子どもが勉強に集中できないのはなぜ?
まずは6〜12歳の子を持つママ・パパ120人にアンケートを実施。ほかのおうちがどうなのか参考にしてみてください。
Q.お子様が勉強に集中できていないと思うことはありますか?
リサーチの結果、いつも集中できないという子は約22%とほぼ1/4、ときどきある、という子が約45%と、合わせると67%もの子について、集中力に問題を感じていることがわかります。
逆に集中できないことはないという子が4人に1人はいるのは羨ましい結果でもありますね。ママ・パパのお悩みも具体的に聞いてみました。分かる分かる!と大きくうなずく人も多いはず。
ママパパのお悩み体験談
子どもが勉強に集中できない原因
子どもが勉強に集中できないのはなぜなのか、まずは理由が分からないと改善のしようもないので、原因を探ってみました。
気が散ってしまう
ありがちなのが、リビング学習でテレビをつけながら勉強しているパターン。いつも家ではテレビがついていると、その中で勉強していることも多いですよね。勉強時間には消す、という習慣づけがなかなかできず、気が散る大きな原因になってしまいます。また、部屋や勉強机にいろいろなものが置いてあるとそれが気になってしまうことも。
空想にふけってしまう
割と多いのが、自分の世界に入ってしまう子たち。鉛筆をぼーっと持ったまま固まっていて、いろいろと空想をしている、なんていうことも多いはず。ママ・パパに空想の内容を話してくれたりすると、今じゃない!と思ってしまうこともあるはず(笑)。
発達の問題がある
意外と見落とされてがちなのか、ADHD、学習障害など発達の問題。自分では集中したいと思っていても、つい体が動いてしまったり、問題を解きたくてもなかなか1人で取り組めないということも。発達障害は、早い段階で気づいてあげられればいいのですが、気づくのが遅いと「二次障害」につながる可能性が高いので、家族をはじめ周囲の正しい理解と関わりが必要です。
勉強に集中できない子への対処法
勉強に集中できない子には、どんな対処法があるのでしょう。ついママ・パパがイライラしてしまうことが多いはずなので、ぜひ知っておきたいですよね。
机のまわりを整理する
まず、基本はこれ。机の周りに本を置いていたり、好きなグッズが飾ってあったりすると、一気に空想の世界に入り込んでしまいます(笑)。勉強するスペースは、すっきりと片付けておくことが大切です。
テレビは消す
テレビをずっとつけているおうちは、勉強時間はテレビを消すだけで効果があることも。また、1日に何度か定期的にテレビを消す時間を作ることで、勉強の時だけ消す、というよりも自然に受け入れてくれるはず。
発達の専門クリニックを受診する
家での様子で、あまりに集中できない、遊んでしまうという場合には、学校の先生にもお子さんの様子を聞いてみましょう。家だけでなく、学校生活にも支障がでている場合には、発達の専門クリニックの受診を検討してみてください。
子どもの集中力を持続させるコツ
なかなか子どもを集中させることができずに困っているママ・パパは多いですよね。集中させるためのコツをまとめたので、ぜひ試してみて、我が子に合った方法を探ってみましょう。
短時間で一区切りにする
子どもが集中できる時間は実は「年齢+1分」と言われています。低学年では、7〜10分程度。高学年〜中学生でも15分程度と言われています。ちょっと驚いた人も多いのでは。そこで、家での勉強は、区切りをつけながら、細切れで勉強させるのがコツ。ドリルを数ページやったら10分休憩、音読をやったら休憩など、こまめに進めるのもコツです。
目標を作る
何もいいことがないのに、なんで勉強するの?と思ってしまう子もきっと多いはず。そんな子には、勉強が終わったらゲームをしてもいい、DVDを見てもいい、など目標を作ってあげましょう。ニンジンをぶら下げられると一気にやる気を出してくれる子も多いはず。
ママ・パパも一緒にやる
リモートワークが増えて、ママ・パパが家で仕事をすることも増えていますよね。子どもが勉強をしている横や向かいでママ・パパが一緒に仕事をするのもオススメ。親が真剣に仕事をしている姿を見せることで、子どもにも喝を入れられるはず!
自分の子にあった方法を見つける
なかなか集中して勉強できない子を見ているとイライラしてきてしまい、ついケンカに発展してしまうことも。そうならないために、どうしたら集中できるかをママ・パパが対処法として持っておくのは大切。また、ママ・パパによって方法が違う場合もあるので、それぞれの環境にあった形で上手に気分を切り替えてあげましょう。
文・構成/HugKum編集部