【身近なSDGsアクション!】ママライターがWWF会員になってリアルに思うこと。

 

SDGsという言葉があちこちで聞かれるようになった今、「何かしたい」と思っても、具体的な動きを起こすのは意外と難しいですよね。特に、子育てや仕事に追われている世代はなおさら。そんな方が手軽に取り組めることとして、SDGsにつながる課題に取り組む団体に、寄付をするという形のアクションがあります。ご自身が関心を持った課題から関われるよう、この連載ではSDGsにつながる活動を行っている団体をあらゆる角度からピックアップ。第二回目は、環境保全団体WWFについてご紹介します!

【第一回  Donation to SDGs! ユニセフ編】はこちら≫

SDGsは「持続可能な開発目標」の略で、2030年までに世界中で力を合わせて達成しようとしている17の目標のこと。その中には、貧困の問題や、教育、ジェンダー平等、環境問題など様々なジャンルの社会課題が含まれています。

WWFとは?

WWF(World Wide Fund For Nature)は、環境保全に取り組む公益財団法人。自然環境の悪化をくいとめ、人と自然が調和して生きられる未来を築くことを目指して活動しています。パンダのマークを、どこかで見たことがある方も多いのではないでしょうか。世界約100か国にネットワークを持ち、そのうちのひとつがWWFジャパンです。

WWFジャパンホームページより

どんな活動をしているの?

WWFジャパンが取り組んでいるテーマは大きく4つ。

1.野生動物を守る

2.地球温暖化を防ぐ

3.森や海を守る

4.持続可能(サステナブル)な社会をつくる

WWFジャパンによると、人間の自然資源に対する需要と、環境への圧力を計算すると、地球1個分の生産量に対して、1.7個分を利用しているのだそうです。しかし、0.7個分の余裕があるわけではなく、未来の資源を前借りしている状態。このまま森林や海の恵みを消費し続け、大量の二酸化炭素を排出する生活を続けていくと、地球が2つ分必要になるとも言われています。

1.野生動物を守る

1970年からの約50年間で、世界の生き物の約7割が消えていることをご存知でしょうか。そして今もなお、約3万7,000種もの野生動物が絶滅の危機にあるのだそうです。森林の乱伐や、海洋汚染、二酸化炭素の大量放出による地球温暖化によって、野生生物は姿を消していきます。WWFでは、野生生物を絶滅から救うことで、広い地球の環境保全をめざしています。

2.地球温暖化を防ぐ

地球の平均気温は、過去130年間に約0.85度上昇したと言われています。そして21世紀末に4度前後の気温上昇が予測されています。

WWFでは、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素などの排出を抑え、地球の平均気温の上昇を、産業革命以前のレベルに比べて1.5度に抑えることを目標にした活動を行なっています。

3.海や森を守る

人間だけでなく、あらゆる生命の基盤である自然。人間は、これまで自然から受けてきた恩恵を忘れたかのように、森林を伐採したり、海を汚染したりしています。WWFは、陸域、淡水、海洋などのさまざまな自然の中から、代表的かつ重要な環境を選び、優先的に保全する取り組みを行っています。

4. 持続可能(サステナブル)な社会をつくる

最近よく耳にする持続可能(サステナブル)な社会。これは、自然が再生する力やそのスピードを考慮しながら、人が利用する規模や早さを管理し、資源を使いきらないよう配慮するやり方を指します。海や森の資源に頼らなければ、人間は生きていけません。WWFでは、消費者の意識と行動の重要さを訴えています。

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筆者もWWFの活動を応援している一人!

会員向けに送られてくる会報。今、地球がどんな状態にあるかが分かります。

 

実は、筆者は昨年からWWFの会員になりました。きっかけは2年前、あるエコイベントの取材でWWFの末吉会長の講演を聞いたことです。2100年には平均気温が3.2度上がる可能性があるという話や、気候変動で台風等の被害が増え、保険会社も成り立たないような未来が待っていることなどを聞き、茫然としました。

2100年を想像してみると、自分は生きていないかもしれないけど、自分の子どもや、未来の孫たちは生きているはず。そんな厳しい環境の地球で生きる我が子達を思うといても立ってもいられず、地球のために活動している団体に寄付を行うことにしました。

支援して良かったことは?

子どもを産む前は、恥ずかしながら環境問題がどこか他人事でした。しかし母親となった今、子どもの未来に直結する問題としてリアルに感じられ、心が痛むことが多くあります。そんな時、WWFへの支援を通じて「少しでもアクションを起こしている」と思えることは、心の救いになっています。

子ども達との旅行の写真。彼らのためにも、この自然を残さなければ。

支援の方法は?

支援は、会員となって定額を寄付する方法と、好きな時に金額を選んで支援をする方法があります。私の場合、試しに単発の寄付をしてみた後、定額の寄付に切り替えました。

WWFホームページより。会員になって定額の寄付をするか、一度だけ寄付をするかが選べます

 

また、WWFのサイト内にはパンダショップという通信販売のページがあり、収益の全てを自然保護活動に使ってくれるのだそうです。

Tシャツや雑貨、ぬいぐるみなどを売っているのですが、どれもスタイリッシュでおしゃれに使えるものばかりなんです。今狙っているのはこの天然ジュートを編みこんだバッグ。タッセルも可愛いので、この夏に使いたい!と目論んでいます。

パンダショップはこちら≫

このほか、セブンプレミアムから出ている『ヤシノミ洗たく洗剤』は、売上の一部がWWFに寄付されると知り、以来使い続けています。成分も、人と地球にやさしいものが使われており、気に入っています。

株式会社サラヤと社セブン&アイ・ホールディングスの共同企画商品。洗いあがりも気に入っています。

支援額で何ができる?

募金した金額でできることを見てみましょう。

1,000円の寄付を1年間続けると…南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにもその保全に参加してもらう普及活動を1回実施できます。

5,000円の寄付を1年間続けると…ロシアでケガをしたトラを野生復帰させるためのリハビリ活動を6日間、支えることができます。

10,000円の寄付を1年間続けると…スマトラの熱帯林で、違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを14日間、支えることができます。

自分にもできる、インパクトのある活動

地球環境を守るという壮大な課題を前にすると、自分一人ができることは本当にちっぽけに思えてしまいます。プラスチックをできるだけ使わない習慣や、電気の節約。これら小さな行いの積み重ねも大事ですが、もっとインパクトあるアクションがしたい! と思ったら、世界規模で活動をしている団体を支援するのは、いい選択だなと思っています。

ご興味がわいた方は、支援を検討してみてはいかがでしょうか。

WWFホームページはこちら≫

構成・文/さがえなおこ
参考/WWFジャパンホームページ

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今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう

SDGsとは?

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