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納豆に砂糖をかける…これっておいしいの?
納豆に砂糖を混ぜて食べたことはありますか? これが意外とおいしいんです! これから、どんな地域でどんな食べ方をしているのか、納豆に砂糖をかける効果などを紹介していきます。
納豆に砂糖をかける地域と食べ方
納豆に砂糖をかけて食べる地域と、その食べ方を解説していきます。
新潟(きりざい)
新潟では、納豆にたっぷり砂糖をかけて食べるのが定番となっています。なお、魚沼地方の郷土料理には納豆を使ったものがあります。それは、細かく刻んだ野菜や漬物と納豆を混ぜたもの「きりざい」。これに砂糖を入れることもあるようです。
北海道(砂糖醤油納豆)
北海道でも砂糖をかけた納豆を食べますが、道民すべてはなく、1〜2割程度なのだそうです。食べ方は、納豆に砂糖、醤油を混ぜて食べるスタイル。甘じょっぱさにごはんが進むはず。
山形(納豆餅)
山形でも、納豆に砂糖をかけて食べる文化があります。アレンジ料理は「納豆餅」。納豆餅というと山形の郷土料理ですが、それに砂糖をを混ぜた納豆をかけて食べる方もいるそうです。
秋田(砂糖入り納豆)
砂糖の年間消費量でトップ争いを繰り広げる秋田。秋田でも砂糖を混ぜた納豆を食べる風習があります。これは、若い人よりも、お年を召した方のほうが多いそうです。
沖縄(納豆味噌)
これまでご紹介した地域は寒い地域ばかりでしたが、なんと真逆の沖縄にも納豆に砂糖をかける地域があるそうです。そんな沖縄には「納豆味噌」という郷土料理があります。肉味噌に似た食べ物ですが、砂糖も入っていて甘みがあり、味噌でコクもアップした味わい。ごはんのおともにも、お酒の肴にもおすすめです。
納豆に砂糖をかける効果
納豆に砂糖をかけると、物質的な効果と健康的な効果が期待できます。どのような効果が見られるのか、ご紹介していきましょう。
粘りがアップ
納豆に砂糖を入れて混ぜると、砂糖の保水力が納豆のねばねばの成分に作用して、粘りがアップします。これにより、納豆の発酵が進みづらく、粘りの少ない納豆しか作れなかった寒い地域では、納豆に砂糖を入れて粘りを強くするようになったといわれています。
免疫力アップ
納豆に砂糖を混ぜると、「納豆キナーゼ」が増えるのだそうです。昨今の研究で、この納豆キナーゼには、免疫力を高める効果が期待できると認められました。よって、免疫力アップには、納豆そのものを食べるよりも、砂糖を入れて食べたほうがよいのです。
血液サラサラ
前述したとおり、納豆と砂糖を合わせると「納豆キナーゼ」が生まれます。この納豆キナーゼには、血液がサラサラになる作用があるといわれています。
においが抑えられる
納豆に砂糖を入れると、納豆特有のにおいが軽減するようです。納豆のにおいが苦手な人におすすめです。
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納豆に砂糖をかける美味しい食べ方
納豆に砂糖をかけて食べるときの美味しい食べ方を伝授します。
砂糖の量はひとつまみ
砂糖の量は、ひとつまみ(親指と人差し指で砂糖を軽くつまんだ程度、もしくはティースプーン1/2杯)入れれば、ねばねばをアップさせることができます。東北地方では、砂糖をティースプーン3杯入れる地域もあるそうです。最初は少なめからはじめて、好みの味になるよう、砂糖を調整してみてくださいね。
混ぜ方は30回以上
砂糖入り納豆の混ぜ方は、混ぜていない納豆に砂糖を入れて、しっかり混ぜます。混ぜる回数は30回以上がベスト。100回混ぜると粘り気が増し、箸で持ち上げると重みを感じるほどになります。
しょうゆを足す
お餅に砂糖じょうゆをつけて食べることがありますが、その感覚で納豆に砂糖醤油をかけて食べてみてください。砂糖の甘みと醤油の塩気の甘しょっぱさがやみつきになるはずです。
水をちょい足し
砂糖入り納豆は粘りが強くなります。その粘りを少し弱めて食べやすくするために、少量の水を入れて混ぜて食べる人もいるのだとか。喉越しよく食べれそうですね。
黒ごまをプラス
砂糖入りの納豆に黒ごまを入れると、歯ごたえがアップし、香ばしさもプラスされ、おいしくなります。また、黒ごまには、たんぱく質やビタミンE、B群、カルシウム、鉄などが豊富なので、アンチエイジングや悪玉コレステロールの低下などの効果が期待できます。
納豆に砂糖をかけるアレンジレシピ
砂糖を入れた納豆を使った、簡単アレンジレシピを紹介。砂糖入り納豆の可能性が無限大に広がります。
卵かけごはん
卵かけごはんを砂糖入り納豆でカスタマイズ!砂糖入り納豆によく混ぜた卵、納豆についているたれを入れてさらに混ぜます。ごはんにかけていただきましょう!甘じょっぱさがたまらない一品です。
納豆ふりかけ
そぼろ風のふりかけを、砂糖入り納豆で作りましょう!熱したフライパンにバター少量を溶かし、卵、砂糖入りひきわり納豆、しょうゆを入れて混ぜたものを炒めます。パラパラになったらできあがり!ごはんが進みます。
納豆餅
東北地方でポピュラーな納豆餅。納豆だけをかけて食べる地域もありますが、砂糖入りの納豆なら、デザート感覚で食べられます。作り方は、焼き餅に砂糖入り納豆をかけるだけ。余ったお餅で作ってみては?
砂糖納豆トースト
人気の納豆トーストを砂糖入りで作りましょう! 食パンに砂糖入り納豆をのせ、マヨネーズをかけてトースターで焼きます。コクが増してより美味しく食べられますよ。
油揚げの納豆はさみ焼き
砂糖入り納豆をしっかり混ぜ、半分に切った油揚げの中に詰めます。トースターで油揚げに焼き色がついたらできあがり。油揚げのサクッとした歯ごたえとねばねばの納豆やとってもおいしい! おやつにもおつまみにもどうぞ。
納豆に砂糖をかけて食べるおすすめアイテム
納豆に砂糖をかけて食べるときに、使うと便利なおすすめアイテムをご紹介します。
和平フレイズ 納豆スティック なっとうの友
2本の棒と小さな突起がなっとうの旨みを引き出し、素早く混ぜ合わせることができるのが特徴です。パックのまま混ぜても、容器に穴を開けないのと、自立式なので置き場所に困らないのがメリットです。
アルファックス 箸 木目 20cm 栗 納豆棒
納豆を混ぜやすい納豆棒。先端の凹凸が空気を含ませ、ふわふわに仕上げることができます。
タカラトミーアーツ(TAKARATOMY A.R.T.S) 魯山人納豆鉢
ハンドルを回して納豆を攪拌させる道具です。稀代の芸術家であり、美食家でもある北大路魯山人が実行していたとされる「納豆の食べ方」を具現化! 魯山人の愛した納豆が短時間で体験できる「魯山人モード」と、無限にかき混ぜることができる「我流モード」があります。
かもしか道具店 なっとうバチ ふつう (黒)
納豆専用の鉢。内側の溝で納豆の粘りを引き出し、ふわっと美味しい納豆に変化! 片口からこぼさずごはんの上へ運べます。洗うときはネバつかず、簡単に落ちてお手入れ楽々なのもうれしいポイントです。
曙産業 納豆を10倍楽しむためのセット
納豆を混ぜる小鉢に、おろし金やネギスライサー、黄身取り、薬味おろしの薬味調理プレートがついたセット。小鉢の四角い形状と突起の効果で驚くほどよく混ざり、納豆のうまみをぐんぐん引き出します。
納豆に砂糖をかけてみよう!
納豆に砂糖を入れると格段においしさが増し、コク、ねばりもアップします。また、納豆キナーゼも増えるので、健康面への効果も期待できますよ。納豆に砂糖をかけて食べてみましょう。おいしい発見があるはずです。
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文・構成/HugKum編集部