離乳食に市販のロールパンはいつからOK?
ふわふわしていて柔らかくて食べやすいロールパンですので、赤ちゃんも食べやすく離乳食向き?と感じますが実際は、そうではないんですね。ロールパンには、バターが多く含まれています。その点で、離乳食に使う時は、時期と量、頻度に気をつけてあげましょう。
食パンとロールパンの違い
食パンに比べ、ロールパンは脂質が倍以上と言われています。バターが多めのロールパンよりは、食パンの方が離乳食向きですので、普段使いは食パン。たまに食べる感じでロールパンを取り入れてみてください。
離乳食のロールパンは後期後半から
ロールパンは、離乳食後期後半を目安にスタートさせましょう。後期は、まずは少量にとどめます。まずは、内側の白い部分を与えます。赤ちゃんの様子を見つつ、外側の茶色い部分もちぎって与えましょう。
そのままあげてもいいのは幼児期ごろ
離乳食期に関しては、ロールパンの外側は、最初は噛み切りにくいかもしれませんので、小さめにちぎって、赤ちゃんの食べる様子をみてあげてください。上手にカミカミしながら食べていたら、少しずつ大きくして前歯でかじり取れるかみてみましょう。柔らかくて口の中に押し込みやすいので「カミカミしてね」と声をかけながら見守ります。そして、赤ちゃんの発達に合わせながら、徐々に大きくしていきましょう。1個まるまるを「はい、どうぞ」と渡せるようになるのは、幼児期頃を目安にしましょう。
時期別の量や与えるときの注意点・献立例
ロールパンには、バターが多く含まれているので、全時期を通して離乳食に使うときは、その他のメニューにあまり油脂を使わないように工夫すると良いでしょう。
後期後半
ロールパンのお試し期間としましょう。パンを使う時のメインは食パンにしてくださいね。
量
ロールパン 1/3個程度
与え方
まずは、内側の白い部分を少量だけ与えてみましょう。パンがゆにしてもいいですね。
<献立例> コーンのロールパンがゆ
材料
ロールパン 1/3こ
クリームコーン缶 30g
水 100ml
作り方
1.ロールパンを小さくちぎる
2.クリームコーンを裏ごしして滑らかにする
3.鍋に、水、ロールパン、コーンを入れて加熱する
ロールパンを調理する場合は、野菜や果物など油脂が少ない食材と組み合わせるのがおすすめです。
完了期
まだ、パンのメインは食パンです。時々のお楽しみのパンとしてロールパンを味わってみましょう!
量
ロールパン 1/2~1個程度
与え方
食べやすい大きさに切って与えましょう
<献立例> スイートポテトサンド
材料
ロールパン 1/3個
さつまいも 50g
牛乳 大さじ1
作り方
1 ロールパンは1つを下から2枚に切る。
2 牛乳を温め、さつまいもは湯がいてやわらかくなったらつぶし、牛乳を混ぜ入れて滑らかにする。
3 1に2を挟んで、食べやすい大きさに切る
幼児食
離乳食完了期と同じように、調理する際は、野菜や果物など油脂があまりない食材と組み合わせるのがオススメです。
量
ロールパン 1個程度
与え方
子どもの食べる様子を見ながら、1/4の大きさにしてみる、1/2の大きさにしてみる、〇〇1個にしてみると、大きさを徐々に変化させてみましょう
<献立例> 卵サンド
材料
ロールパン 1コ
ゆで卵 1/2個
玉ねぎ 10g
塩 少々(なくても良い)
作り方
1.ゆで卵、玉ねぎはみじん切りにする
2,玉ねぎは辛味がなくなるまで湯がいてゆぎりする
3.ゆで卵と玉ねぎを和えて塩を少々ふりかける
4.ロールパンに挟む
市販のロールパンの選び方
市販のロールパンの中には、バターの代わりにマーガリンが使われているものがあります。その場合は、離乳食には避けたほうがいいでしょう。また、パンの中心に、たっぷりバター(マーガリン)が挟まれているものは、赤ちゃんには不向きです。
市販のロールパンを購入する時は、原材料名を確認すると安心でしょう。
時期別ロールパンのアレンジレシピ
後期 きな粉ロールパン
材料
ロールパン 1/2個
きな粉 小さじ1
作り方
1.ロールパンを5mm角に切る
2.きな粉を和える
完了期 ヨーグルトバナナサンド
材料
ロールパン 1コ
ヨーグルト 大さじ1
バナナ 1/3本
作り方
1.ロールパンは1つを下から2枚に切る
2.バナナは1cm角に切る
3.ヨーグルトとバナナを和える
4.ロールパンに挟み、食べやすい大きさに切る
幼児期 ツナ野菜サンド
材料
ロールパン 1/2コ
ツナ水煮缶 20g
きゅうり 5g
キャベツ 5g
塩 少々
作り方
1 きゅうりとキャベツは、1㎝の千切りにしてゆがく。
2 1とツナを和え、塩を少々ふりかける
3 2を半分に切ったロールパンに挟む
使い方に気をつけつつ、ロールパンの美味しさを味わってみてくださいね!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。