目次
多肉植物の寄せ植えにチャレンジ!
多肉植物の寄せ植えにチャレンジしてみませんか。コツをおさえれば簡単におしゃれな寄せ植えができますよ。これから寄せ植えの方法やレイアウトのポイントなどをご紹介していきます。
多肉植物とは
多肉植物とは、葉や茎、根の内部に水分をため込むことができる植物の総称です。原産地は、南アフリカ、メキシコ、マダガスカル島などの乾燥した地帯で、日がよく当たり、乾燥している場所を好みます。
種類は原種だけで1万以上、園芸品種もふくめて2万種類もあるのだそう。この種類の多さからもわかるように、さまざまな形があり、花のようなロゼットタイプや、葉が重なるタイプ、石ころのようなフォルムのもの、葉の先がとんがったシャープなものまであります。かわいらしい見た目に加えて、ほかの植物よりも枯れにくいことから、昨今人気が高まっています。ちなみにサボテンやアロエも、多肉植物の一つです。
多肉植物の代表種や、珍しい種類、品種が知りたい!という方は、以下の記事をどうぞ。育て方や育てるときの注意点も解説しています。
多肉植物の寄せ植えに必要なもの
多肉植物の寄せ植えをつくるときには、道具を揃えましょう。ここでは、寄せ植えに必要なものをご紹介します。
土
多肉植物を育てる上で土選びは重要です。多肉植物の性質から、「水はけ」「通気性」「乾き」のよい土を選ぶようにしましょう。そうしないと、鉢の中が蒸れたり、根腐れを起こしたりすることがあります。
多肉植物に最適な土は、赤玉土や鹿沼石をメインに、腐葉土やバーミキュライト、ケイ酸塩白土などの改良用土を混ぜたものがよいでしょう。基本的な配合は「赤玉土4:鹿沼石3:腐葉土3」です。
なお、市販の多肉用培養土やサボテン用の培養土を使うと配合の必要がなく、便利です。
鉢
鉢は底穴があいているものがおすすめです。底穴があいていると、通気性、排水性がよくなり、根腐れを起こすのを防げます。鉢の素材は、通気性のよい陶器製がおすすめですが、底穴があいているのであれば、通気性、排水性の悪いブリキ製やプラスチック製、ガラス製でも育てることができます。
底穴があいていない鉢でも育てることができますが、その場合は鉢底に根腐れ防止剤を敷き、できるだけ高さのある容器を鉢として使うとよいでしょう。
道具
寄せ植えをするときには次のような道具を用意しましょう。
底穴ネット:土の流出を防ぐために使います。
土入れ:隙間に土を入れることが多いので、小さいものや筒状のものがおすすめです。また、スクープなどでも代用できます。
ピンセットまたは箸:隙間に苗を差し込むときや、土にしっかりと植え込むときに使います。先が細いものが使いやすいです。清潔なものを使いましょう。
園芸用バサミ:根をカットするときや株を分けるときに使います。清潔なものを使うようにしてください。
ジョウロ:水やりをするときに使います。はす口が細いものなら土に直接水をやることができるのでおすすめです。
多肉植物の寄せ植え、組み合わせやレイアウトのポイント
寄せ植えをする前に、組み合わせやレイアウトのポイントを抑さえておきましょう。
同じタイプの多肉植物を寄せ植えする
多肉植物には夏型、冬型、春秋型と3種類のタイプがあります。それぞれ生育期や特徴が異なるため、1つの鉢で同時に育てる寄せ植えでは、できるだけ同じタイプの植物で寄せ植えするようにしましょう。管理がしやすくなります。
タイプ別の主な品種は次のとおりです。
夏型
アガベ、カランコエ、 ユーフォルビア、サボテンなど
冬型
アエオニウム、フォーカリア、オトンナなど
春秋型
アロエ、エケベリア、セダム、ハオルチアなど
アクセントとコントラストをつける
立体感のある寄せ植えにするために、葉の色や大きさの違う多肉植物で強弱をつけましょう。たとえば、ダークな色目の多肉に、ライトカラーの多肉を差し色にしてアクセントにしたり、後ろに背の高いもの、手前に背の低いものを配置して奥行き感を出すなどです。こうすることで、互いの個性が引き立ちます。
配置はシンメトリーか三角形が基本
配置はシンメトリーがおすすめ。両サイドに濃い色、中心部に明るい色の多肉を配置すると、全体が引き締まります。また、三角形を意識して配置すれば、安定感があり、ナチュラルさも演出できます。
多肉植物の寄せ植えの注意点
多肉植物の寄せ植えをする際の注意したいポイントを解説します。
時期
基本的に多肉植物の植え付けは、多肉植物が苦手な真夏を避けて行います。春秋型と夏型は、3月〜5月が適期、冬型は9月~11月が適期です。それぞれのタイプで植え付けの時期が異なるので注意してください。
場所
寄せ植えをつくった直後は、1週間ほど明るい日陰で管理します。その後、直射日光が当たらない、日当たり、風通しの良い場所に移動させます。
水やり
ほかの植物の寄せ植えとは違い、多肉植物の寄せ植えは、寄せ植え直後に水やりをしません。水やりは、3〜7日程度経ってから行いましょう。
多肉植物の寄せ植えのやり方や仕方、コツ
多肉植物の寄せ植えのやり方を、手順を追って紹介します。
ベースを作る
鉢の底に空いている穴の部分を塞ぐように、鉢底ネットを置きます。土入れを使って土を鉢の半分ほど入れましょう。
配置を考える
苗をポットから出し、鉢の上に仮置きしてバランスを見ます。三角形やシンメトリーを意識して配置するのがコツです。
植え込む
どこにどの苗を置くか決まったら、株の根元を土で固定させ、植物を植え込みます。
土を入れる
土入れを使い、苗の根元、苗同士の隙間に土を入れましょう。
不要な部分をカット
全体を見て、バランスが悪い部分や不要な枝や葉があれば園芸用バサミでカットし、整えます。
多肉植物の寄せ植えの管理法
多肉植物の寄せ植えの「水やり」「置き場所」「肥料」といった管理法を解説。しっかり管理すれば、長く楽しめます。
水やりは10日に1回ペースで
多肉植物は水やりしなくてもよいイメージがありますが、水やりは必要です。水やりのペースは、10日に1回くらいがよいでしょう。また、葉にシワがよっているようなら水分不足なので、水やりを行います。
1回の水やりの目安量は、土全体が湿る程度です。鉢の底から水が出てくるくらいを与えてください。
また、湿度が高い夏、気温が低い冬は、休眠期は水やりは控え目にし、多肉植物の様子を見ながら水を与えましょう。
置き場所
多肉植物の置き場所は、タイプ別、季節によってベストな場所があります。
夏型
春:4月の暖かくなった頃に、外に出します。風通しのよい日なたで管理しましょう。
夏:風通しがよく、初夏の日差しをしっかり当てます。梅雨時期は、雨が当たらないようにしてください。真夏は直射日光を避けます。
秋:9月中旬に日なたに移動させます。
冬:風通し、日当たりのよい室内で育てましょう。
冬型
春:4月中旬から、風通しのよい、半日陰におきます。涼しい場所がよいでしょう。
夏:夏場も風通しのよい半日陰で管理します。梅雨時期は、雨が当たらないようにしましょう。
秋:外の日なたで管理します。気温が10℃以下になったら、室内か軒下に移動させてください。
冬:風通し、日当たりのよい室内で育てます。
秋冬型
春:4月の暖かくなった頃に、外に出します。風通しのよい日なたで管理します。
夏:風通しがよい半日陰で管理。梅雨時期は、雨が当たらないようにしてください。
秋:外の日なたに移動させ、気温が10℃以下になったら、室内か軒下で管理します。
冬:風通し、日当たりのよい室内で育てましょう。
肥料
寄せ植えのときに市販の多肉植物の土を使用した場合、その土に肥料が含まれています。しかし、植物が生育するとともに肥料分が失われていきます。多肉植物は基本的に肥料は必要ありませんが、元気がない場合には、生育期間中に液体肥料を少量与えましょう。肥料を与える目安は、2週間に1回程度です。
プレゼントに◎おしゃれでかわいい多肉植物の寄せ植えのおすすめ
多肉植物をプレゼントで贈るのも素敵です。ここでは、通販で買える多肉植物の寄せ植えを紹介します。
ウッドボックスの「セダム多肉植物 寄せ植え」
ナチュラルなウッドボックスに植えられた小さな多肉植物がおしゃれ。バランスのいいアレンジで色々な多肉植物を一度に楽しめます。ラッピングとカードは無料でつけることができるので、ギフトに最適。
ハンギングタイプの「多肉植物 ブリキのハンギング」
ブリキ素材でできた多肉の寄植えのハンギング。穴ありなので水やりの管理もしやすく、外にも飾れます。
カップ&ソーサーの「多肉植物 寄せ植え カップ&ソーサー 陶器」
かわいい陶器製のデミタスカップに、かわいらしい多肉植物がこんもり。カップの底には水抜き用の穴があいているので水やりしても安心です。ナチュラルな雰囲気のインテリアにぴったり!
リースタイプの「多肉植物 寄せ植え succulent wreath M」
リース型のプランターに多肉植物がぎっちり。明るい色の多肉がアクセントになっています。太めのネジ釘などに引っかけて壁掛けにしたり、そのまま置いたり、立てかけたりしても楽しめます。
額縁タイプの「多肉植物、サボテン、セダムの寄せ植え【額縁型セット】」
木製(白塗り)の額縁型ボックスに多肉植物やサボテン、セダム類を寄せ植えしたセット。額縁の中にベラボン(高級ヤシの実チップ)を入れ、全体的に軽く、通気性がよいのがポイントです。立てかけてもそのまま置いても飾れます。
親子で多肉植物の寄せ植えをやってみよう!
多肉植物の寄せ植えは、同じタイプのもの同士を寄せ植えすることが最大のポイント。水やりや置き場所などの管理もしやすくなり、元気な状態を保てます。お子さんといっしょに多肉植物を選んで、寄せ植えに挑戦してみませんか。
文・構成/HugKum編集部