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初めてのママパパが頭を悩ませるのが、離乳食の「量」
HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食の量に関するアンケートを実施しました。
Q.離乳食を与える量について悩んだ(分からなかった)ことはありますか?
64%ものパパママが離乳食の量について「悩んだことがある」と回答。もともと少量からスタートする離乳食。大人からするとどのくらい正確に与えるべきかなど、迷ってしまうこともありそうです。
離乳食の量に悩んでしまう理由とは
よく食べるお子さん、逆に少食だったりムラがあったり。グラム表記のとまどいもありアンケートのお答えから、パパママの困った顔が目にうかびます。
食べ過ぎていないか
食べる量が少ない
適量が分からない
大さじやグラムはどれくらいか
量を増やすタイミング
ミルクと離乳食の量
離乳食の量の考え方はグラムと大さじ、どっちが基準?
最初の1か月は大さじ小さじ、その後はグラムで
水は小さじ1杯5cc(5g)ですが、小さじ(大さじ)とグラムは、その食べ物の密度によって違ってきます。おかゆ小さじ1=ほぼ5gと考えていいと思います。
離乳食インストラクター協会では、離乳食初期の最初の1カ月は分かりやすく量を増やしていきたいので、小さじ(大さじ)表記。その後はグラム表記をしています。
6ヶ月の赤ちゃん、離乳食の量は?
5ヶ月の月齢で離乳食を始めた赤ちゃんは、6ヶ月が初期の後半戦です。2回食が始まり、食べる量も食べられる食材も増えてきます。
離乳食、6ヶ月で2回食になったときの目安量
離乳食開始1カ月が過ぎ、2回食になったときの量で気を付けてほしいことは「急に増やさない」ということです。昨日まで1回食だったわけですから、お腹がビックリしないよう、2回目の食事は1回目より少なめにしましょう。例えば初日は、1回目はこれまでと同量、2回目は1回目の1/4の量。赤ちゃんの体調と食べ具合を見て、日にちをかけて1回目と同量にしていきます。
6ヶ月の離乳食 大さじの量
10倍かゆ 大さじ3弱
野菜 大さじ1強
豆腐 大さじ2弱
魚 小さじ2
6ヶ月の離乳食 グラムでの量
6カ月頃の赤ちゃんの離乳食目安量のグラムです。参考にしてくださいね。
10倍かゆ 30~40g
野菜15~20g
豆腐だけの場合 25g
魚だけの場合 5~10g
*1回の食事に豆腐、魚を併用する場合は、豆腐15g・魚5gにするなど、量の調節をしてください。
6ヶ月の赤ちゃんに離乳食と並行して飲ませるミルクの量
離乳食とミルクの栄養の対比は1:9~2:8
まだまだミルクでの栄養が大半の6カ月の赤ちゃんです。離乳食とミルクの栄養の対比は1:9~2:8。ミルクをメインで考えてOKです。ミルクの量はメーカーによって少し違いますので、ミルク缶に書かれている目安量を参考にしてください。平均の量は1回200~220ml、回数は5回です。
6ヶ月ごろの離乳食の量は、写真を参考に
8ヶ月の赤ちゃん、離乳食の量は?
7カ月ごろから離乳食中期に入り、みじん切りの離乳食にもそろそろ慣れてきた頃でしょうか。食べる日もあれば食べてくれない日もあり、食べるムラが出てくる頃かもしれませんね。
8ヶ月の離乳食 大さじの量
7倍かゆ 大さじ5強
野菜 大さじ2
豆腐 大さじ2強
魚/肉 大さじ1
8ヶ月の離乳食 グラム量の目安
7倍かゆ 50~80g
野菜 20~30g
豆腐 30~40g
魚/肉 10~15g
*1回の食事に豆腐、魚、肉を併用する場合は、豆腐15g・魚10gにするなど、量の調節をしてくださいね。
8ヶ月の赤ちゃんに離乳食と並行して飲ませるミルクの量
離乳食とミルクの栄養の対比は3:7~4:6
少しずつ離乳食の量が増える離乳食中期。離乳食とミルクの栄養の対比は3:7~4:6。とはいえ、まだまだ栄養のメインはミルクです。ミルクの量はメーカーによって少し違いますので、ミルク缶に書かれている目安量を参考にしてください。平均の量は1回200~220ml、回数は5回です。離乳食後のミルクの量は、離乳食の食べっぷりによって加減しましょう。メーカーによっては離乳食後は140~160mlと記載しています。
写真でわかる8ヶ月の離乳食量
9ヶ月になったら、離乳食の量はどう変化する?
手づかみ食べの練習が始まる離乳食後期。この頃の赤ちゃんは意欲的に食べて、食べこぼしも多い時期です。床に離乳食がたくさん落ちていて、どれくらいお腹に入っているのか分からないこともあります。食べこぼした時のために少し多めに作っておくのもひとつの解決策ではないでしょうか。
9ヶ月の離乳食、パン食の量
離乳食後期のパンの目安量は、食パン6枚切り1/2枚程度です。パンには塩分も含まれていますので、目安量を守って与えすぎないようにしてくださいね。
9ヶ月の離乳食 グラム量の目安
5倍かゆなら 90g
軟飯なら 80g
野菜 30~40g
豆腐 45g
魚/肉 15g
9ヶ月の赤ちゃんに離乳食と並行して飲ませるミルクの量
離乳食とミルクの栄養の対比が半々に
離乳食とミルクの栄養の対比が5:5~6:4と半々になる離乳食後期。とはいえ、まだまだミルクでの栄養も必要です。ミルクの量はメーカーによって少し違いますので、ミルク缶に書かれている目安量を参考にしてください。平均の量は1回200~220ml、回数は5回です。離乳食後のミルクの量は、離乳食の食べっぷりによって加減しましょう。メーカーによっては離乳食後は100~120mlと記載しています。
写真でわかる9ヶ月の離乳食の量
1歳になったら、離乳食の量はどれくらい?
1歳になり、離乳食完了期に入ります。この頃は、手づかみ食べとスプーンなどの道具を使って食べるようになってきます。後期の時と同じように、まだまだ食べこぼしの多い時期です。少し多めに作って、たくさん食べこぼした場合は追加してお皿に入れるなどしてあげてもいいですね。
1歳の離乳食 グラム量の目安
軟飯なら 90g
普通飯なら 80g
野菜 40~50g
豆腐 50~55g
魚/肉 15~20g
画像でわかる1歳の離乳食量
離乳食の量の増やし方のコツ
離乳食の量の増やし方のコツは2つあります
1.離乳食初期は増やし方の目安量を守る
離乳食初期は、はじめて離乳食に出会います。これまでミルクや母乳しか知らなかった赤ちゃんのお腹です。びっくりしないためにも、
・少しずつ量を増やす
・少しずつ食材を増やす
ということを大切にしてくださいね
*参考『初めての離乳食、量や作り方は?おかゆや野菜、りんごのレシピを離乳食インストラクターが解説』
2.離乳食中期以降は赤ちゃんの食べ具合に合わせて量を増やす
離乳食中期以降は各時期の目安量を参考にしながら、ご自分の赤ちゃんの食べ具合を見ながら量を増やしてあげましょう。食べムラもありますから食べないこともありますし、「もっと欲しい!」と泣くこともあります。もっと食べたいときは、「食べたいだけ食べてもOK」です。ただ、食べた後に便秘や下痢など、体調に変化がある場合は食べすぎの場合もあります。
・初めての食材は小さじ1杯から
・2、3回与えて体調が良ければ量を増やす
・タンパク質は目安量以上に与えない
ということを大切にしてくださいね。
今回ご紹介した離乳食の目安量は、あくまで目安量です。ご自分のお子さんが月齢の目安量に達していないからといって、慌てないでください。大人も一人一人食べる量は違いますよね。赤ちゃんも一緒で、その子その子によって食べる量は違います。大人が用意する離乳食の量が、その赤ちゃんにとって「適量」ではないこともあります。今、あなたの赤ちゃんが食べている量が適量と思ってOKです。食べる量に意識を向けすぎず「楽しく食べる」離乳食の時間を意識してみてくださいね。
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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