買い過ぎて食品ロス!
毎日の忙しさの中で、ついうっかりやってしまうのが賞味期限のチェック漏れ……。
恥ずかしながら整理整頓があまり上手ではない私は、
「何が残っていたっけ?」
「何を買うんだっけ?」
冷蔵庫の中を上手く把握できておりません(-_-;)
そして、食品を使い切れない事もしばしば…。
このままではいけない!なんとかせねば!
という事で、整理整頓が上手な友人にアドバイスをもらうと、冷蔵庫の中を「見える化」する簡単な方法を伝授してくれました!
ホワイトボードで管理
「食品をうまく使い切る為には、冷蔵庫の中に何があるのかを把握することがまずは大切」と言われて。100円均一で下記を購入!
①ホワイトボード
②マグネット(自由に切れて書き込めるもの1シート)
③ホワイトボードマーカー
マグネットに「いつも購入する物」を書き込み、品物が冷蔵庫の中にある時は貼って、消費したら剥がす!との事で実践しましたが……。
私 「紙に書くほうが楽じゃない?」
友人「いつも買うものは大体決まっているから、このほうが繰り返し使えて楽なんだよ~。早く使いたい品物は上に貼り付けたり工夫も出来るよ」
なるほど!
ひらがな覚えたての小学1年生のわが子も、やる気まんまんで手伝ってくれました。
イラストを入れたりアレンジも出来ますし、間違えたら直せる手軽さもいいポイントだなと思いました。
また、毎日ホワイトボードが目に入るので、買い物の際も頭の中が整理されていて、とても楽に♪
食品の廃棄って、毎日どれくらいあるのでしょうか?
ごみを減らすことに1歩前進。この調子で頑張りたい!
ところで、食品の廃棄って、毎日どれくらいあるのでしょうか?
家庭ごみだけじゃなく、お店の期限切れのお弁当や食品も毎日捨てられていますよね……?
SDGsに詳しい専門家に直撃インタビュー
この食品ロスに関する疑問を、持続可能な社会の実現に向けて社会に対して真の価値を生んでいきたいと考えている、株式会社シンカ代表取締役社長 CEO 町井 則雄さんにHugKumは取材してきました。
Q. 日本の食品ロスってどのくらいですか ?
※以下「 」内、町井 則雄さん談話
「日本の食料は、半分以上を海外から輸入しています。一方で、1年で570万トン(※1)を捨てているんです。1日あたりに換算すると10トントラック約1500台以上の量になります。
これって、サステナブル(持続可能)ではありませんよね」
※1 令和元年の食品ロスの量。
参考:農林水産省
―すごい量ですね……。では、食品ロスをすることで環境にはどんな悪い影響を与えるのでしょうか?
「まず、単純にゴミを増やしてしまうことで焼却のために多くの化石燃料を使うことになりますよね。これは焼却時にCO2をたくさん排出することにもつながり、環境に負荷をかけることになります。もちろん環境のことも大切ですが、世界人口の1割にあたる8億人もの人が飢餓に苦しんでいることを考えれば、食品ロスは無くしていかなければいけない問題だと思います」
―食品ロスをしないために、私たちはどうしたらいいのでしょうか?
「みなさんは、賞味期限と消費期限の違いをご存知でしょうか。今回のマンガでも、『賞味期限が切れたから捨てなきゃ!』とありますよね。
しかし、賞味期限は『品質が変わらずにおいしく食べられる期限』のことで、消費期限は、『安全に食べられる期限』のこと(※2)。つまり、賞味期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではないのです。
作る側の責任として、企業が賞味期限や消費期限を記載していますので、その表示を私たちがしっかり理解しておけば、まだ食べられるものを捨てずに済むことも増えるかなと思います」
※2袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に限ります。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
参考:農林水産省
―なるほど!賞味期限と消費期限では意味が違うのですね。そして、SDGsの12番目に掲げている「つくる責任・つかう責任」にもつながるのですね。コロナ禍でスーパーに行くとついまとめ買いをしてしまいがちですが、買ったものをホワイトボードなどで把握し、見える化した管理をし、消費期限内に食べることを今後は意識したいと思います。
今日はありがとうございました。
記事監修
株式会社シンカ代表取締役社長 CEO
町井 則雄(まちい のりお)
企業の社会課題解決型ビジネス創出のサポートやCSR支援を行うため、株式会社シンカを立ち上げる。現在は企業による社会課題解決に向けた事業づくり、ソーシャルビジネスの支援、地方自治体が取り組むSDGs未来都市プロジェクトの推進なども行っている。【その他兼職】一般財団法人 22世紀に残すもの 理事長・一般財団法人 森から海へ 評議員・多摩エンパワー株式会社 社外取締役・一般社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト 理事・岩手町政策アドバイザー・社会起業大学 講師「社会事業構造論」・日本雨女雨男協会 事務局長など。
マンガ/ほるちゃん (Instagram:nigaoe.horuchan) 構成/HugKum編集部