屋のインテリアにしてくれました。パンダは、まるで笹の上でのんびり休んでいるようです。ナイスアイディアですね!
親御さんの体験コメント:
工程が単純なので子どもでも作りやすく、出来上がりが可愛いと思いました。娘はキーホルダーにしたいと言っていました。
集中していた! という声が多数
・集中力がすごく高まったと思う。今まで何をやっていても途中で飽きたり気がそれたりしていたが、アクアビーズをしてるときはずっと集中できていた。途中で崩れてしまっても諦めずやり直していたのには感動した。(徳島県・小学1年生・男の子)
・緊急事態宣言で外出が出来ないので休みの日の過ごし方に困っていましたが、ゲーム以外で集中してできた事が良かったです!水だけで固まるので、危なくないのも安心でした。ゲームよりもアクアビーズをやりたがるようになりました。(北海道・小学3年生・女の子)
・細かい作業なのでちゃんと作れるか不安でしたが、慣れてくると大人よりも早く作れるようになっていました。集中力・想像力が養えるなぁと感じました。(埼玉県・小学1年生・女の子)
・かわいい作品ができましたし、なにより電子機器に頼らない時間を持てたのがよかったです。(福岡県・小学1年生・女の子)
諏訪東京理科大学 篠原研究室でアクアビーズが脳に与える影響を調査
アクアビーズで遊んでいる時、子どもの脳にはどんな反応が起こっているのでしょうか。脳科学の専門家である篠原菊紀先生と共に、調査を行いました。
篠原菊紀(しのはら きくのり)
公立諏訪東京理科大学・工学部情報応用工学科教授。
健康科学、脳科学が専門。「遊んでいるとき」「運動しているとき」「学習しているとき」など日常的な場面での脳活動を研究している。著書に「もっと! イキイキ脳トレドリル」(NHK出版)、「「すぐにやる脳」に変わる37の習慣 」(KADOKAWA)、「子どもが勉強好きになる子育て」(フォレスト出版)、などがある。
今回は、13名のお子さんに、10分間アクアビーズを用いた制作を行ってもらい、その時の脳の反応を調査しました。すると、下記の様な傾向が見られました。
(2021年6月27日 公立諏訪東京理科大学にて調査)
調査結果
1.アクアビーズ遊びを行っている最中は、前頭前野が特に活性化していた。前頭前野は、目の前の障害や誘惑に惑わされずに目標を達成するための「実行機能」(ワーキングメモリ、反応抑制、行動の切替)に関わる部分。
2.右の脳活動がより活性化していた。アクアビーズでは空間認知力を使うため、それに関わる右前頭前野がより活性化したと考えられる。また、細かい作業で注意力が必要となり、右の脳活動が高まったと推測される。
被験者の脳活性化の様子
3.リズムをつかさどる部分が活性化し、テンポよく作業していたと考えられる。
4.「実行機能」(ワーキングメモリ、抑制、切替)に関わる前頭前野が特に活性化していた。集中して取り組んでいたと考えられる。
[篠原先生の考察]
アクアビーズ遊びは「細かい部分を把握して場所に置いていく」ということをやっているので集中力を要求され、かつどの位置に移動させるのか確認し一時的な記憶を使いながら作業しています。この前頭葉の主たる機能である、ワーキングメモリと言われる力が盛んに使われていることが証明できると思います。このアクアビーズ遊びで特徴的なのは、右と左の前頭葉の活動が高まるうちに、他の部位の活動がかなり抑制されている点だと思います。これは、細かい部分に集中することで、他の余計な脳活動を抑制するのだろうと推測しています。
聞き慣れない「実行機能」という言葉。ニュージーランドのダニーデンという地域で、1,000人の赤ちゃんを対象に行われた実験※によると、この「実行機能」が高い幼児が大人になると、仕事・勉強が成功しやすく、たばこや薬物に依存することがなく、犯罪率も低いというデータもあるのだそうです!
アクアビーズで楽しく集中力をアップしよう!
アクアビーズで遊ぶことで、デジタル機器から離れて集中できる時間を持てるうえ、学習や仕事で必要となる「実行機能」を活性化できることが分かりました。また、親子でハマったというご家庭も多く見られましたので、是非おうち遊びに取り入れ、家族みんなで楽しんでみてください!
アクアビーズのこともっと知りたい方はホームページもチェックしてみてくださいね。
※Moffit,T.E.,Arseneault,L.,Belsky,D.,Dickson,N.,Hancox,R.J.,Harrington,H., …& Caspi, A.(2011).A gradient of childhood self-control predicts health, wealth, and public safety. Proceeding of the National Academy of Sciences,108(7),2693-2698.
構成/HugKum編集部 文/寒河江尚子