鉛筆は用途に合ったものを
子どもや児童にとって、鉛筆はなくてはならないものですよね。でも、単純に鉛筆といってもさまざまな種類が揃います。鉛筆選びをしっかりしてあげることで、その後の子どもの勉強のしやすさなどにも影響してくるもの。そこで今回は、子どもや小学生に向けた鉛筆を一気にご紹介します。
子供用鉛筆の選び方
幼いうちは、クレヨンなどを握る形で使っていましたが、徐々にきちんとした持ち方を練習したいもの。とはいえ、クレヨンのままでは正しい持ち方はマスターできません。正しい持ち方をサポートしてくれる鉛筆が揃うので、子どもにあった鉛筆選びが重要です。
幼児・小学校低学年向けの選び方
まだ筆圧の弱い子たちはしっかり書けないと嫌になってしまいがち。また、なぞり書きなどをする際にもしっかり書きたいもの。そこで必要なのは、芯が柔らかいものを選ぶこと。また、正しい持ち方をマスターにするには鉛筆の形状も大切。握り持ちではなく、正しい鉛筆持ちにスムーズに移行できるように工夫された三角鉛筆などさまざまに揃います。また、長い鉛筆は持ちにくいので、クレヨンくらいの長さのものもあります。小学校に入学するとひらがなの練習が始まるので、それまでにはきちんとした持ち方をマスターできるものを選んであげましょう。
小学校高学年向けの選び方
小学校の高学年にもなると、鉛筆での書き方は慣れたもの。でも、短時間で長い文章を書くことが増えますよね。そこで、工夫されているのは、ずっと手に持っていていても滑りにくい、転がりにくいなどきめ細かい部分。子どもと一緒にどれがいいか探してみるのがおすすめ。
受験や試験におすすめは専用のものを
どんどん増えてくる試験や、中には中学受験をする子も。試験中の鉛筆は意外なほど、大きく影響してきます。筆記試験なのか、マークシート試験なのかもチェックして鉛筆を用意することが子どもをサポートする上で大切です。
イラスト・デッサン向けの鉛筆
イラストやデッサンで重要なのは、陰影。それを表現するためには、濃さの違う鉛筆を揃えることが大切。本格的には10H~10B程度揃えたいところですが、まず基本は3B~3Hくらいあれば大丈夫。また芯の素材も選ぶポイントに。「グラファイト芯」は滑らかで比較的光沢があるように仕上がり、「カーボン」は木炭のようにマットな仕上がりになります。好みの仕上がりに合わせて材質を選びましょう。
無地のものを選ぶ
小学校によっては、キャラクター禁止のところも少なくありません。せっかく入学準備に好きなキャラクターで揃えたものの、全部使えないなんてことなると子供もがっかりですよね。そうならないために、しっかり入園準備の書類をチェックしておきましょう。
幼児・低学年におすすめの鉛筆7選
ここで、鉛筆の持ち始めに有効なものをご紹介します。幼児期は、クレヨンなどの握り持ちから、鉛筆持ちへの移行期なので、特に鉛筆選びを慎重にしてあげたいもの。子どもが楽しみながら文字を書けるようにフォローしてあげましょう。また、入学後は、ひらがなの練習が始まる時期。ここでも濃さなど考えてあげたいことが。自信を持って練習できるようにしてあげたいですね。そこでおすすめをご紹介します。
くもんのこどもえんぴつ6B
初めて鉛筆を持つ子に最適な、芯がやわらかい6B鉛筆。自然に正しい握り方ができるように、軸は太めの三角形。小さな手でも初めから持つ位置が安定するように長さは短めの12センチです。軸が太いため、くもんの「こどもえんぴつ」シリーズは6Bのほかに4B・2B・いろえんぴつがあります。お子さまの手の大きさや筆圧に合わせてお選びください。
トンボ鉛筆おけいこえんぴつ
初めてでも上手に持てる目印つきのおけいこえんぴつ。鉛筆を127ミリと一般より約3割短くし、低い座高(机から顔までの距離)に合わせました。三角軸を採用して自然に正しい持ち方ができるように。折れにくく、減りにくい芯なのもストレスフリーに使えるポイント。
サクラかきかた鉛筆三角軸
自然と正しい持ち方が身につく三角鉛筆。子どもの高筆圧や汗でも滑りにくいすべり止めがついているので、はじめてでも使いやすい作りになっています。指先の感覚が発達途上の低学年の小学生には、とても持ちやすいと好評。
トンボ鉛筆 ippo! 低学年用かきかたえんぴつ 2B
低学年の子の小さな手にピッタリの、15mm短い長さ。鉛筆がぐらつかず、安定して持つことができます。また、万一、鉛筆の角が肌に当たってしまった時を考慮し、後端の角を丸くしたやさしい仕様に。
三菱鉛筆 かきかた鉛筆 ナノダイヤ 2B
なめらかで、心地よい書き味の鉛筆芯には、芯の材料となる厳選した黒鉛と粘土に加え、世界で初めてナノダイヤモンドを配合。それにより鉛筆芯は折れにくく、書き味がよりなめらかに。また、鉛筆特有のテカリを抑え、より黒くてくっきりとした文字を書くことができる効果も併せ持つ特殊オイルも配合されています。入学児童のためのかきかた鉛筆で、筆圧の弱い児童でも、濃く、くっきりとした文字を書くことができます。
三菱鉛筆 かきかたグリッパーえんぴつ
子どもの手は汗をかきやすくすべりにくいことから、しっかり持てるように表面にすべりにくい「グリップ層」を採用した、書き方えんぴつです。
スタビロ かきかた学習鉛筆 イージーグラフ 2B 右手用
デザイン工学分野で著名なドイツのダルムシュタット工科大学の人間工学チームと共同開発された鉛筆。人間が可能な限り自然な状態で使うことができように、精密に角度計算された丸く空いた穴に指を乗せるだけで正しい持ち方を自然に身につけられ、さらに太い三角軸が指にフィットするので安定した姿勢で綺麗な文字が書けます。また右利き用と左利き用あるのもポイント。
高学年におすすめの鉛筆4選
高学年になると、作文やテストなど書くことがぐっと増え、鉛筆を使う頻度もあがります。そんな中でも、きちんと考えられた鉛筆を使うことは、気づかないうちにストレスを軽減してくれていることも。どんな鉛筆か確認した上で、選んであげたいですね。
サクラクレパス 鉛筆 小学生文具 かきかた鉛筆 2B 六角軸
机で転がりにくい六角軸を採用した鉛筆のため、授業中に落としてしまうということも減ります。高い筆圧や汗でも滑りにくい滑り止め付き。
三菱鉛筆 かきかた鉛筆 ユニパレット B
「ユニパレット」は信頼度の高い“日本製品質”が人気のシリーズ。学童向け鉛筆としてさらに使いやすく工夫が施されています。厳しい基準で作られた確かな品質はもとより、学童向けのブランドとして、学校で使いやすいよう工夫がされています。
トンボ鉛筆 鉛筆 ハローネイチャー かきかた 2B
ハローネイチャーは、自然の大切さへの気遣いを感じながら使えるエコ文具シリーズ。子どもたちに野生動物について、自然について、環境について、興味や関心をもってもらうために美しい自然の動物の姿を写真で紹介し、地球環境に配慮した鉛筆になっています。商品の売上の一部は、WWFによって自然保護活動に役立てられていて、そんな話も家族でできるといいですね。
ippo! きれいに消えるかきかたえんぴつ
たくさんノートを取ることが増える高学年の子たち。消しゴムを使うことも増えますが、この鉛筆は、筆跡がさらっと消えてノートがきれいに。特殊成分配合の“さら消え芯”採用。濃くやわらかい芯で書いた文字もさらっときれいに消えます。書いたり消したりを繰り返しても書いた跡が残りにくいので文字がはっきりと読みやすくノート学習にぴったりです。
受験や試験におすすめの鉛筆4選
高学年になると増えるテスト。また中学受験をする子にとっては、鉛筆は必須アイテムで、どんなものを選ぶかによって、テストの点数に違いが出ることもあるかも。そんなテストにぴったりの鉛筆を選んであげて後方支援をしてあげましょう。
クツワ HiLINE 鉛筆 オレンピツ
「なめらかなのに、超折れにくい」をコンセプトに開発された新感覚の鉛筆。芯の強度は従来比で2倍以上。マークシートなどの連続した負荷が掛かる場面でも重宝します。また、本体が無地になっているため、試験対策仕様にも。割れないキャップ付きです。
トンボ鉛筆 鉛筆 MONO モノマークシート用セット
マークシート試験に最適な鉛筆が「MONO マークシート」。こちらは、鉛筆3本+鉛筆キャップ3個+消しゴム1個+ミニ削り器1個が透明ペンケースにまとまった便利なセット。マークシートに最適な超微粒子芯で、はっきりとマークを塗りつぶすことが可能で、なおかつ消しゴムできれいに消すこともできます。
三菱鉛筆 鉛筆 マークシートセット
鉛筆の老舗である三菱鉛筆が、独自の超微粒子配合技術によって生み出した、マークシートに特化した専用鉛筆。芯の硬度が均一なので、マークシートのような細かな部分も簡単に塗り潰すことがきます。また、筆圧が少なくても濃くキレイにマークすることができる上に、消しゴムで消した跡もとてもキレイです。万が一塗り潰した箇所を擦ってしまっても、優れた固着性があるため、マークシートや手が汚れにくいという特徴をもっています。
オクトパス君 合格鉛筆 HB 五角の合格えんぴつ
「合格」と鉛筆の軸の形「五角」をかけた合格祈願鉛筆です。マークシートにもOK。また、「置く」と「パス」する「オクトパス君」が、合格祈願の縁起物キャラクターとして受験生をゆる~く応援しています(笑)鉛筆上部にはオクトパス君のシルエットと合格祈願の文字が印刷されているので、受験勉強にぴったりの鉛筆。プレゼントとしても人気の合格鉛筆です。
年齢にあった鉛筆選びは超・重要
たくさんの鉛筆を見てきましたが、たかが鉛筆・されど鉛筆と思った人も多いのでは。なんとなく文房具屋さんやスーパーで鉛筆を買っていた人も、しっかりそれぞれのポイントを見ながら選ぶことが大切です。子どもは何が違うのか分からないからこそ、親がしっかりとチェックして選んであげたいですね
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文/松川麗 構成/HugKum編集部