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子供が放課後時間を柔軟に有意義に過ごせる!学童ってこんなところ
子供が放課後を過ごす場としておなじみになり、施設数も増えてきた学童保育。前回の記事『「小学生の放課後」問題って!?小学生ママたちのリアルなお悩みを聞きました!』では、学童を利用中&利用予定の小学生ママたちのリアルな声をお届けしました。
今回は、学童をどのように利用しているのか、学童に望むこと、民間学童と公設学童の違いなどをテーマにたっぷり聞いてみました!
小学生ママは学童をどう活用している?
前回記事の座談会からわかったのは、小学生の放課後の場として学童を利用するママが多く、その存在も浸透しているということでした。
従来の学童では多くの場合、親の就労証明書の提出が必要でしたが、今ではママの就労形態を問わず、「学童=子供の放課後の居場所」として積極的に活用されているようです。
また、学童で習いごともできたらいいという要望が多く見受けられ、ママたちにお子さんの学童の利用状況や習いごと事情について聞いてみました。
学童に通わせつつ、習いごともたくさんさせたい!
山本さん:小1の息子は平日のうち週4日、学童を利用しています。学童のない火曜日は学校から直帰後、ひとりでサッカー教室に行っているんですよ。木曜日は学童から帰宅後にピアノ、土曜日はスイミング、日曜日はダンスや歌・演技の練習など、結構ぎっしり予定が入ってます。
今後やらせたいことはプログラミングですね。学校の授業にも少しあるので、今はお任せしていますが。あと、英語なんですけれど、私立小学校なので英語の授業がかなりの時間数あるんです。放課後の学童も外国人の先生によるオールイングリッシュなので、いつも英語に触れている状況です。学童に預けること自体が英語の習いごとの一環という感覚でいます。
そういえば、前回のお話で、学童での「探求プログラム」の話が出ましたけど、自分で1つのことを調べるとか、それをみんなに伝えるとか、そういうことは習いごとではなかなかできませんよね。学童でやってもらえるとありがたいなと思います。
工藤さん:下の子は年長ですが、火曜日はプール、水曜と金曜はサッカー、土日はお兄ちゃんが少年野球をやっているので、それについて行って一緒に野球をやっています。体を動かすことが大好きなので、あれもやりたい、これもやりたい……と習い事の数が増えてきました。
体を動かすことばっかりです。親としては、そろばんとか習わせたいかなって(笑)。そのうちできたらいいですね。
尾畠さん:うちも同じ感じです! 2年生の息子はスポーツばっかりなんです。月曜は体操、火曜はテニス、水曜はサッカー。木曜日だけフリーで、金曜日はまたサッカー、そして土曜日は空手……。
ママ一同:すご〜い!!
尾畠さん:でも最近は、放課後にお友達と待ち合わせして遊べるようになってきたので、「やめたいのがあったら、やめてもいいよ」とも言ってるんです。でも息子は「やめたら運動不足になる」って(笑)。とても楽しんでやっていますね。いずれ英語に関心を持ってくれればいいなと思います。
週1から週5まで学童の利用パターンはさまざま
そもそも民間学童を利用している子は、週に何日、学童に通っているものなのでしょうか?
とある民間学童の「週コース利用分布調査」によると、利用状況は上記の通りでした。週2回の利用がもっとも多く、続いて週3日、週5日の順でした。
週1〜2回の利用者は、全体の約半数の45%。民間学童の利用は1日からでき、毎日通わなくてもOKなのです。座談会に出席してくれたママたちも週に数日、学童を利用するという派が多数でした。
習いごとと学童を組み合わせて利用する派が多数!
西村さん:うちは民間学童に週2回通わせています。ほかの習いごとは水曜日がサッカー、木曜日がスイミング。どちらも喜んで行ってますよ。今後やってほしいのは習いごとではないですけど、友達と予定を合わせて遊ぶとか、そういうことですね。
予定を合わせて待ち合わせするにしても、友達と話したり調整しなくてはなりませんよね。与えられたものだけではなく、「これをしたい」と自分がやりたいと思うことを、友達と一緒に発見していってほしいんです。
でも今は、公園に行ってもなかなかお友達と会えなかったりする現状もあって、習いごとをたくさん入れているんですよ。
吉永さん:小学1年生の息子の習いごとは、月曜日は何もなくて、火曜日がテニス。水曜日がスイミング、木曜日がサッカー。金曜日は隔週でロボット教室に通っています。土日は予定を入れていません。
そろそろ勉強系の習いごともいいなって思うんですけど、まだ行かせてないんです。
山本さん:学校と習いごとでいっぱいいっぱいで「勉強は家で」みたいな状態ですよね。今は通信教育を利用しています。
吉永さん:それはいいですね。下の子が2人いるので、なるべく早めに寝かしつけたいんです。そうなったら、小1のお兄ちゃんも巻き込んで、早く寝られるようにしようと毎日バタバタです。
そこに、勉強時間がなかなか作れなくて、学校の宿題は最低限という感じでやっています。せめて学童で宿題をやってきてくれればいいんですけどね……。
山本さん:宿題がわからないときに教えてくれるスタッフの方がいたり、ちゃんと宿題をする時間が設けられたりしてるといいですよね。
民間学童と公設学童、こんなに違う!
民間学童と公設学童を比べてみると、さまざまな違いがあります。民間学童のほうが、習いごとやオプションなどの選択肢が細かく豊富で、自由度が高いと言えます。
※行政や地域により、内容は異なる場合があります。
親と子供に配慮したサポートが手厚いのは民間学童
吉永さん:学校が終わる時間帯、民間学童に通っている子には車でお迎えが来たりしていますよね。うちの子は学校内の公設学童にときどき通っていますが、そこに毎日通っている子は全児童の中でも1割くらいでしょうか? 息子は漫画を読んで過ごすことが多いそうですが、まわりには、ただ遊んでいるという子もいたりして過ごし方は自由みたいです。
もし、私がフルタイムで働かなくてはいけなくて学童を選ぶのだったら、民間学童にしたいですね。今の学童はたまに利用する程度だから自由に過ごしてもいいのですが、「子どもに何かやってほしい、やらせたい」と意識して選ぶのだったら、習いごとやプログラム、夕食オプションなどのサポートが民間学童の方が手厚いと思うんです。
山本さん:うちでは学童に自分でおやつを持って行っています。チョコレートとあめはダメなどのきまりもあります。いつも小さい菓子パンとかお腹にたまるものを持たせているんですが、みなさんはおやつに満足されてますか?
工藤さん:うちは楽しんでいますよ。低学年のうちは、みんなでおやつを食べるってだけでも楽しいんでしょうね。「同じものを食べてる」っていう体験もいいんだと思います。それが「手作りおやつ」だったりすると、もっと楽しいんでしょうね。
民間学童はワーママの強い味方!
公設学童は延長時間が18時〜19時までのところが多い中、民間学童は延長時間が最大22時までのところもあり、公設学童に比べて長時間子供を預けることができるのが一般的です。
おうちの方が「学童にどんなことを期待するか?」というアンケートで、ニーズが高かったのは以下の5項目です。いちばんは「子供が充実した放課後時間を過ごせる」ということですが、その次にあがったのは、「おうちの方が安心して働ける保育サービス」へのニーズ。学童があることで安心して働けるというワーキングママの声は多いのです。
「おうちの方が民間学童に望むこと」
1位:放課後の充実した活動、プログラム
2位:安心して働ける保育サービス
3位:学校の宿題
4位:長期休みの充実
5位:イベント
(小学館集英社プロダクション調べ)
預かり時間の長さや習い事対応が、選ぶ決め手
山本さん:今、3歳の子が保育園に通っているんですけど、そこのお迎えが20時なので、すごく助かってるんです。フルタイムで働いていると、どうしても遅くなる日はあるんですよね。私の場合、お迎えが22時になることは滅多にないですけど、そういうオプションがあるのはとても心強いなと思います。
吉永さん:働き方がフリーランスなので、子供が帰ってくる午後3時ごろ家にいられないことはあまりないのですが、たまに遅くなる日は「今日は学童に行ってね」と子供にお願いしています。
山本さん:兄弟で別の学童に通っているのですが、小4の兄の通う民間学童には、理科実験、書道、ピアノなど大体の習いごとがオプションで体験できます。陸上、サッカー、理科実験、英語を習わせているんですが、ただ時間を過ごすだけでなく、おけいこ要素が強い学童なので、子供を安心して預けられています。
その他にもダンス、空手などが選べて、バラエティが本当に豊かなんです。何講座もあるのでスケジュールはパズルの組み合わせみたいに大変ですが、 オプションが多いと夏休みなど長期の休みも退屈せずに通えますよね。
尾畠さん:そうですね。小2の息子はかなり自分で行動できるようになってきましたが、本人が行きたいという限り学童には通わせたいと思っています。
学童選びは、子供が安心して通えることが条件
西村さん:学童選びの際に、(座談会会場となっている)ポケモングローバルアカデミーの「探求プログラム」を体験したことがあるんです。出版社やテレビのメディアとつながっている会社の運営だけあって、「映像クリエイターアカデミー」というユニークな体験ができたのが息子にとっておもしろかったようです。
あと、定員に余裕があって、なるべく広い施設っていうのもポイントでした。
見学や体験も大事。より良い学童を選び直すことも可能
工藤さん:長い時間を過ごすところですし、そうですよね。子どもにとって合う合わないも大事だし、子どもが不安なく楽しんで通えるのがいちばんだと思っています。
でも、子供がハメを外したときなんかはしっかり叱ってほしいと思います。公設学童には子供を見守るボランティアスタッフの方もいるのですが、その方たちは子供を叱るのも遠慮気味かもしれません。
その点、学童の先生のほうが子供のトラブルがあったときなどには、適切な話し合いの場を設けてくれていると思います。
西村さん:学童を選ぶとき、悩みに悩んでいろいろな情報を集めるんですけれど、それで頭がいっぱいになっちゃって、結局決められないってこともあるかもしれませんね。
でも、まずは子供が安心できるところに通ってみて、数か月してしっくり来なかったら変えてもいいと思います。例えば 7月、8月の夏休みが終わったら変えたりとかも、ありだと思うんです。
だから、これからお子さんの学童選びをされるママは、そんなに深刻に考えすぎず、教室見学などをしてみるといいですよね。「4月に決めたら1年間通わなきゃ!」とガチガチに考えなくてもいいのですから。子供が興味を持つプログラムがあったり、通いやすいところだったり、そういう決め方で十分だと思いますよ。
学童選びは「子どもに放課後をどう過ごしてほしいか」がポイント
ママたちの声からわかったこと
公設学童と民間学童の利用実態や違い、ママたちの学童&習いごとに対する意見の数々はいかがでしたか? 民間学童と公設学童では子供たちの過ごし方が違うこと、ママたちの多くが学童に習いごと要素を求めていることなどがわかったのではないでしょうか。
これから学童の利用を考えている、あるいは夏休みなど長期休みをきっかけに利用したい人はぜひ参考にしてみてください。
次回記事「学びも遊びも両立!子どもの放課後時間を有効に過ごせる民間学童がすごい!」では、学童保育付き放課後エデュケーション施設「ポケモングローバルアカデミー」で受けられる、民間学童ならではの充実したサービス内容について詳しくご紹介します!
【次回記事に続く】
撮影協力/ポケモングローバルアカデミー たまプラーザ教室
問い合わせ先 ポケモングローバルアカデミー
03-3515-6814(受付時間 平日10:00〜19:00)
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撮影/細谷悠美 構成/村重真紀