ひじきの冷凍方法
では、早速「乾燥ひじき」の保存法です。
乾燥ひじきを冷凍
開封後は、袋の口をクリップなどで留めて保存袋に入れます。もしくは、ほんの少し残った場合には、袋から取り出して保存袋に入れると冷凍庫内でかさばりません。
水で戻したひじきを冷凍
ひじきは、「水で戻してから」冷凍することができます。
保存法は簡単です。いつも通り、たっぷりの水でひじきを戻したら、ザルに上げてしっかりと水けを切ってからラップに包みます。そのあとに、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
ポイントは、うす~く平らにして袋に入れることです。
調理して冷凍
ひじきは「調理後」に冷凍する方法も。冷凍する場合は、冷凍で食感が変わるようなコンニャクなどは避けたほうが無難です。
小分けしてラップに包んだら、保存袋に入れて冷凍しておきましょう。
他に作り置きおかず用の仕切りつきタッパーなどを活用すれば、お弁当にも最適です。詳しい情報が気になる方はこちらの記事 ↓ から、どうぞ!
冷凍したひじきの解凍方法
次に、冷凍ひじきの解凍方法を解説していきますね。
乾燥ひじきの解凍方法
戻さずに冷凍した乾燥ひじきは、冷蔵庫へ移して自然解凍できます。解凍後は、水に戻してから使いましょう。
水で戻したひじきの解凍方法
一度戻してから冷凍したひじきの解凍方法は、流水解凍が手軽です。
調理して冷凍したひじきの解凍方法
煮物にしてから冷凍保存したひじきは、食べる分だけ電子レンジで解凍するほうが早いです。
冷凍したひじきの保存期間
冷凍したひじきの保存期間は、下処理状態によってそれぞれ異なるため、要チェック!
冷凍した乾燥ひじきの保存期間
乾燥したままでの冷凍なら、約6ヶ月ほど保存可。
水で戻したひじきの解凍方法
冷凍庫で約1ヶ月ほど保存可。
調理済みひじきの解凍方法
ひじき煮など調理した場合は、約2週間ほどで食べ切ること。
※いずれの冷凍保存も乾燥や冷凍焼けをすると美味しさが半減するため、なるべく早めに使いましょう。
* * *
冷凍ひじきがあると、卵焼きやコロッケの具、サラダなど様々な料理にアレンジできます。余裕のある時に冷凍保存をストックしてくと、時短活用にもつながるので試してみてくださいね。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・発酵食スペシャリスト)
ひじきを使った冷凍食品
冷凍しておくと便利なひじきですが、あらかじめ惣菜調理された冷凍食品を利用するのも便利です。ここではネット通販で手に入る、ひじきを使用した冷凍食品をセレクトしました。
日本水産 ( ニッスイ ) 3種の和惣菜 6カップ入
味の素 えびとひじきのふんわり揚げ
ニッスイ もち麦が入った! 梅ひじきおにぎり 6個
ひじきを使ったレシピ
ここからは、ひじきを使ったおすすめレシピをご紹介。冷凍したひじきのストックを、これらのレシピで上手に消費してみてはいかが。
【1】ひじきの煮物
乾物はゆっくり時間をかけて戻すのがコツ。オーソドックスなお惣菜は味付けをしっかり覚えて「わが家の味」を完成させたいですね。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
ひじき(乾) 10g
にんじん 30g
油揚げ 15g
大豆(水煮) 大さじ3
ごま油 小さじ1
【A】
水 100cc~
酒 大さじ1
砂糖 小さじ2
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ1
◆作り方
【1】ひじきはサッと洗って汚れを落とす。たっぷりの水に入れて、15~30分おいて戻す。ざるにとって水けをよくきる。
【2】にんじんは皮をむき、せん切りにする。
【3】油揚げは、両面に熱湯をかけて、油抜きをし(油臭さを除き、カロリーを落とせる。味のしみ込みがよくなる)、縦半分に切ってせん切りにする。
【4】鍋にごま油を熱し、【1】~【3】を加え、にんじんがしんなりするまで、中火で4分ほど炒める。
【5】大豆を加えてサッと炒め、【A】を加えて煮る。
【6】ひと煮立ちして、アクが出たら除き、2~3分煮る。しょうゆ小さじ1とみりんを回し入れ、全体を混ぜて落としぶたをし、にんじんがやわらかくなるまで、弱めの中火で8分ほど煮る。
【7】仕上げに残りのしょうゆを回し入れ、火を強めて1分ほど煮る。ふたをしてそのままおく。
◆ポイント
ひじきは、たっぷりの水で、ゆっくり時間をかけて戻す。
戻った状態。完全に戻っていないと芯が残ることがある。
教えてくれたのは
ABC Cooking Studioさん
ABC Cooking Studioは、初心者の方にもおすすめの、料理・パン・ケーキ作りが楽しく学べる女性専用の料理教室です。少人数レッスン、復習にも最適なイラストレシピ、 HPや携帯からの予約など、システムが充実。入会金不要、1回完結の「1dayレッスン」や授業の雰囲気を体験できる「体験レッスン」を毎日開催しています。
『ベビーブック』2012年9月号
【2】れんこんひじきハンバーグ
根菜と海藻を加えてシャキシャキした歯ざわりに! れんこんとひじきを合わせた体にも良いアレンジハンバーグです。普段ひじきをあまり食べない子どもにもオススメです。常備してお弁当にも!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
鶏ひき肉 200g
れんこん 小1/2節
ひじき 2g(戻して20g)
【A】卵 1個
パン粉 大さじ3
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
サラダ油 小さじ1
【B】トマトケチャップ 大さじ2
牛乳 大さじ1
◆作り方
【1】れんこんは粗く刻んで、水にさらし、水けを拭く。ひじきはたっぷりの水に15分つけて戻し、よく洗って水けを拭く。
【2】ボウルにひき肉を入れて指先で1分練り、【1】と【A】を加えて2分練り、8等分して円盤形に丸める(時間があれば冷蔵庫に20分おく)。
【3】フライパンにサラダ油をひいて【2】を並べ、中火で5分焼き、焼き色がついたら返して弱火にし、ふたをして4分焼く。
【4】器に盛って、混ぜ合わせた【B】をかける。
教えてくれたのは
青木恭子さん
小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間、栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌やWEBなどで活躍。
『ベビーブック』2014年3月号
【3】ひじきのだししょう油漬け
だししょう油だれでご飯がすすみます。和食の定番、ひじきの味つけも、このたれひとつで簡単&完璧!
◆材料
(作りやすい分量)
芽ひじき 10g
枝豆(ゆでて皮をむいたもの) 1/2カップ分
だししょう油だれ 全量
◆作り方
【1】ひじきは水で戻し、熱湯でゆでてざるにあげる。
【2】【1】、枝豆、だししょう油だれを保存容器に入れてよく混ぜ、1時間以上置く。
◆ポイント
【だししょう油だれ】
だし 大さじ3
しょう油 大さじ1
みりん 大さじ1/2
※だしは、昆布やカツオ節から取るほか、市販の白だし・顆粒だしを使ってもOK。その場合は、表示どおりの濃度に薄めて使いましょう。みりんは耐熱容器に入れてラップをせず、電子レンジで約40秒加熱(600Wの場合)して沸騰させ、アルコール分を飛ばします。
教えてくれたのは
橋本加名子さん
料理研究家・栄養士・フードコーディネーター。料理教室「おいしいスプーン」主宰。働きながらの子育て経験を活かし、簡単でも〝手抜き〟ではないおいしい家庭料理を提案。雑誌や書籍、WEB発信のほか、企業のメニューコンサルティングなども行う。
『めばえ』2018年8月号
【4】ひじき煮パン
手づくりパンを15分で即効クッキング! ちぎりパンの中身を変えてアレンジしましょう。余っている煮物のイメチェンにも♪
◆材料
(12個分)
【A】
ホットケーキミックス 150g
マヨネーズ 大さじ2
塩 少々
ひじきの煮物(市販、または手作り) 大さじ12
白いりごま 少々
サラダ油 小さじ1
◆作り方
【1】ボウルに【A】を入れてゴムべらで均一に混ぜ、水40ml(分量外)を加えてひとまとまりになるまで混ぜてから、手でこねる。
★卵の代わりに入れるマヨネーズが、生地をまとめる役割をする。
【2】生地がなめらかになったら棒状にしてから2等分し、さらに3等分する。それぞれを半分に分け、12個にして丸める。
★2等分→3等分→さらに2等分すると12個の大きさがそろう!
【3】生地を円形にのばして中央にひじきの煮物を大さじ1つずつのせて包み、サラダ油を敷いたフライパン(直径20cm)に少し間をあけて並べる。
【4】生地の中央にごまをのせて押さえ、水大さじ1(分量外)を回しかける。蓋をして、弱めの中火で4~5分焼き、表面がベタベタしなくなったら、返して3~4分焼く。
◆ポイント
教えてくれたのは
ほりえさわこさん
祖母の故・泰子さん、母のひろ子さんと、親子3代にわたって料理研究家。子育てママとしての経験を生かした、アイディア豊富なレシピにファンが多い。2歳の姪っ子から103歳の祖父まで、いっしょに食卓を囲んでいる。
『ベビーブック』2018年11月号
【5】ツナとひじき、ベーコンご飯|炊き込みご飯のおにぎり
たんぱく質やミネラルが豊富なひじきを炊き込みご飯に。ベーコンでボリュームもアップ。
◆材料
(米2合分)
米 2合
ツナ缶 1缶(140g)
芽ひじき(乾燥) 5g
ベーコン 2枚
【A】
昆布 10cm四方1枚
酒 大さじ1
しょうゆ 小さじ2
◆作り方
【1】ひじきはたっぷりの水に20分ほど浸けて戻す。ベーコンは細切りにする。ツナは缶汁を分けておく。
【2】米は洗って炊飯器に入れ、2合の目盛りまで水(分量外)を入れて、60ml減らす。【A】とツナの缶汁を加えてひと混ぜする。ツナ、水気を切ったひじき、ベーコンを入れて炊く。
【3】炊き上がったら蒸らして全体をよく混ぜ、1個分40~50gを取り分けて握る。
教えてくれたのは
関岡弘美さん
料理研究家。出版社で料理雑誌の編集に携わった後、渡仏。ル・コルドン・ブルーパリ本校にてグラン・ディプロムを取得。2008年に帰国後は、雑誌やテレビ、広告、イベントなどで活躍。おもてなし料理とワインの教室も主宰。
『めばえ』2017年11月号
構成・文/HugKum編集部