2枚の絵が1枚に見える!?
ソーマトロープという名前を聞いたことがありますか?
これは2枚の絵を交互に見続けることで2つの絵が1つに重なって見えるという、目の錯覚を利用したおもちゃのこと。例えば「かご」と「鳥」、2枚それぞれの絵を交互に繰り返し見ると、なんとも不思議! 鳥がかごの中に入っているように見えるのです。なかなかお出かけがしづらい今、おうちで工作を楽しめて、ちょっと不思議な体験ができるキッテオッテのソーマトロープがおすすめです。
ソーマトロープの作り方
用意するもの
・はさみ
・のり
・穴開けパンチ
・ペンもしくはえんぴつ
・輪ゴム
作り方
キッテオッテのサイトから「鳥をつかまえよう ソーマトロープ」の台紙をダウンロードできます。お家のプリンターやコンビニのネットプリントなどで出力してください。
1)きりとり線にそって切ります。
2)点線にそって折り、絵が裏と表に見えるように、のりで貼ります。
3)穴開けパンチを使って○マークの部分に穴をあけます。(はさみの先で穴を開けることもできます)
4)ペンで模様を描きます。
5) 輪ゴムを結びつけます。
6) カードをグルグル回転させてから輪ゴムを左右に勢いよく引っ張ると…あら不思議!表と裏の絵が重なって見えます。
遊び方はこちらの動画をチェック↓
自分で絵を描いて、自由な世界を作ってみよう!
シートには、自由に描き込めるように枠だけのものが入っています。パンダをトラに変身させたり、夜空を飛び回るフクロウをつかまえたりして、自由な世界を描いてみるのも楽しそう。
オリジナルの物語を考えてみよう!
同じシートを何枚か使って遊び方をレベルアップ!「自分で物語をつくる」のにチャレンジしてみましょう。
例えば絵本みたいにかごの中でどんどん美しく成長していく鳥の成長ヒストリーを描いたり、金魚鉢の中で1匹だった金魚が仲間を増やしうれしくてスイスイ泳ぐ姿など…「こんな風になったらおもしろいな」と思うことを、実際に絵に描いて動かしてみましょう。
絵がつながって見えるのはどうして?
絵がつながって見えるのは、頭の中で2枚の絵の残像が重なるから。例えばこの絵だと、最初にかごを見てその画像を目が捉えたまま「鳥」の画像を見るため、2枚の絵が重なって1枚に見えているのだそうです。
絵をつなげるコツは回転のスピード!
左右に穴を開けて輪ゴムを通す方法をご紹介しましたが、穴を開けず、ストローで下から挟んで、両手をこするようにして回転させる方法でも残像現象を体験できます。
作り方
1)絵を1枚ずつバラバラに切ります。
2)2枚の絵を同じ向きに貼り合わせます。
3)ストローの先端に1cmほどの切り込みを入れ、貼り合わせた絵を下から挟みます。挟んだ部分をセロハンテープで固定したら完成!
輪ゴムバージョンとストローバージョン、どちらのほうが速く回転させられるか、試してみてくださいね。この2つの絵の回転スピードが速いほど、つながって見えます。
生活のいろんなところで残像現象を体験している!?
残像現象はソーマトロープ以外にも生活のさまざまなところで起きています。例えば扇風機の羽が丸く見えたり、写真を撮ったときにブレて人影が残ったり、光を見た後にしばらく色が見えているといった現象も同じです。
他にもどんな残像現象があるか、探してみるのもおもしろいですよ。
「10分でつくる、創造力」をコンセプトに、つくることが大好きなクリエイターではじめた子ども向けの工作×学びのサイト。「つくること」を「考えること」の入口として、科学や生き物、宇宙など、いろんなことに興味を持ち、考えたり、工夫したり、失敗したりなど、すべての根っこになる「創造する力」を磨くことをめざしています。
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