こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日は、サッと簡単にできる電子レンジでの豆腐ペーストを紹介します。
離乳食の豆腐の進め方をおさらい
豆腐は、良質なたんぱく質が含まれ、栄養価が高くて消化が良いです。離乳食にも取り入れやすく、舌触りがなめらかなので赤ちゃんも食べやすい食材のひとつです。改めて、豆腐のことをおさらいしてみましょう。
離乳食の豆腐はいつから?
豆腐は離乳食初期から食べることができる食材です。おかゆ、数種類の野菜を食べ慣れ離乳食開始から1カ月ほど過ぎたら、チャレンジしていきましょう。
初めて与えるときはアレルギーに注意して
初めて与える時は、離乳食のスプーンひとさじからスタートさせます。食べた後は、体に変化がないかをしばらく観察しましょう。問題がなければ、少しずつ量を増やしていきます。
そのまま与えるのはNG!必ず加熱して
大人は、冷奴など豆腐をパックから出してそのまま食べることも多いのですが、離乳食に豆腐を使う時は必ず加熱します。その理由は、赤ちゃんの内臓機能が未発達だから。加熱して殺菌してから与えましょう。
離乳食の豆腐はレンジが便利!
特に時間を短縮したい時など、料理によっては、電子レンジを使うと時短になって便利です。
電子レンジを使うときのコツ・注意点
まずは、お家の電子レンジの機種や種類によって使い方が変わってくるので、説明書を読んでください。と言うのが前提でお話しします。
容器は?
電子レンジ調理で、使えない容器があります。例えば、アルミ、ステンレス、ホウロウ、木製の容器、陶磁器、土鍋、ガラス容器などです。電子レンジに使えるよう気は、陶器、磁器、耐熱のガラスなどです。使う前に、お手持ちの容器が耐熱かどうかを確認しましょうね。
加熱時間は?
豆腐を加熱するときの時間は、30秒程度を目安にすると良いでしょう。
ラップはかける?
離乳食の調理には、水分と一緒にレンジにかけます。容器の中の水分を逃がしたくないのでラップをしましょう。容器にふわっとラップをかけると良いでしょう。
爆発に注意!
加熱時間を一気に長い時間に設定すると、食品や容器の中の水分が外に飛び出してしまうことがあります。そのためにも、10秒~30秒くらいの短い時間で加熱して、中の様子を見つつ繰り返し加熱調理をすると爆発せずに調理することができます。一気に過熱しすぎないこと、途中でスプーンでかき混ぜるのがポイントです。
レンジで作る【基本の豆腐ペースト】
作り方
1.耐熱容器に豆腐と豆腐と同じ分量の水(だし)を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで30秒温める
2.1を裏ごしし、1の煮汁を加えて滑らかにしてペースト状にする
冷凍保存方法
豆腐を冷凍保存すると、水分が抜けてパサパサになるためあまりお勧めしません。保存する場合は冷蔵保存がおススメ!1食分を清潔な小分け容器に入れて保存しましょう。衛生面の安心安全のためにも、食べる前に加熱調理してから食べさせます。保存期間は2日です。
豆腐ペーストを使った離乳食アレンジレシピ
離乳食初期 豆腐ペーストだしあんかけ
材料
豆腐 15g
昆布だし 30ml
水溶き片栗粉 小さじ1/2~1
作り方
1.耐熱容器に豆腐と豆腐と同じ分量の水(だし)を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで30秒温める
2.1を裏ごしし、1の煮汁を加えて滑らかにしてペースト状にする
3.残っただしに水溶き片栗粉を入れてよく混ぜてから、電子レンジで10秒温め混ぜて、とろみをつける
4.3を2にかける
離乳食初期 豆腐とかぼちゃペースト
材料
豆腐 15g
かぼちゃ 15g
昆布だし 30ml
作り方
1.かぼちゃは、種、ワタ、皮を取って5㎜幅に切る。
2.耐熱器に豆腐と1を入れて、ふんわりとラップをかけて電子レンジで30秒温める。豆腐を取り出し、更に1分温める(様子を見つつ何回かに分けて加熱)。
3.裏ごし器で2を裏ごしし、煮汁でなめらかにする
離乳食中期 ほうれん草の白和え
材料
豆腐 20g
ほうれん草(葉) 3g
にんじん 5g
水 20ml
作り方
1.ほうれん草は下茹でしてアクを取りみじん切り、にんじんはすりおろす。
2.耐熱器に豆腐と1を入れて、ふんわりとラップをかけて電子レンジで30秒温める。豆腐を取り出し、更に1分温める(様子を見つつ何回かに分けて加熱)。
3.すり鉢で豆腐をすりつぶして滑らかにし、湯切りしたにんじんとほうれん草を和える
今回紹介しました豆腐レシピ。もちろんお鍋でも作れますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在16歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、23年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで4000人が受講。