【年齢別】人気の絵本29選|0歳~5歳児向けを読書のプロが厳選!

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JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美さんが、子どもに人気の絵本を年齢別に厳選!0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳児向けにおすすめ絵本を厳選!おすすめポイントを徹底解説します

0歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『いない いない ばあ』

松谷みよ子/作 瀬川康男/絵 童心社

 

◆こんな本

乳児はいきなり絵本で遊ぶことはできません。まずたっぷり「いないいないばあ」と遊び、その延長で読み聞かせましょう。「いない いない ばあ」と、絵と子どもが向き合えるよう、絵本の位置や高さに気をつけます。大げさにせず、抑揚や表情は自然な流れに任せましょう。

◆対象年齢

0歳~

◆ママパパの口コミ

「いないいないばぁと手を使って読んでみると同じようにマネしたり、ばぁと喋ってみたり、たくさん成長するきっかけになりました」(30代・神奈川県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『くっついた』

三浦太郎/作 こぐま社

 

◆こんな本

読み聞かせというより、歌うように読み、遊びましょう。「くっついた」はことさらに語尾を強調せず、シンプルに読みます。子どもたちが「たぁ」「たぁ」と語尾を重ねて声に出してきたりもします。「くっついた」は、頬を両手で優しく包むしぐさをしてもいいですね。

◆対象年齢

0歳~

◆ママパパの口コミ

「絵がかわいいし、文字も少ないので読みやすい。 おもしろいようで、子どもがよく、『読んで』と持ってきます。 最後のくっついたのところでは、ギューッします」(40代・沖縄県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『パタパタあそぼう いない いない ばあ!』

ジュリアーノ・フェリー/作 小学館

◆こんな本

1対1が適した単純なしかけの絵本です。ひとり座りができない子はひざに乗せ、一緒に絵本と向き合いましょう。表紙以外に言葉はありません。話しかけながら、ゆっくりしかけをめくってください。お気に入りのページは、くり返し何回でも遊ぶとよいでしょう。

◆対象年齢

0歳~

◆ママパパの口コミ

「子どもが喜びました」(30代・徳島県・子ども3人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『ととけっこう よがあけた』

こばやし えみこ/案 ましま せつこ/絵 こぐま社

◆こんな本

タイトルと同名のわらべうたの絵本。巻末に楽譜がありますが、そのとおりでなくてもかまいません。歌いながらページをめくってください。歌えなくても大丈夫。わらべうた絵本は、読むだけでもその楽しさが伝わるよう工夫されています。明るくリズミカルに読んでください。

◆対象年齢

0歳~

◆ママパパの口コミ

「赤ちゃんの頃読んでいた。語呂がよくリズム感があって楽しい絵本」(30代・広島県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【5】『ころ ころ ころ』

元永定正/作 福音館書店

◆こんな本

色と音(言葉)の絵本です。月齢や状態(機嫌がよい、眠いなど)によって、さまざまな読み方が可能です。ルールはありません。子どもの表情を見ながら、語りかけるような素直な気持ちで、リズミカルに読んでみたり、ゆったり読んでみたり、いろいろ工夫してみましょう。

◆対象年齢

0歳~

◆ママパパの口コミ

「毎回違った速度や声のトーン、強弱などで楽しめる本です。1歳頃に児童館で借りて以来、何度も借りて読んでいます。 絵は、もちろん素敵で、色とりどりの〇を追うのも楽しいですし、数を数えるようになると、一緒に、同じ色を捜して数えたりして楽しんでいます。 本に描いてあるような角度で、厚紙で坂などを作って、丸いものを同じように転がしてみる…という遊びも、この本から教えてもらいました」(40代・神奈川県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

1歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『くだもの』

平山和子/作 福音館書店

◆こんな本

身近な果物の絵に、「さあ どうぞ」と、実際に食べる形に描かれた絵に、子どもは反応します。味わった経験があってこそ、の絵本です。味を知らない果物には興味を示さないでしょう。いちごなど、同じページばかり見てもよいのです。何回でも「さあ どうぞ」。

◆対象年齢

1歳~

◆ママパパの口コミ

「5ヶ月くらいの時に買って読み聞かせを続けているが、最初の頃は訳も分からず目を丸くして絵を見ていた子どもが、今では『りんご、あむ!』と絵を食べる真似をしたり『さ、あ、ど、う、ぞ、、、』と覚えたてのひらがなを読んでみたり成長を見せてくれてとても感慨深い」(30代・栃木県・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『あっぷっぷ』

中川ひろたか/文 村上康成/絵 ひかりのくに

◆こんな本

「にらめっこしましょ わらうとまけよ」と歌いながらペ ージをめくりましょう。「あっぷっぷ」で十分に息をつめてから、次のページへ。そのくり返しや、絵の表情が楽しく、何回でも遊べます。0歳児より、表情をつくることのできる1歳児のほうが、より一層楽しめます。

◆対象年齢

1歳~

◆ママパパの口コミ

「大爆笑だった」(30代・北海道・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『あかちゃんたいそう』

鈴木まもる/作 小峰書店

◆こんな本

まずは読み聞かせてください。2回めはゆっくり読みながら、動作をつけます。理想は大人と子どものペアですが、子どもがひとりで行うのも、ふたり1組で行うのもOK。ほっぺ・鼻・手・足と、それぞれ確認しながら、月齢差に留意して無理のない範囲で楽しみましょう。

◆対象年齢

1歳~

◆ママパパの口コミ

「リズムがよくて読み聞かせしやすかった」(20代・兵庫県・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『だるまさんが』

かがくい ひろし/作 ブロンズ新社

◆こんな本

「だ・る・ま・さ・ん・が」と、リズミカルに読み、十分に間をとってから次へ。「どてっ」で子どもは大喜び。間を十分取ることで次への期待感で絵本に集中します。だるまさんになって体を動かしたり、オノマトペを変えたり、さまざまに遊べます。ビッグブックもあり。

◆対象年齢

1歳~

◆ママパパの口コミ

「息子が大好きで側でケタケタ笑いました。夜はいつも『だるまさんが』の絵本を持って布団に入ってきました。子どもが夢中になる絵本だと思っています」(40代・山口県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【5】『ぴょーん』

まつおか たつひで/作 ポプラ社

◆こんな本

本の向きを90度変え、下からめくることで動きを表現しています。ページをめくりながら次のページを読むようにすると、より効果的になります。本は事前に開き癖をつけ、位置(特に高さ)をずらさないようにしっかり持って読みましょう。ビッグブックもあります。

◆対象年齢

1歳~

◆ママパパの口コミ

「一緒にぴょーんとマネをして、子どもと触れ合いながら本を楽しめる」(30代・東京都・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

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2歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『やさい』

平山和子/作 福音館書店

◆こんな本

『くだもの』(右下)は、食べる形に描かれていますが、こちらは八百屋さんに並んでいる様子が描かれています。中には、自分の食べている野菜と絵が、すぐには結びつかない子もいることでしょう。言葉をはっきりと読み、絵を十分に見せてあげましょう。

◆対象年齢

2歳~

◆ママパパの口コミ

「文字を読んでいる時間と次のページをめくるまでの時間との間に、子どもが絵本に手をあてて触って想像をふくらませて、楽しんでいました。 本に凹凸があるわけではないのに、子どもの指の先には何か感触を感じるらしく、何度も繰り返しその動作をしていました。 今は、子どもが自分で読むようになりましたが、冷蔵庫にある野菜で同じように触って確かめるように楽しんでいます」(40代・神奈川県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『じゃぐちをあけると』

しんぐう すすむ/作 福音館書店

◆こんな本

水を目の前にした子どもの、やってみたいことおよそすべて、絵本の中で遊ばせてくれます。読みながら描かれている動作を、そのままページをめくる手で再現しましょう。本がぐらつかないよう、綴じの部分をしっかり持ちます。蛇口を知らない子でも、水なら楽しめます。

◆対象年齢

2歳~

◆ママパパの口コミ

「オノマトペが面白い」(40代・東京都・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『おんなじ おんなじ』

多田ヒロシ/作 こぐま社

◆こんな本

言葉のくり返し。「おんなじ」なことと、どちらも2歳児の好きなものです。何回でも、くり返し読んで楽しめます。「おんなじ」なことを子どもたちが納得できるよう、絵を十分に見せてあげましょう。小さな絵本なので手が絵の邪魔をしないよう、注意してください。

◆対象年齢

2歳~

◆ママパパの口コミ

「言葉が面白いようで何度も読み聞かせました」(30代・福岡県・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『くらい くらい』

はせがわ せつこ/文 やぎゅうげんいちろう/絵 福音館書店

◆こんな本

真っ暗な部屋にシルエットで「まっくら くら くら くらーい くらい でんきを つけて ちょうだい」。子どもは少し怖く感じるので声を抑えるくらいの読み方がちょうどよく、「ついた!」は明るく軽やかに。シルエットを想像したり、言葉のリズムを楽しんだりで大人気。

◆対象年齢

2歳~

◆ママパパの口コミ

「自分も読んでもらって怖かった記憶があったが、子どももビックリしてました」(30代・愛知県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【5】『はらぺこあおむし』

エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社

◆こんな本

少し読み聞かせに慣れてきたころ、言葉や遊びの延長としての絵本から、お話を楽しむ絵本への移行にぴったり。判型が大きいので、最後まで持ち通せるように、練習をきちんとしておきましょう。食べ物の名前が連なるところは、指さしをしながら読むとよいでしょう。

◆対象年齢

2歳~

◆ママパパの口コミ

「あおむしが色々なものを食べるので、食べ物を一緒に教えることができた 楽しそうに言葉を覚えることができ良かった」(30代・広島県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

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3歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『おおきくなるっていうことは』

中川ひろたか/作 童心社

◆こんな本

「おおきくなるっていうことは~」のくり返しが心地よく響きます。進級の季節にぜひ、読んであげたい。

◆対象年齢

3歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『ワニぼうの こいのぼり』

内田麟太郎/作 文溪堂

◆こんな本

5月の伸びやかさが感じられる絵本です。行事の由来やいわれの絵本と組み合わせて読むのもよいですね。

◆対象年齢

3歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『ゆうれいとすいか』

くろだ かおる/作 ひかりのくに

◆こんな本

小さい人でも楽しめる、怖いけれど怖くない(?)楽しい絵本です。行事や季節のおはなし会にぜひ。

◆対象年齢

3歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『あかちゃんかたつむりのおうち』

いとう せつこ/作 福音館書店

◆こんな本

卵からかえった赤ちゃんのカタツムリが、葉っぱを食べて、ゆっくりと成長する様子が描かれています。

◆対象年齢

3歳~

◆ママパパの口コミ

「勉強になる」(30代・大阪府・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

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4歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『さくら』

長谷川摂子/作 福音館書店

◆こんな本

桜の一年を追った美しい絵本。静かで写実的な絵と、詩情豊かな言葉に子どもも魅了され、聞き入ります。

◆対象年齢

4歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし』

富安陽子/作 福音館書店

◆こんな本

元気な女の子が主人公ですが、男の子にも大人気。少し長めのお話も、まったく気にならない楽しさです。

◆対象年齢

4歳~

◆ママパパの口コミ

「とても気に入ったようで一日何回も読んでほしいと言われた」(30代・福島県・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『おちばのしたをのぞいてみたら…』

皆越ようせい/作 ポプラ社

◆こんな本

落ち葉が土壌生物に食べられ、カビや細菌によって分解されて土になるまで。その一端を見せてくれます。

◆対象年齢

4歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『みんなうんち』

五味太郎/作 福音館書店

◆こんな本

テンポのいい言葉と、手抜きのない絵。何回読んでも、大きくなっても、ファンの多いロングセラー絵本。

◆対象年齢

4歳~

◆ママパパの口コミ

「シンプルな内容、描写で子どもでも分かりやすい」(30代・東京都・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【5】『みかんのひみつ』

岩間史朗/作 ひさかたチャイルド

◆こんな本

身近な果物ミカンの写真絵本。ページを繰るごとに、子どもたちの体が好奇心で前のめりになってきます。

◆対象年齢

4歳~

◆ママパパの口コミ

「子どもが喜んでいたので良かった」(30代・群馬県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

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5歳児におすすめ!人気の絵本

【1】『あさがお』

荒井真紀/作 金の星社

◆こんな本

アサガオの一生を繊細な細密画で描いた美しい絵本。身近な植物の不思議や知る楽しさが詰まっています。

◆対象年齢

5歳~

◆ママパパの口コミ

「自分で育てた朝顔と比較して楽しんでいた」(30代・千葉県・子ども1人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【2】『めっきらもっきらどおんどん』

長谷川摂子/作 福音館書店

◆こんな本

「ちんぷくまんぷく~」の唱え歌は、歌わずともリズミカルに読めば大丈夫。大人になっても好きな人が多い作品。

◆対象年齢

5歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【3】『がちょうのペチューニア』

ロジャー・デュボワザン/作 冨山房

◆こんな本

ペチューニアの知ったかぶりがおかしい作品。反応に個人差があるかもしれませんが、のどかで楽しい作品。

◆対象年齢

5歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【4】『わたしのすきなもの』

フランソワーズ・セニョーボ/作 偕成社

◆こんな本

「すき」と、声に出しただけで心が温かくなるような絵本です。読み方は、甘すぎないよう、シンプルに。

◆対象年齢

5歳~

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

【5】『だいくとおにろく』

松居 直/再話 福音館書店

◆こんな本

起承転結がはっきりとしたメリハリのある物語。大工と鬼の会話も緊張感があり、子どもが集中して聞きます。

◆対象年齢

5歳~

◆ママパパの口コミ

「怖そうな顔をしながら真剣に聞いていた。はらはらした表情をしながら楽しそうで、よかったと思った」(30代・愛知県・子ども2人)

『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』

教えてくれたのは

児玉ひろ美|JPIC読書アドバイザー・台東区立中央図書館司書

JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。

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文・構成/HugKum編集部

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