目次
「龍」の成り立ちと由来
まずは「龍」の成り立ちと由来について解説します。
「龍」の成り立ちと由来
中国の神話に登場する伝説の存在「龍」。うろこに覆われた長い体躯をうねらせた、その神々しい姿を文字であらわしたのが「龍」のはじまりです。
ちなみに「竜」は「龍」の略称。一般的には西洋の伝説に登場するのが「竜」、東洋の伝説に登場するのが「龍」ですが、基本的な意味は同じです。
「龍」の意味
「龍」は、先ほど触れた神話上の神獣を指すほかに、英雄や優れた人物など傑出した人を指す言葉でもあります。また、古代中国をはじめとするアジアでは、国家や君主の象徴としても用いられてきた、格の高さを示す存在でした。
神話の中の「龍」とは?
古代から現在に至るまで、さまざまな伝承や創作物の中でその存在が語り継がれてきた「龍」。中国や日本の伝承に登場する「龍」は、蛇を神格化した存在。川や海など水に関係するものを司り、恵みの雨を降らせたり雷を落としたりする存在です。
インドやヨーロッパなど世界各地の伝承でも、少しずつその姿は違うものの、龍の存在が語られています。
「龍」を使った名前にはどんなイメージが込められる?
「龍」を使った名前にはどんなイメージが込められるのでしょうか。
ミステリアス
絵や物語で語られる「龍」は恐ろしくも神々しい、人の力を超えた存在です。
このことから、「龍」を使った名前には、神秘的、ミステリアスといったイメージが込められます。
強さ、たくましさ
神話で描かれる「龍」はどれも力強く、伝説の存在でありながら見る人を圧倒します。このイメージから、心身の丈夫さやたくましさといった願いが込められるでしょう。
夢に向かってまっすぐに努力する
中国の伝承によると、「龍」は春になると海の中からまっすぐ空に昇っていきます。その姿にあやかり、夢に向かって脇目も振らず努力ができる人になってほしいという願いを込められます。
知性あふれるスマートな人
名前の音にも着目してみましょう。「りゅう」と一文字で読む場合、はじめの音は「り」。
「ら」行から始まる名前は、発音にやや技巧を必要としつつも華やかな印象を持ちます。このことから、華やかさと知性を兼ね備えた人物像に。
「龍」を使ったおすすめの名前(女の子)
ここからは、「龍」を使った女の子のおすすめの名前を見ていきましょう。
龍子(たつこ、りょうこ)
近年ではそこまで主流ではない「子」のついた名前ですが、「龍」と組み合わせることで漢字のインパクトが際立つ名前に。「子」は人柄の良さや人望の厚さを願って用いられます。
凛とした魅力を持つ人になることを願って。
龍香(りょうか)
神秘的なイメージの名前を探している方におすすめなのが「龍香」。「香」は、華やかさを名前に添える人気の止め字です。
ミステリアスな魅力を持つ人に。
龍花(りょうか)
かわいらしさや美しさを願って名前に用いられる「花」。
「龍」の持つ神秘性と、「花」のような可憐さを併せ持つ人に。
龍佳(りょうか)
美しさを表す「佳」は男女ともに名付けでもよく見られる漢字です。
「龍」と組み合わせれば、凛とした美しさを持つ人のイメージが込められます。
「龍」を使ったおすすめの名前(男の子)
次に、「龍」を使った男の子におすすめの名前を紹介します。
龍和(きみかず)
「平和」「和やか」といった言葉でもおなじみの「和」は、名前でも人と支え合える協調性や人柄を願って用いられます。
龍のような力強さと、穏やかさ、和やかさを併せ持つ人に。強くて優しい人に育って欲しいという願いを込めて。
龍平(たっぺい)
「平(たい)ら」「平穏」といった言葉のように、滞りなく人生が運びますようにと願って用いられる「平」。
健康でありますように、平和な人生でありますようにという願いを込めて名付けましょう。
龍郎(たつお、たつろう)
「郎」はもともと、若い人を呼ぶときの“美称”として用いられていた漢字です。美称とは、相手を褒めるときの呼び方を指します。
力強い魅力を持つ人に。いつまでも健康でいてほしいという願いを込めて。
龍季(たつき)
「季節」でおなじみの「季」は、豊かな感受性やしなやかな強さを願って用いられる漢字です。
移り変わる季節を愛する風流のある人に育ちますように、強く優しい人になりますようにと願って。
龍生(たつみ)
生命力やエネルギッシュさといった意味を込めて名前に使われる「生」。
力強さに溢れた人になってほしい、いつまでも元気でいてほしいという願いを込めて。
龍志(りゅうし、りゅうじ)
「意志」など、目的や信念を指す漢字「志」。男の子の止め字として、名付けでも人気です。
志高く、夢に向かって龍のようにまっすぐ飛翔できますようにという願いを込めて。
龍一(りょういち、りゅういち)
「唯一」「一番」などさまざまな意味を持つ「一」。トップに立つ、一番大切な存在といった意味を込めて名前でもよく用いられます。長子の名付けに使われることも多い漢字です。
周囲の人間から好かれる人物になりますように。元気一杯に育ちますようにという願いをこめて。
参考:赤ちゃん命名ガイド
名付けのポイント・注意点
最後に、名づけの際に押さえておきたいポイントや注意点について解説します。
名前の響き
名前は書くだけでなく、声に出して名乗ったり、人から呼ばれる場面も多いもの。その際、重要なのが名前の響きです。名前候補が出そろったら、実際に声に出して呼んでみましょう。耳から入る印象が、ママパパのイメージと合ったものかどうか確かめる必要があります。
また、漢字の意味はポジティブなものでも、響きがネガティブな物事を連想させてしまうものも。姓と名をつなげて、その点もチェックしてみましょう。響きが今一つ気に入らないものだった場合は、読み方を変えてみたり、似た意味の違う漢字を探したりしてみるのもおすすめです。
名前の意味
名前は選ぶ漢字によって意味やイメージが大きく左右されます。そのため、漢字の意味や由来、日常でその字がどのように使われているかなどをよく調べておくことが大切です。
ママパパの思いにふさわしい漢字をぜひ探してみてくださいね。
姓名判断
日本では昔から名付けの際に、姓名の字画でその人の運勢や性格を占う姓名判断が行われてきました。姓名判断を重視するあまり、本来付けたい名前を諦める必要はありません。しかし、複数の名前候補で迷っていたり、縁起的なものが気になるという人は、一度調べてみましょう。
姓名判断にはWebサイトで手軽にできるものから、お寺や神社で本格的に占うものまでいろいろな方法があります。自分に合った方法を選んでみてください。
魅力あふれる「龍」を名前に使おう!
「龍」は一文字でも立派な名前になりますが、漢字の組み合わせ次第でさまざまな印象の名前に変化します。明るくポジティブな性格と、神秘性やミステリアスな魅力どちらもイメージさせられる、名付けにもぴったりの漢字です。今回紹介した内容をふまえて、ぜひ「龍」を使った名前を候補に入れてみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名づけ」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部