赤ちゃんの沐浴のしかた|必要な道具や注意点から事前の準備まで

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出産が近づくと赤ちゃんのお世話が楽しみな半面、上手くこなせるか心配なものです。特に多くのプレママが不安を感じがちな沐浴の手順や必要な道具などを説明します。スムーズな沐浴のコツや便利グッズも紹介しますので、沐浴の予習に役立てくださいね。

そもそも赤ちゃんの沐浴とは 

初めての子育てをするママやパパのなかには、沐浴が心配な人もいるでしょう。新生児期の赤ちゃんは、体全体がやわらかく首がすわっていないため、抱っこも緊張するものです。沐浴が不安になるのも無理はありません。

しかし、慣れてしまえば沐浴タイムは赤ちゃんとママ・パパ、双方にとって楽しいコミュニケーションタイムになります。沐浴中、過度にナーバスになったり慌てたりしないために、事前に沐浴について正しい知識を身に着けることが大切です。まずは沐浴の基礎知識から見ていきましょう。

沐浴と入浴の違い

新生児期の赤ちゃんは抵抗力が弱く、お肌もとてもデリケートです。そのため、大人と同じ湯船での入浴は避け、ベビーバスなどの専用の容器で汗や汚れなどを洗い落とします。これが沐浴です。

一方で入浴は、大人と同じ湯船に入ることを指します。どちらも同じお湯につかり汚れを流すことですが、新生児期にはより細菌感染のリスクが少ない沐浴が推奨されています。

毎日するもの?

赤ちゃんはとても汗っかきです。生まれたばかりの小さな体でも大人と同じ数の汗腺から汗が分泌されるため、拭いてもすぐに汗にまみれた状態になります。

ミルクのはきもどしや頻繁なおしっこ・ウンチなども、赤ちゃんの体が汚れる原因です。一見きれいに見えても、汗や排せつ物などから雑菌が生まれやすく、あせもやおむつかぶれを避けるためにも沐浴は毎日行いましょう。

沐浴を毎日することで赤ちゃんの体の様子を観察したり、赤ちゃんの新陳代謝を高めたりすることもできます。赤ちゃんの順調な発育のためにも沐浴は欠かせません。

いつからいつまで?

赤ちゃんの沐浴は生後すぐから始まります。1カ月健診で医師から大人と入浴してOKとお墨付きがもらえれば、沐浴から入浴に切り替えて大丈夫です。心配な人は、1カ月健診で医師に確認しましょう。

ただし、生後1カ月を過ぎても赤ちゃんの体はまだまだデリケートです。首の据わっていない赤ちゃんと一緒に湯船につかるのは不安な人もいるでしょう。そうした場合は沐浴を続けても問題ありません。

沐浴をするタイミング

新生児の育児中は休憩する暇もないため、沐浴のタイミングに悩む人もいるようです。そもそも沐浴に適したタイミングや時間帯はあるのでしょうか?

授乳直後は避ける

授乳直後の入浴は赤ちゃんの胃に負担がかかるため、避けるのがよいといわれています。反対に、授乳前の空腹での沐浴は、赤ちゃんにとってストレスになりかねません。

沐浴中にぐずったり泣いたりされるとママやパパも焦ってしまいがちです。沐浴は授乳後1時間くらいあけて行うのがよいでしょう。しっかりげっぷをさせて、少し様子を見てから沐浴するのがおすすめです。

できるだけ同じ時間帯に

赤ちゃんに生活のリズムをつけるためにも、沐浴はできる限り同じ時間帯に行いましょう。「○時がベスト」といった決まりはありませんが、夕方、暗くなる前が気温も下がりすぎず、落ち着いて沐浴できるという声もあります。

深夜や早朝は赤ちゃんが寝付けなくなったりぐずったりする原因になりかねません。一般的には午後3時くらいから、遅くとも夜の7時くらいまでに済ませる人が大多数です。

沐浴のやり方

スムーズな沐浴のためにも、出産前からイメージトレーニングをしておくとよいでしょう。沐浴の手順について具体的に見ていきます。

沐浴に必要な道具

赤ちゃんとママ・パパの双方がリラックスした状態で沐浴を楽しむためにも、沐浴前の準備はしっかり行いましょう。沐浴中に必要な道具は次の通りです。

  • ベビーバス
  • ガーゼ
  • ベビーソープ
  • 温度計
  • スポンジや海綿(ガーゼも可)

沐浴前の準備

沐浴後に焦らないよう、準備段階でバスタオルを広げておくのがポイントです。着替えとおむつも沐浴後すぐに着せられるようにセットしておきましょう。下着と服は前開きのものを用意し、あらかじめ重ねて下着の袖を服の袖に通しておくと便利です。おむつも開いておきましょう。

お風呂場以外の場所で沐浴させるのであれば、ベビーバスの下にレジャーシートなどを敷いておくと、多少水がはねても安心です。ほかにも、新生児でも使える保湿クリームやへその緒のお手入れグッズや綿棒も用意してください。沐浴の準備が整ったら赤ちゃんの体温を測ります。熱や体調に不安がなければ、沐浴する場所の室温を温めベビーバスにお湯を張ります。お湯の温度はその時期の気候にもよりますが、夏は38度前後・冬場は40度前後程度のぬる目が適温です。

赤ちゃんの洗い方1.顔・体・頭を洗う

赤ちゃんをお湯に入れる前に胸からお腹にかけて、赤ちゃんのストレスの軽減と冷え防止のためにガーゼをかけます。

利き手と反対の手で赤ちゃんを抱え、仰向けの状態でつま先から下半身、胴体の順にゆっくりとお湯につけます。赤ちゃんの体がお湯につかったら、手のひらで赤ちゃんの首と頭をしっかり支え、親指と中指で左右の耳を軽く折ってふさぎましょう。ガーゼなどにお湯を含ませ、優しく赤ちゃんの顔を拭いていきます。目元・口元はこすらない程度に入念に拭くことが大切です。

利き手で石鹸を泡だて、スポンジ(海綿やガーゼも可)を滑らせるように優しく赤ちゃんの体と頭を洗ってくださいね。汗や汚れがたまりやすい脇や股は丁寧に洗います。首回りや手のひらもほこりが付いていることが多いのでしっかり確認しましょう。

赤ちゃんの洗い方2.おしり・背中を洗う

体の前面と頭を洗い終えたら、おしりと背中を洗います。湯船の中に手を入れて背中とおしりにスポンジを滑らせてもよいですが、赤ちゃんの脇の下に腕を入れ優しく裏返し、背中とおしりをしっかり洗い流すのもよいでしょう。

最後に弱めのシャワーで顔以外を軽く流して完了です。

沐浴後のお手入れ

へその緒が取れておへそ周りが乾くまで、沐浴後はおへそのお手入れが必要です。水分を軽く拭き取り、消毒液でちょんちょんと消毒します。へその緒の周りを綿棒で優しく1周撫でて、おへそにたまった汚れを取りましょう。へその緒が完全に取れるまではガーゼで保護します。

沐浴後は赤ちゃんの爪や鼻・耳の中が水分を含みお手入れしやすい状態です。爪を切ったり、鼻や耳に汚れがたまっているようなら、綿棒で優しく汚れを取ってあげたりします。

生後間もない赤ちゃんの肌は薄くとてもデリケートです。保湿ケアなどもあわせてできるとよいですね。また、赤ちゃんにとっても沐浴は体力を使う時間です。沐浴によって体温があがり、汗もかきます。喉が渇くため、着替えが終わったら授乳などで水分補給が必要です。

沐浴をするときの注意点

自宅で赤ちゃんのお世話が始まった直後は、沐浴の度に緊張するものです。しかし、次第に慣れてスムーズに沐浴を済ませられるようになります。まずは赤ちゃんを優しく、清潔にしてあげることを心がけましょう。

ただし、沐浴の際には気をつけなければならないこともあります。沐浴の注意点を詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんから目を離さない

新生児は自分で体を動かすことができません。誤って赤ちゃんがおぼれることがないように、沐浴中は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

アイコンタクトや声かけで、赤ちゃんとコミュニケーションをとるのが沐浴の醍醐味でもあります。赤ちゃんの様子を見ながら、話しかけたりあやしたりして注意をそらさないようにしましょう。

時間をかけすぎない

沐浴に時間がかかりすぎると赤ちゃんが疲れてしまいます。そのため沐浴は5~10分程度で終えるのが目安です。沐浴中、赤ちゃんの機嫌がよくてもなるべく時間をかけないよう注意しましょう

初回は少し時間がかかるかもしれませんが、ほとんどの人は数日で慣れます。焦らずリラックスして取り組めば短時間でスムーズに沐浴を終えられるようになるでしょう。

へその緒は優しくケア

へその緒が取れ、乾くまではおへそ周りの汚れが気になるものです。しかし、こすったり、石鹸の泡をつけすぎたりすると刺激になりかねません。沐浴中もへその緒やおへその周りは優しく扱いましょう。

沐浴の体験談

HugKumでは、0~1歳のお子さんがいるママやパパにアンケート調査し、沐浴について体験談を教えていただきました。特に、初めてのお子さんで沐浴も初挑戦だと不安だったり緊張もしますね。それでも、沐浴中に気持ちよさそうにしている赤ちゃんの姿が見られると幸せなひとときになります。そんなママやパパの体験談をご紹介します。

「初めてのときは看護士さんがついていたので指示通りに頭や体を洗って服を着せてと、全てが恐る恐る状態だった。事前に赤ちゃんの人形で練習していたが、やわらかさや重さなどがちがうのでとてもドキドキした。」(30代・東京都・子ども1人)
「イメトレはしていたが、思い通りにいかず、緊張した。きちんと洗えたのかよく分からなかった。」(30代・愛知県・子ども2人)
「お湯につけるのが怖くて緊張した。でも、子どもが気持ちよさそうにしているのを見て、愛おしくなった。」(30代・大阪府・子ども1人)
「首が座ってないのでひっくり返す時など怖かったけど、湯船は気持ちよさそうで、可愛くて幸せな時間でした。」(20代・静岡県・子ども1人)
「産科に入院中、産んだ翌々日に助産師さんからおそわりながらやったので、産後で身体中が痛くてただただ辛かった」(30代・東京都・子ども2人)
「耳に水が入らないか、早く出さないとのぼせちゃうと頭の中はバタバタしていた。」(30代・愛知県・子ども2人)
「沐浴は毎日パパが担当していた。子供というよりは、パパがどんどん慣れていって、手際がよくなっていったことのほうが印象に残っている。」(30代・千葉県・子ども2人)

沐浴におすすめのグッズ

スムーズな沐浴を叶える便利なグッズもたくさん市場に出回っています。ライフスタイルにあわせて使いやすそうなものを選ぶとよいでしょう。

なかでも、評価の高い沐浴のおすすめグッズを紹介します。

シンクで使えるベビーバスやクッション

最近は、家の中で最も室温が低いお風呂場よりも、キッチンのシンクや洗面台で沐浴を行う家庭も増えています。室温が気になること以外にも、沐浴後の片づけが楽なことや腰をかがめずに沐浴できることなどがメリットです。

シンクや洗面台での沐浴にはエアーを入れて使う、栓つきタイプのベビーバスやバスクッションがおすすめです。排水しやすく、沐浴以外のときは小さく折りたためて邪魔にもなりません。

こうしたタイプは、入浴できるようになってからもバスマットとして使えるため、使用時期が長いことも人気の理由です。

 リッチェル ひんやりしないおふろマットRピンク

赤ちゃんを乗せたときにひんやりしない、リッチェルのおふろマット。お尻のくぼみにお湯を張れば、赤ちゃんがさらに温かく過ごせます。軽く水切れも良く、て持ち運びや取り扱いも楽々。

ママやパパの口コミ

「ベビーバスで最初入れていたけど毎回ギャン泣きされてそれを購入したら全然泣かなくなった」(30代・神奈川県・子ども1人)

ストッケ フレキシバス

新生児から4歳ごろまで長く使えるストッケのフレキシバス。折りたたみ式で使わないときはコンパクトに収納でき、アクセサリのニューボーンサポートを使用すれば、新生児の沐浴もサポートしてくれます。排水用のプラグ(栓)はお湯の温度で色が変わり、熱すぎや冷たすぎのサインに。

ママやパパの口コミ

「新生児の沐浴用に、キッチンのシンクぴったりサイズだったので購入しました。成長してからも、冬場のワンオペお風呂でも赤ちゃんを一緒に浴室内で待たせられてとても助かりました。」(30代・神奈川県・子ども1人)

リッチェル ふかふかベビーバスW

空気で膨らませて使う、やわらかいクッションのベビーバスです。ストッパーが赤ちゃんのずり落ちを防いで、ほどよい傾斜の背中面が赤ちゃんにフィットして姿勢をキープします。フチが丈夫なため、ママやパパの腕を乗せても潰れにくく、サポートしてくれます。

ママやパパの口コミ

「膨らませるのがとても簡単なので使いやすかった」(20代・岡山県・子ども1人)
「クッション性があって安全だった。第二子が生まれるまで小さく収納できた」(30代・大阪府・子ども2人)

時短に便利な沐浴剤

沐浴中、片手で赤ちゃんを抱え、もう片方の手で石鹸を泡だてたり赤ちゃんの体を洗ったりするのは案外骨の折れる作業です。ベビー石鹸の代わりに沐浴剤を使うと、石鹸を泡だてて赤ちゃんの体を洗う作業が不要になります。

あらかじめ沐浴剤を溶かしたベビーバスに、赤ちゃんの体をつからせるだけで汚れを落とせるからです。シャワーで洗い流す必要すらない、低刺激の沐浴剤も人気があります。時短にもなるので「沐浴に時間がかかってしまう」という人は試しに使ってみるのもよいでしょう。沐浴中余裕ができて、赤ちゃんと心地よいコミュニケーションがとれそうですね。

コツを抑えて沐浴をスムーズに行おう

沐浴は、実際やってみるまでは不安を感じる人が多くいます。しかし、赤ちゃんの健康のために欠かせない日課です。毎日行うことで、あっという間に慣れてしまう人がほとんどでしょう。

また、沐浴に便利なグッズを使って負担を軽減し、スムーズな沐浴を目指すのも一つの手です。ママやパパがリラックスして臨むことで、沐浴が赤ちゃんとのリラックスタイムにもなります。

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文・構成/HugKum編集部

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