著名人の名前にも多く、名前ランキングで上位に入るなど名付けで人気の高い「悠」。男女問わず名前に使える「悠」は、悠久や悠然などの熟語のイメージの通り、ゆったりと大きな意味があります。
今回は、「悠」を使った人気の名前を男女別にご紹介。男女どちらにも名付けられるジェンダーレスな名前もあるので、ぜひご覧になってみてください。
目次
赤ちゃんの名付けに「悠」が人気!
赤ちゃんの名付けで人気の漢字の1つが悠です。明治安田生命が人気の名前を毎年発表する名前ランキング2020(男の子)では「悠真」が12位、「悠斗」が23位、「悠」が36位にランクイン。また人気の漢字ベスト25(男の子)でも2019年に続き8位になるなど、人気の高さがうかがえる結果となりました。
人気の理由としては、2020年にアニメ化を果たした人気コミック「呪術廻戦」(集英社)の主人公の名前が悠仁(ゆうじ)であることや、10年以上に渡り男の子の名前の読み方人気No.1の「はると」に当てられる漢字であることなどが挙げられます。「ゆう」「はる」「ひさ」などやわらかい読み方のバリエーションに富み、他の漢字とも組み合わせやすい悠は、男の子にも女の子にも使える優しい印象の漢字として高い人気を得ているのです。
参考:
明治安田生命名前ランキング 人気の漢字ベスト25
明治安田生命名前ランキング 名前ベスト100
「悠」の成り立ちと意味
悠は音読みで「ゆう」、訓読みでは「とお(い)」「はる(か)」、人名では「ちか」「ひさ」「はるか」などと読む11画の漢字です。
上半分の「攸」は人の背中に水を注ぎ洗う様子をあらわしており、水が筋を作って長く流れていることから長いことを指すようになりました。これに「心」を組み合わせた悠という漢字は、ゆったりとした性格やはるか遠くまでの広い空間、はてしなく長い時間などの意味を持ちます。
参考:漢字文化資料館
「悠」の付く名前はどんな意味?
ここからは、悠を使った名前に込められる意味をご紹介します。
おおらかさ
ゆったりと広いイメージを持つ悠は、名前にするとおおらかで大きな心を持つ人という意味が込められます。人を受け入れ、安心させてあげられるような人物になってほしいという願いを込めるのにぴったりの漢字です。
落ち着き
背中を洗われてリラックスするという会意文字が元になった悠には、長じて人の言動や状況の変化に動揺しない、落ち着いた心を保てる人という意味が込められます。子どもにマイペースにのびのびと育ってほしいと願うママパパにおすすめです。
器の大きい人に
スケールの広さをあらわす悠は、名前では大器(人並み外れた能力がある人)になってほしいという願いが込められる漢字です。また、大器晩成(たいきばんせい)の四字熟語のように、時間がかかっても大きなことを成し遂げられる人物という意味も込められます。将来はひとかどの人物になってほしいと願うママパパにおすすめです。
【女の子】「悠」を使った人気の名前
凪悠(なゆ)
名付けで人気の漢字の一つである凪は海が穏やかな様子をあらわす漢字で、名前においても平穏な人生を願って用いられます。凪悠という名前には、平和な人生をのびのびと歩いて行けますようにという願いが込められます。
一悠(いちか、いゆ)
物事の始まりや頂点を意味する一は、第一子の名付けでも好んで用いられる漢字です。悠と組み合わせた、可愛らしい響きの一悠という名前には、物事に最初からじっくりと落ち着いて取り組める人、物事を極めることができる人という意味が込められます。
瑚悠(こはる)
瑚という漢字は、宝石の珊瑚(さんご)のイメージから美しさや雄大な海のようなおおらかさ、健康などを願い名前に用いられます。瑚悠は心身の美しさと健康、広い心を持ち人に好かれる人という意味が込められる名前です。
悠月(ゆつき、ゆづき)
女の子の名付けで人気の漢字の月は、知性や神秘的なイメージを込めて用いられます。悠月という名前には、落ち着いた雰囲気を持った穏やかで知的な人といった意味が込められます。
【男の子】「悠」を使った人気の名前
虎悠(こはる)
雄々しく力強いイメージを持つ虎は、健康やたくましさを願って男の子の名付けに用いられる漢字です。虎悠という名前には、穏やかでおおらかな心と虎のようなしなやかな強さをあわせ持つ人という意味が込められます。また、読み方が柔らかく印象がきつくなりすぎないのもこの名前のポイントです。
悠大(ゆうだい、はるき)
両手足を広げた人の形をあらわす大は、大きい、広い、重んじる、誇るなどの意味を持ちます。悠大という名前には、ゆったりと穏やかな性格や、人の信頼を集める重要な人物になりますようにという願いが込められます。
悠仁(ゆうと、はると、ひさひと)
思いやりや慈悲の心を意味する仁は、徳の高い人物に育つことを願って用いられます。悠仁は、皇室の秋篠宮悠仁(ひさひと)親王の名前であることでも知られており、優しさや知性、品格を兼ね備えたイメージを持つ名前です。
悠太郎(ゆうたろう、はるたろう)
昔から男の子の名前に好んで用いられてきた太郎は、長男に名付けられることが多く、そのことから1月は「太郎月」とも呼ばれています。古風な名前が人気の近年では、1月生まれのお子さんの名付けに太郎が人気です。悠太郎という名前には健康な心身やおおらかで豊かな心を願うことができます。
参考:ベビーカレンダー
【男女どちらでもOK】「悠」を使ったおすすめの名前
悠(はる、はるか、ゆう)
ゆったりと穏やかな性格や器の大きさを願うことができる悠は、一文字ではる、はるかと読める名前です。春や遥か(はるか)とも共通する読みの悠は、フレッシュで生命力あふれるイメージを与えます。優しく爽やかな印象の悠は、男女問わず付けられます。
悠寿(ゆず)
お祝い事の際にもよく見かける寿は、祝いのほかに長命の意味もあり、その縁起の良さから名付けにも好んで用いられる漢字です。悠寿という名前には、末長い健康や幸福、幸運がたくさん訪れますようにという願いが込められます。
名付けのときに気を付けるべきこと
赤ちゃんの名前を考えるときには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
名前の音を考える
名前は記すだけでなく、お互い声に出して呼び合うことも多いものです。名付けの際には候補の読み方を口に出し、どのような印象を与える音なのか考えてみましょう。また名前は姓とのバランスも大切です。フルネームでも声に出して確かめてみてください。
名前の意味を考える
漢字一つひとつの意味はもちろん、それぞれの組み合わせで名前の意味は大きく変わります。お子さんにどんな人に育ってほしいのか、ママパパの願いを込められる意味を持つ漢字を探してみましょう。
名前が招く運勢を考える
名前の字画を調べ、その人の性格や運勢を占うことができるのが姓名判断です。姓名判断は、Webサイトで簡単に診断できるものから神社やお寺で調べてもらう本格的なものまでさまざま。名付けの際、複数の名前で迷ったときは判断材料に入れてみるのもおすすめです。
呼びやすく優しいイメージの「悠」を名前候補に!
おおらかで優しいイメージを持つ「悠」は、さまざまな漢字とも合わせやすく、男女問わず名付けに使うことができる漢字です。やわらかく親しみやすい「悠」を、ぜひ名前候補に入れてみてくださいね。
文・構成/HugKum編集部