フェルトを使った手作りおもちゃアイディア
口が大きく開くおもしろ人形! パクパクくん
スポンジとボール紙だけで作るかんたんな人形です。パクパクさせながらお話ししましょう。
遊び方
用意するもの
スポンジ、ボール紙、強力両面テープ、のりつきフェルト
作り方
1 スポンジを2つに切る
2 ボール紙を2つ折りにして、1の間に挟み、強力両面テープで貼る。
3 裏側にカッターで切り込み2か所を入れる。
4 フェルトなどで顔を作る。
手袋と靴下ですぐ作れる! くるりんパペット
くるんと丸めた靴下でいろいろな動物の顔を作り、手袋と合わせてパペットにします。
遊び方
用意するもの
手袋、靴下、のりつきフェルト
作り方
1 靴下を裏返しにして腕にはめ、はき口からくるくると巻き、表面を出す。
2 フェルトを切って耳や目をつけ、動物に仕立てる。
3 手袋をはめた3本の指に2をかぶせる。
ポイント
フェルトはのりつきを使うと便利。指の動きで表情が豊かになるので、シアター遊びにも展開できる。
ひっくり返すのが楽しい タマゴからヒヨコ
タマゴを裏返すと……ヒヨコが生まれたよ! はじめは、保育者が手品のように、やって見せてあげましょう。手首を上手に使って「裏返す」という動作も、遊びのなかで体験していきたいですね。
材料
・白と黄色の布(フリースやタオル地がおすすめ)
・フェルト
・手芸わた
作り方
1 白い布(12×9㎝の卵形)2枚を中表に重ね、返し口を残して周囲を縫う。
2 黄色の布(10㎝×9㎝のひよこ形)2枚を中表に重ね、フェルトの口ばしをはさんで、返し口を残して周囲を縫う。
3 2を裏返して1を中に入れ、返し口を合わせる。一部を残して、ぐるっと縫い合わせる。
4 3のすき間から少量のわたを入れ、縫ってとじる。
5 ひよこにフェルトの目をつける。
模様作りにずっと夢中 サカナのひも通し
ダンボールに穴をあけただけの簡単なおもちゃですが、フェルトを貼ることでかわいく丈夫になります。ひも通し遊びは、①穴にひもを入れる、②反対側から引っ張り出す、というふたつの動作を連続して行います。保育者がやって見せたり、「ここに入れてみよう」「こっちから引っぱってごらん」などと声をかけながら、遊びを始めるといいですね。
材料
・ダンボール
・フェルト
・とじひも
作り方
1 ダンボールとフェルトをサカナの形に切って、手芸用(または木工用)の接着剤で、ダンボールの両面に貼る。
2 千枚通しで穴をあける。
3 じひもの片側に大きめの結び目を作って、穴に通す。
見た目もかわいい カメのソフト積み木
親ガメ・子ガメ・孫ガメを重ねて積んだり、頭やグーに握った手にかぶせたりなど、いろいろな遊びが楽しめます。大きさの違いやバランス感覚などを、遊びのなかで体験しましょう。
材料
・布(緑・緑の柄・クリーム色や白など)
・手芸用わた
・フェルト
作り方
1 緑と緑の柄の布を、扇形(半径12㎝・60度)に各3枚切る(全部で6枚)。
2 1を交互に縫い合わせて、円を作る。このとき、一部を返し口としてあけておく。
3 クリーム色や白い布で足(8枚)、頭(2枚)、しっぽ(2枚)を切る。それぞれ中表に重ね、返し口を残して縫い合わせる。
4 3を裏返す。頭には少量のわたを入れ、目をつける。
5 丸く切ったクリーム色の布(直径23㎝)と2を中表に重ね、頭、足、しっぽを挟む。頭、足、しっぽの向きに注意。
6 1周並縫いし、糸を引いて縮め、半球体にする。
7 2の返し口から裏返し、少量の手芸用わたを入れて返し口をとじる。このとき、おなかと甲らを中心で縫いとめる。
8 甲らに緑のフェルト(1辺3㎝の六角形)を縫いつける。
<小さいサイズ>緑、緑の柄の布は半径6㎝・60度の扇形に、クリーム色の布は直径11㎝に。
<中くらいのサイズ>緑、緑の柄の布は半径9㎝・60度の扇形に、クリーム色の布は直径17㎝に。
頭、足、しっぽ、六角形もそれぞれ小さくする。
子どももできる手袋シアター「こぶたぬきつねこ」
軍手の指先に、フェルトシールを貼るだけの簡単おもちゃです。ママやパパが演じて見せると、子どもは自分で演じてみたくなるはず。小さな子が指を1本ずつ動かしてみるきっかけになります。
材料
・軍手(子ども用)
・フェルトシール(フェルトと両面テープで代用できます)
作り方
1 フェルトシールで、直径2㎝くらいの大きさの動物の顔を作る。
2 軍手の指先に貼る。
ままごとに最適! カラフル食材
子どもたちが大好きな「ままごと遊び」用の食材も、布で手作りすれば愛着いっぱいに。しずく形は、イチゴ・トマト・リンゴ・ブロッコリー・ニンジン・ミートボールなど、半円形は、ギョウザ・パン・ハム・チーズ・魚・肉などに見立てて、想像力豊かに遊べます。おいしそうな色の布で、コツコツたくさん作ってくださいね。
材料<半円形>
・フェルト
・キルト芯 、またはタオル
作り方
1 フェルトは直径10㎝の円を1枚、キルト芯は直径8㎝の円を2枚作る。
2 フェルトの中心にキルト芯2枚を置いて、 二つ折りにする。
3 周囲を縫って完成。
材料<しずく形>
・直径15㎝の半円形の布
・綿
作り方
1 布を中表に二つ折りして、扇形に縫う。
2 裏返して、綿を詰める。
3 端から約1㎝のところを、ぐるっと1周並縫いする。
4 糸を引いて口をふさぎ、縫い代を内側に入れる。
子供がボタンをつなげてあそぶ「つながるベルト」
パパやママがボタンを通して「つながるベルト」をつなげると、子どもたちもまねをして、どんどんベルトをつなげていきます。手首に巻いて腕時計にしたり、たくさんつないでベルトにしたり、輪つなぎにしてネックレスにしたり、とってもシンプルなボタンのおもちゃですが、どんどん遊びが広がります。
保育者の目線と育児経験をもとに、オリジナルの布おもちゃを製作している布おもちゃ作家・ゆっこせんせいに作り方を教えていただきました。
材料
・布 6㎝×22㎝
・フェルト 2.5㎝×20㎝
・ボタン 18㎜くらい
作り方
1 布を細長く横半分に折り、筒状に縫う。
2 裏返して、両端を内側に折り込んでまわりを縫う。
3 ボタンホールを作り、反対側にボタンをつける。
フェルトを使うと縫う手間がいらず簡単!
フェルトを使えば、二重にする必要がないので簡単です。ただし、フェルトは伸びやすいので、全体とボタン穴の周囲を縫って丈夫にしましょう。
紙コップを使った手作りおもちゃアイディア
たくさん作って、的あて鬼退治!
吹き矢の作り方
1 半分に切った太いストローに細いストローを差し込む。吹いたときに空気が抜けないように、太いストローの片方の穴をセロハンテープでふさいでおく。
2 太いストローのふさいだ穴のところに丸シールを3~4枚重ねて貼りつけ、セロハンテープで固定する。
的の作り方
1 折り紙を4等分して小さな折り紙を作り、この小さな折り紙で鬼の顔を作る。
※下のふたつの作り方のほかに、
鬼のお面〈鬼の作り方〉も参照。
2 紙コップの上下を逆さまにし、小さな折り紙で作った鬼の顔を紙コップに貼りつける。
手で押したときの弾力が心地いい! ぽよんぽよん
スポンジを間に挟んで紙コップを重ねただけ。頭を押すと、ぽよんっとゆるい動きをします。
遊び方
用意するもの
紙コップ3個、スポンジ、丸シール
作り方
1 紙コップ2個を重ねて両面テープで貼る。
2 もう1個の紙コップにスポンジや丸シールなどで顔を作る。
3 1の底にスポンジを両面テープで貼り、2を重ねる。
紙皿と紙コップでサンタクロース
作り方
1 紙皿を図のように丸め、端を1.5センチほど切り取って、色のついた紙コップにはめてサンタの頭を作る。
2 1と同じ色の紙コップをもう1つ用意する。紙コップのつなぎ目が折り目にくるようにつまんで、ふちの左右を図のように切り取り、胴体と手を作る。1で作ったサンタの頭に、紙コップのつなぎ目がそろうように胴体をはめて、ホチキスで固定する。その際にあまり深くさし込まないようにすると、胴体らしく見える。
3 白い紙コップをサンタの背にホチキスで固定し、2で作った手をサンタの胴体の左右にホチキスで固定する。
4 1で切り取った紙皿の端を半分に切り、まゆ毛にする。それをサンタの顔に貼り、目、口などを丸シールで作る。
口がパクパク動く獅子舞
作り方
1 紙コップのつなぎ目を一 辺として四角形の折り目をつけ、底の部分を残して紙コップをたて半分に切る。切り込みは折り目にそって入れ、つなぎ目は切らずに残す。
2 紙コップを開き、赤い折り紙で作った獅子の舌を、紙コップの内側の底にセロハンテープで貼りつける。
3 2のふちを折って側面にホチキスでとめ、上下の歯が水平にかみ合うように口を作る。
4 丸シール、四角シール、紙皿などで、顔を表現する。
5 太いストローのジャバラ部分を折り曲げて、上側を図のように切り取る。飲み口側の先端を2センチ切り取った後、細いストロー2本をセロハンテープでつなぎ、ジャバラに開けた穴から差し込んで取っ手を作る。
6 セロハンテープで、取っ手の細いストローの先を獅子の頭に固定し、太いストローの先を下あごに固定する。
※セロハンテープを貼るときは、紙コップのふちに沿って二重に貼る。特に頭のセロハンテープは、ストローの両側をホチキスでとめて補強する。
7 正方形に切った緑色の画用紙を半分に折り、ストローに巻きつけて、セロハンテープで固定する。画用紙の表面に丸シールで模様をつける。
遊び方
節分に!紙コップで作る簡単豆入れ
作り方
1 紙コップを軽くつぶし、図のように切り取る。切り取った部分はふちをのばし、ひげとまゆ毛にする。
2 紙コップのふちに3センチほどの切り込みを入れて外側に折り、1で切り取ったひげとまゆ毛を貼る。同じ大きさの紙コップを図のようにセロハンテープで固定し、胴体を作る。
3 三角形に折った折り紙をややあらく巻いて、杖を作る。できた杖は紙コップの胴体にホチキスで固定し、その上に指を描いた丸シールと腕用の丸シールを貼る。
紙コップ、紙皿でパタパタ鬼は~外!
鬼の作り方
1 長方形に切った折り紙を半分に折り、図のように切る。切った折り紙を開いた後、鬼の顔の上の部分と下の両端の部分を折って角とキバを作る。
2 ふたつの紙コップの底を合わせてセロハンテープでとめ、重ねた位置に1の鬼の頭と両手を接着剤で貼りつける。
うちわの作り方
大きい紙皿を割りばしではさみ、両側をセロハンテープで固定して、うちわを作る。割りばしは割らずに使う。
教えてくれたのは
布おもちゃ作家。布育普及協会代表。保育園に約12年勤務したのち、保育者の目線と育児経験をもとに、オリジナルの布おもちゃを製作。手作りキットのお店「ゆっこ・とい」を立ち上げ、保育者を対象にした「保育セミナー」や子育て中のお母さん、お父さんを対象にした「布おもちゃ講座」で講師として活躍している。布育普及協会