しじみは冷凍すると旨みも栄養もアップ!
しじみといえば、肝機能を整えることで有名ですよね。これは、しじみに含まれる「オルニチン」というアミノ酸の一種によるもの。オルニチンは、肝臓の代謝を高め、二日酔いの解消にも有効だと言われています。
そのオルニチン! 実は、冷凍によって約4倍にも増えることが分かっているのです。しじみは、これからが旬です。新鮮なうちに、冷凍保存しておきましょう。
しじみの砂抜き方法
しじみは、冷凍すると死んでしまうので「砂抜き」は冷凍前にすること。
早速、しじみの砂抜き法を解説していきますね。
手順
1. しじみはザルに入れて、やさしくこすり洗いする。
2. ボウルに①のしじみが被るくらいの、塩分濃度1%程度の塩水につける。
3. 冷暗所に2~3時間ほど置いて、砂を吐かせる。
4. 砂抜きが終わったら、ザルに上げて軽く流水で洗う。
しじみの冷凍保存方法
しじみは、「殻付きのまま」と「むき身」にしてから冷凍する方法があります。それぞれにコツがあるので確認していきましょう。
殻付きのまま冷凍
殻付きの場合は、「氷漬け冷凍」がおすすめ。水と一緒に凍らせることで、冷凍による乾燥を防ぐことができます。
冷凍の仕方は、しじみを軽くこすり洗いしてからタッパーなどに水を注ぐだけ。しじみが被るくらいの水を入れて凍らせます。
むき身で冷凍
むき身で冷凍する場合は、必ず加熱後に保存する必要があります。水でもよいのですが、酒蒸しにすると臭みもとれて一石二鳥。
加熱で特に注意して欲しいのは、食中毒です。しじみなどの二枚貝は、ノロウイルスによる食中毒の心配があるので要注意。85~90℃で90秒間以上の加熱をするのが基本です。
冷凍したしじみの調理方法
では、冷凍したしじみの解凍方法についての説明です。
そのまま加熱調理
冷凍でしじみの氷漬けを作った場合は、冷蔵庫に移して解凍します。
この際、完全に解凍してしまうと、加熱時に開きにくくなります。ある程度、氷が残っている状態で加熱するほうがラクです。または、凍っている状態で加熱調理に使うこともできます。
もし解凍してしまったら?
殻付きのしじみは、前出の説明通り、完全に解凍してしまうと貝の口が開きにくくなりますが、むき身で冷凍した場合は意外と大丈夫。一度火が通っているため、調理の際には最後のほうに加えるのがコツです。
冷凍したしじみで作る「中華炒め」
しじみって、意外と中華味にも合うのをご存じですか? ここでは、簡単につくれる「しじみと野菜のオイスターソース炒め」をご紹介しますね。せっかくなので、しじみ氷で作ってみましょう♪
※塩抜きした新鮮しじみでもオッケーです。
しじみと野菜のオイスターソース炒め
材料(作りやすい分量)
冷凍しじみ…約100g
にんにく、しょうが…各1/2かけ
ニラ…1/2束
ピーマン(赤・黄)…各1/2個
紹興酒(酒で可)…大さじ1
オイスターソース…大さじ1/2
しょうゆ…小さじ1
ごま油…適量
作り方
1. 冷凍しじみは、冷蔵庫へ移して解凍しておく(完全には解凍しない)。
2. にんにく、しょうがはみじん切りにし、ニラは食べやすい長さ、ピーマンは種を外して細切りにする。
3. フライパンに油を敷き、にんにくとしょうがを入れて火にかける。香りがしてきたら、①を入れて紹興酒を加え、すぐに蓋をして蒸す。
4. ③のしじみの口が開いたらニラとピーマンを加えて軽く炒め、オイスターソースとしょうゆで調味する。
「しじみと野菜のオイスターソース炒め」は、炒めるだけの時短調理なので、ぜひお試しくださいね。
冷凍したしじみの保存期間
冷凍したしじみの保存期間は、「殻付き」「むき身」のどちらでも、約1ヶ月を目安に食べ切りましょう。
* * *
しじみは、冷凍することで栄養価もアップするお得な食材です。旬の時期が短いので、上手に冷凍して最大限に活用していきましょう。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
参考資料:
大量調理施設衛生管理マニュアル
地方独立行政法人 青森県産技術センター 工業総合研究所
通販で買える便利な冷凍しじみ
あらかじめ冷凍されたしじみを通販で買うのもお手軽でいいですね。ご紹介するような商品が冷凍食品としてネット販売されています。HugKum編集部でいくつかセレクトしてみました。
島根県宍道湖産大和しじみ Mサイズ 1kg<冷凍・砂抜き済
特大 生冷凍 最高級 シジミ 500g
甲羅組 天然 大和しじみ(生/急速冷凍)1kg
構成/HugKum編集部