はじめての離乳食はいつから? 量や10倍がゆの作り方・初日の進め方を解説

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。私は現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始めました。学び始めると楽しくなり、それがいつの間にか仕事に!「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えています。
 
赤ちゃんが産まれると、ママ・パパにとってはじめての経験が多くあると思います。離乳食もそのうちのひとつですね。今日は、離乳食を開始するときの基本をお話します!

初めての離乳食はいつから?

赤ちゃんが生まれて、赤ちゃんとの生活にも慣れてきた頃。気になってくるのは「離乳食」ではないでしょうか?

「離乳食」と言う言葉は何となく聞いたことがあったけど、実際はどんなものなのか分からない方もいらっしゃると思います(私もそうでした!)ここでは、離乳食はいつからスタートするのか?をお話しします。

離乳食は生後5~6ヶ月から

離乳食開始の目安でいちばんわかりやすいのは、月齢で「5~6ヶ月ごろから」です。

赤ちゃんの発達によって変わりますが、5ヶ月で早すぎることはありません。ただ、5カ月よりも前に与えることは推奨させていないので避けたほうが安心でしょう。

離乳食スタートの見極めのポイント

見極めポイントは月齢の他にも、

・よだれの量が増えてきた
・首が座って支えると座れるようになってきた
・生活リズムが整ってきた
・母乳やミルクを飲んでも満足しなくなった
・大人が食べる様子を見て興味を持っている

などの目安ポイントがあります。5~6ヶ月を過ぎて上記のような様子が1つ2つ見られたら、開始の目安です。

離乳食初日の量と進め方

では具体的に、どのように離乳食を進めればいいのでしょうか?  まずは離乳食デビューの初日の進め方から見ていきましょう。

最初は10倍つぶしがゆを離乳食スプーン1杯を目安に

赤ちゃんがいちばん最初に食べる食材で、おすすめなのは米。おかゆの状態からスタートします。最初は「10倍つぶしかゆ」がいいでしょう。あまり聞き慣れない言葉ですが、米1に対し水が10で炊いたおかゆが「10倍がゆ」、それを更に裏ごししたもののこと。

よく、離乳食の本などには「最初はひとさじから」と書かれています。離乳食でいう「ひとさじ」とは離乳食スプーンの「1杯」のこと。ほんの少しからスタートさせます。最初は食べるおためし期間と思って進めていきましょう。

まずは、ひとさじを数日続けます。それを1カ月かけて30~45g程度まで増やしていきます。書籍によってはさまざまな進め方がありますが、離乳食インストラクター協会では以下の進め方を奨励しています。

あげる時間帯

離乳食を与える時間帯でおすすめなのは「平日の午前中」です。離乳食を食べたときに何かしら体に変化があっては困りますので、病院が空いている時間帯が安心という理由です。

これは、今後新しい食材にチャレンジするときも一緒です。「記念の一口目なので、お正月に与えようと思います」なんてお話を聞いたこともあります。もちろん、そのお気持ちもすごくよくわかるのですが、安心なのは「平日の午前中」。病院が空いている時間帯ということを覚えておきましょう。

離乳食作りのポイント

これまで、母乳やミルクなどの液体を飲んでいた赤ちゃんです。内臓の働きや飲み込む能力は未発達ですので、いきなり固体は食べられません。離乳食の最初は、トロトロの液体に近い状態に調理します。

ポイントは…

・食材は大人が思うよりも軟らかくクタクタに茹でる(煮る)
・柔らかく茹でた食べ物を裏ごしする
・煮汁や湯冷ましを加えてヨーグルト状にする

裏ごし器で裏ごしすると、滑らかになるだけではなく、最初は与えたくない野菜の繊維などを取り除くことができます。

10倍つぶしがゆの作り方

おかゆを作る時は蓋のある厚手の鍋を準備しましょう。

<材料>

米 大さじ1
水 150ml

<作り方>

1.分量のお米を水で3回ほど洗う
2.ザルで水を切り、分量の水と一緒に鍋に入れて30分浸水
3.最初は強火。沸騰したら弱火にして30分程炊く
4.火を止め、蓋をしたまま10分蒸らす
5.裏ごしして、おもゆか湯冷ましで滑らかにする

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2日目以降の進め方

離乳食スプーン1さじから始めてそれを2~3日続けて、さらに1さじ増やす。この繰り返しで、徐々に量を増やしていきます。

はじめての離乳食(初日~2日目)

・炭水化物(お粥など)を離乳食スプーン1杯

3~4日目

・炭水化物(お粥など)を小さじ1/2~1杯

5~7日目

・炭水化物(お粥など)を小さじ1~2杯

8~14日目

・炭水化物(お粥など)を小さじ3杯(=大さじ1)
・ビタミン・ミネラル類(野菜・果物など)を離乳食スプーン1~2杯(ただし、はじめての2~3日までは1杯で様子見)

15~21日目

・炭水化物(お粥など)を大さじ1~2杯
・ビタミン・ミネラル類(野菜・果物など)を小さじ1~2杯

22~31日目

・炭水化物(お粥など)を大さじ1~2杯
・ビタミン・ミネラル類(野菜・果物など)を小さじ2~4杯

32日目以降

・炭水化物(お粥など)を大さじ2~3杯
・ビタミン・ミネラル類(野菜・果物など)を小さじ2~4杯
・タンパク質(豆腐など)を離乳食スプーン1杯

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離乳食スプーンの使い方

はじめての離乳食のスプーンは、肌触りの良い素材をおすすめしています。赤ちゃんによってはスプーンの感触が苦手で食べてくれない子もいます。シリコン製や木製などいろいろありますので選んでみてくださいね。

離乳食スプーンでの与え方

離乳食初期は、まだ自分で食べることができないので大人が与えます。

1.下唇をスプーンでツンツンする
2.赤ちゃんが口を開けたら離乳食を下唇に置く
3.赤ちゃんの上唇が下りたらスプーンを水平に引きだす

<注意点>

・口の正面からスプーンを入れる
・口の奥に入れない
・口から出すときに引き上げない

「おいしいね」「食べるの上手だね」など声掛けをしながら食べさせてみましょう。

離乳食を進める際の注意点

実際に離乳食が始まったら「アレ?こんな時はどうすればいいんだろう?」と言う疑問点が出てくることだと思います。安全に離乳食を進めていくためにも、よくある疑問、注意点を紹介します。

初日から離乳食スプーン1杯以上食べさせてもいい?

離乳食初日から赤ちゃんがパクパク上手に食べてくれたら、ママパパはとっても嬉しいですよね。「こんなに食べてくれるなら、ひとさじと言わずにもう少し食べさせてみようかな」と思うかもしれませんが、それはストップ!

赤ちゃんは昨日まで母乳やミルクだけを飲んできました。今日からスタートした離乳食を喜ぶからと言って、たくさん食べるとお腹がビックリしてしまうかもしれません。場合によっては下痢になることもあります。下痢をしたら、医師によっては治るまで離乳食をストップさせる場合もあります。赤ちゃんの内臓機能は未熟なのです。

食材は必ず火を通す!

離乳食として食べさせる食材は、火を通すことが基本です。例えば、大人が冷奴としてそのまま食べる豆腐も火を通します。また、生で食べることが基本の果物も、食べ始めのころは火を通すことで、アレルギーを引き起こしにくくすることができます。

はじめての食材を食べたときは、赤ちゃんの様子を気にかける

離乳食で初めてチャレンジする食材は、食べた後、からだにいつもと違う反応が起きないかを観察します。気になる反応が出た場合のために、はじめての食材は病院が空いている平日の昼に食べさせるということは、上で述べたとおりです。

味付けはなし

離乳食初期は、味付けなしで食材そのものを味合わせます。少しずつ昆布だしや野菜だしで風味を増し、離乳食中期になればかつお昆布だしなどの風味を楽しみ、離乳食後期ごろから調味料をほんの少しずつ加えていきます。

衛生面に気を付ける

大人の食事を作るときも衛生面には気をつけなければいけませんが、赤ちゃんは大人よりも細菌に弱いため、特に気をつけなければいけません。調理前にはしっかり手を洗う、調理器具や食器も清潔なものを使う、作ったものは早めに与え、食べ残しは与えないなどの配慮が必要です。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれなかったら?

離乳食初日、赤ちゃんがひとさじどころか、まったく食べてくれなかったら、どうすればいいでしょうか?

あくまでも「食べる練習」だから気にしないで

結論から言いますと、特に離乳食初期は、食べる量は気にしなくても大丈夫です。もちろん、食べてほしいというママやパパの気持ちはよくわかります。でも、今はとにかく「食べる練習をしている」ということに重点を置きましょう。

食が進まず、上記表のように進まなくても大丈夫。赤ちゃんはひとりひとり、発達も個性も違います。食が進まない子は、その子のペースに合わせてあげます。

量よりも離乳食を食べる経験を積んで楽しさを味わうことが大切。食べないときは、赤ちゃんが嫌がる前にサッと切り上げて、おっぱいやミルクを満足するまで飲ませてあげましょう。

初めての離乳食がわかるおすすめ本

私自身が我が子の離乳食時に参考にした本は、多くの情報が書かれていてページ数が多い本です。写真やイラストでの説明があり、パッと見た目が分かりやすい点も重視しました。

初めての離乳食おすすめ本5選

赤ちゃんとお母さんのためのおいしい離乳食 (池田書店の妊娠・出産・育児シリーズ)

著/堤ちはる(池田書店)

世界一簡単な赤ちゃんごはん: 離乳食の手間、困ったがなくなる!!

著/宗祥子(主婦と生活社)

おとなごはんと一緒に作れる、9ヵ月からの離乳食 スプーンセット: 簡単なのにちゃんとおいしい!

著/岡村淑子(河出書房新社)

はじめてママ&パパの離乳食/上田玲子(主婦の友社)

あんしん、やさしい最新離乳食オールガイド/堤ちはる(新星出版社)

赤ちゃんとのドキドキ初体験を楽しんで!

はじめての離乳食をスタートさせるとき、ママやパパはドキドキすると思います。でも、経験したことがない食べ物を口にする赤ちゃんも同じくドキドキしていると思いますよ。

大切なことは、

・完璧でなくてOK
・ママパパは心と身体の力を抜く
・食べた・食べなかったにフォーカスしない
・まずは離乳食を経験して「慣れる」
・楽しく食べる

ということです。離乳食の時間が親子の楽しい時間になるといいですね。

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※ HugKum では「離乳食」に関する記事を多数配信しています。こちらからご覧ください。

記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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