目次
さんまは冷凍保存が可能!
さんまは丸ごと一尾のままでも、切り身にしても冷凍保存することができます。調理の用途別に冷凍保存するのがおすすめですよ。
さんまを冷凍保存するメリットとは?
・保存期間が長くなる
さんまは、傷みやすい魚。冷蔵庫で保存すると2日ほどしかもちません。しかし、冷凍保存することで約3週間の保存が可能です。すぐに食べない場合は、冷凍保存しておきましょう。
・調理時に便利
たくさん購入した際、一気に下処理をして冷凍保存しておきましょう。そうすれば、使いたい時にあとは焼くだけ。調理時間を短縮することができますよ。
冷凍保存したさんまは必ず加熱調理する
冷凍保存したさんまは、生で食べないでください。さんまには、食中毒の原因となる寄生虫、アニサキスが潜んでいる可能性があります。そのため、冷凍保存したさんまは、必ず加熱調理してから食べるようにしてください。
美味しさそのままで冷凍保存するコツ
さんまの美味しさをキープして、冷凍保存するコツは「下処理」。 頭と内臓を取りのぞき、しっかり水けをふきとるのがポイントです。
冷凍保存する前の下処理
1、さんまの背骨をカット
さんまの背を上にして、エラの上あたりの位置から包丁をいれます。この時、頭を全部切り落とさず、背骨が切れた感覚のところで止めます。
2、さんまのお腹に切り込みを入れる
さんまのお腹にある、肛門の少し前を1㎝ほど切ります。
3、内臓を引っ張り出す
さんまの頭と身を持ち、ゆっくりと引っ張ります。頭を少し下向けに引っ張ると、スルッと内臓が出てきますよ。
4、きれいに洗う
さんまを流水で洗います。この時、お腹の中まで流水を流し込み、血を洗い流しましょう。血が残っていると臭みの原因になります。水が濁らなくなるまで洗うのがポイントですよ。
水けをしっかりふきとる
きれいに洗ったさんまは、キッチンペーパーでしっかり水けをふきとりましょう。そのあと、さんまの表面に塩をふりかけます。5分ほどおくと、表面に水分が浮いてきます。その水分をキッチンペーパーでふきとりましょう。この塩は、味付けのためではなく、さんまに残っている水分を出すため。この作業をすることで臭みの原因である、解凍時のドリップを減らすことができます。
丸ごと冷凍保存する方法
さんまは、丸ごと冷凍保存が可能です。「好きな時にさんまの塩焼きを楽しみたい!」や「調理方法をまだ決めていない」という時は、さんまを丸ごと冷凍保存するのがおすすめですよ。
手順
1、下処理をしたさんまを一本ずつ、ラップで包みます。
2、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ入れましょう。
保存期間
約3週間の保存が可能です。
解凍方法
冷蔵庫に移して解凍。もしくは、流水で解凍します。
・冷蔵庫で解凍する場合
調理する約5時間前から冷蔵庫に移して解凍します。
・流水解凍の場合
ラップをした状態で保存袋に入れ、流水で解凍します。表面が柔らかくなり、半解凍の状態になれば加熱調理することができます。
カットして冷凍保存する方法
竜田揚げにしたり蒲焼きにするなど、調理方法が決まっている場合は切り身で冷凍保存すると、調理の際にとっても便利です。
手順
1、下処理したさんまを使いやすい大きさに切ります。
2、水けをふきとり、1枚ずつラップで包みましょう。
3、フリーザーバッグへ入れて冷凍庫で保存します。
保存期間
約3週間の保存が可能です。
解凍方法
1、ラップに包んだまま袋に入れます。
2、流水にあて、半解凍状態にします。
3、半解凍のまま、加熱調理してください。
焼いてから冷凍保存する方法
焼いてから冷凍保存しておくと、あとは温めるだけで完全。時間がない時に重宝する保存方法です。
手順
1、下処理したさんまを塩焼きにしましょう。
2、粗熱がとれたら、一本ずつラップできっちり包みます。
3、フリーザーバッグに入れて、冷凍保存します。
保存期間
約3週間の保存が可能です。
解凍方法
加熱調理をした冷凍さんまは、冷蔵庫で一晩かけてゆっくり解凍。時間がない場合は電子レンジで解凍、加熱するとそのまま食べることができます。
美味しい冷凍さんまの焼き方!
せっかく下処理をして冷凍保存しておいたさんま。焼く時に失敗するとショックですよね。冷凍さんまを解凍後に美味しく焼く方法を見ていきましょう。
グリルで焼く場合
1、解凍したさんまに、塩をふって10分程度おいておきます。(この間にグリルを数分間、から焼きしてあたためておきましょう)
2、グリルのアミにキッチンペーパーなどで油をぬります。
3、さんまを入れて、弱火から中火で10分程焼いていきます。
4、こんがりと焼き色がついたら、1分間は強火で焼き上げます。そうすると、皮がパリっとしますよ。
フライパンで焼く場合
1、解凍したさんまに、塩をふり10分程度おいておきましょう。
2、フライパンにクッキングシートをひいて、さんまを並べます。
3、中火で3分程焼いて、焼き色がついたらひっくり返します。
4、弱火にして7分程焼きます。
5、両面に焼き色がついたら、最後は強火で皮をパリッとさせて出来上がりです。
冷凍さんまを使った簡単レシピ
冷凍保存しておいたさんまを何にするか迷ったら、さんまの蒲焼き丼はいかかですか? 脂ののったさんまに、甘辛いタレが絡んでご飯がよく進みます! お弁当のおかずとしても、おすすめの一品ですよ。
さんまの蒲焼き丼
【材料(2人分)】
- さんま… 2尾(3枚おろし)
- 塩… 少々
- 小麦粉… 適量
- 白ごま… 適量
- ねぎ… お好みで
- ごはん… どんぶり2杯
- 卵… 2個(錦糸卵用)
- ◇濃口醤油… 大さじ2
- ◇酒… 大さじ2
- ◇みりん… 大さじ4
- ◇砂糖… 小さじ1
【下ごしらえ】
・錦糸卵を作っておきましょう。
・冷凍さんまは半解凍にし、塩をふり、小麦粉をはたきます。
【作り方】
1、フライパンに油を入れ熱します。
2、フライパンが温まったら、さんまを皮面から入れます。焦げ目がついたら、ひっくり返して裏面を焼きましょう。
3、火がある程度通ったら、フライパンに◇の調味料を入れ煮詰めます。
4、さんまに調味料が絡んだら火を止めます。
5、どんぶりにご飯をよそい、ご飯の上に錦糸卵をひきます。
6、5にタレと一緒にさんまを盛りつけ、白ゴマとねぎをトッピングして出来上がりです。
さんまは冷凍保存で秋の味覚を長く楽む
さんまの冷凍保存は、とても簡単にできることがわかりました。スーパーや鮮魚店で美味しそうなさんまを見かけたら、余分に買って冷凍保存してみてはいかがでしょうか? 旬の美味しいさんまを冷凍保存して、長く秋の味覚を楽しみましょう。
構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)