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七五三はいつやる?年齢は?
七五三とは、子どもが3歳、5歳、7歳を迎える年に健やかな成長を祝う日本の伝統行事です。ここでは、七五三を祝う女の子と男の子の年齢、満年齢で祝うべきなのか、数え年で祝うべきなのかなどを詳しくご紹介します。
女の子の年齢
七五三を祝う年齢は、男の子と女の子で異なります。女の子の場合、3歳と7歳です。3歳の七五三は、髪を伸ばし始める「髪置(かみおき)の儀」、7歳の七五三は、帯を結び始める「帯解(おびとき)の儀」が由来といわれています。
男の子の年齢
男の子の場合、七五三を祝う年齢は3歳と5歳です。3歳の七五三は、女の子と同じ由来になりますが、5歳の七五三は、男性の衣服である袴を着始める「袴着(はかまぎ)の儀」が由来となっています。
満年齢?数え年?
七五三を祝うタイミングは、満年齢と数え年のどちらで祝えばよいのでしょうか?これには、特別な決まりがないため、どちらでも構いません。子どもの発育や家族の都合、周囲の意見などを参考に満年齢と数え年を選ぶようにしましょう。
数え年の計算方法
簡単に数え年を計算できる方法があります。現在の西暦から子どもが生まれた西暦を引き、その数字に1を足してください。それが数え年(年齢)になります。
計算方法は、「現在の西暦 – 子どもが生まれた西暦 + 1 = 数え年(年齢)」としてください。
・2024年 – 2022年 + 1 = 3
・2024年 – 2019年 + 1 = 5
・2024年 – 2017年 + 1 = 7
早生まれの子はどうする?
子どもが早生まれの場合、七五三の年齢を迎える年度と翌年度のどちらで祝うべきなのか、迷ってしまいます。これにも特別な決まりはありません。最近では、同級生と一緒にお祝いするため、数え年に七五三を行うケースが多いようです。
2024年の七五三はいつ?
2024年の七五三は11月15日(金曜日)です。七五三の式日は、毎年変わることがなく11月15日に行います。
七五三が11月15日の由来
どうして七五三は、毎年11月15日に行うのでしょう?この理由に関しては、諸説あるといわれています。
中でも徳川家光将軍の子どもである徳松(後の将軍・綱吉)の健康を祈願をしたのが11月15日であり、その祈願を境に病弱だった徳松が元気に成長したそうです。それにあやかり、七五三の式日が11月15日として広まったという説が有力といわれています。
お参りはいつ行く?写真撮影はいつやる?
七五三の式日になる11月15日前後の神社は、大変混雑しています。そのため、最近では11月15日の1~2ヶ月前後に参拝する人たちが増えているようです。また、七五三の記念写真撮影もその参拝に合わせ、9月後半から12月前半に行うとよいでしょう。
七五三にふさわしい着物・髪型とは
日本の伝統行事である七五三の服装といえば、やはり、着物を選ばれる方が多いようです。しかし、どんな着物や髪型が一般的とされているのでしょうか? ここでは、七五三にふさわしい着物や髪型を、女の子と男の子、それぞれにご紹介します。
女の子
女の子の場合、3歳は「三つ身」、7歳は「四つ身」という着物を着用します。それぞれ着物の作りが異なり、3歳では、やわらかい帯の着物の上から「被布(ひふ)」をかぶるのに対し、7歳になれば、大人と同じ形である硬い帯の着物を着ることが一般的です。また、髪型は、お団子や日本髪など、基本的にアップスタイルが主流になっています。
男の子
男の子の場合、一般的に3歳では「被布(ひふ)」の上から丈の短い衣服を着用しています。そして「袴着(はかまぎ)の儀」が由来となる5歳のときは、袴の着用が最もふさわしいとされる正式な衣装です。髪型には、これといった決まりがありません。清潔感のある短髪が人気を集めています。
七五三に向けての準備、そのポイントや注意点
七五三には、着物レンタルや着付け、美容室やフォトスタジオなど、多くの事前準備が必要となっています。ここでは、七五三に向けての準備を行うとき、いろいろな業者を選ぶポイントや注意点を集めてみました。
七五三の着物レンタルの選び方
現代では、七五三に着用する着物をレンタルする人が増えています。着物を購入するよりも費用が安く抑えられたり、最新デザインの着物が選べることなどが人気の秘密です。
七五三の時期は、着物レンタルの需要が増えるため、その予約は、式日から2~3ヶ月前に行ってください。また、着物の種類や数、付属品セットの内容、レンタル日数や期間延長の有無など、価格以外の部分も細かくチェックすることが、着物レンタル業者を選ぶときのポイントです。
七五三の着付け、美容室の選び方
着物の着付け、ヘアセットやメイクも欠かせない七五三。近年では、このすべてを美容室が行ってくれます。七五三の時期になれば、どこも混雑が予想されるため、早めの予約が必要です。
また、一般的な相場の下調べや料金の確認を忘れてはいけません。希望の髪型やメイクなどを事前に美容室と相談し、髪飾りや小物は、自分で準備してください。
七五三の写真撮影・フォトスタジオの選び方
記念写真の撮影も七五三の思い出になる大切なイベントです。フォトスタジオには、全国展開の規模を誇る「大手チェーンスタジオ」と一軒家の貸切型が多い「ハウススタジオ」があります。
それぞれに特徴や特色があるため「自分たちが撮りたい写真のイメージ」をしっかりと持ち、そのイメージ通りに写真を撮影してくれるスタジオを選ぶようにしましょう。予約は2ヶ月~3ヶ月前がおすすめです。
七五三のお祝い金の相場
七五三のお祝い金にも相場があります。一般的に祖父母は10,000円~50,000円、親戚は5,000円~10,000円、友人は3,000円~5,000円といわれています。ただし、七五三のお祝い金は、必ずしも渡さなければいけないものではありません。その関係性や顔を合わせる頻度などを考慮し、おもちゃやお菓子、小物や言葉などでお祝いの気持ちを伝えてください。
お祝い袋の書き方
お祝い袋は、必ずのし付きを選んでください。水引きは、紅白蝶結びのものが最適です。濃い筆ペンか毛筆を使い、表書きには「祝七五三」や「七五三御祝」と書きます。これは3歳、5歳、7歳の全年齢に使える表書きです。
また、表書きの下段に送り主の氏名、内袋の表面中央に漢数字の金額、裏面左下に住所と氏名をそれぞれ記入しましょう。
お祝い善は誰が?
七五三のお祝い善の用意や食事代は「誰が行い、誰が支払う」のでしょうか? 日本古来の伝統行事である七五三は、地域や家庭によっても考え方が大きく異なります。特に地域性が深く関係することが多いため、両家の祖父母たちと事前に入念な話し合いを行うようにしてください。
お祝いにお返しは必要?
基本的に、七五三のお祝いに、お祝い返しは必要ないものとされています。ただし、お祝いを頂いた祖父母を招き、食事会を開くことで感謝の気持ちを伝えることが多いようです。
また、七五三に撮影した子どもの写真を祖父母に送ることもあります。親戚や友人には、頂いたお祝い金の1/2~1/3ほどを目安とし、お返し専用のギフト商品を遅くても1か月以内に渡すことが一般的です。
かわいい子どもの成長を祝うためにも準備は抜かりなく
七五三は、子どもの健やかな成長を実感できる日本伝統の素晴らしい行事です。基本的に女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳に七五三を祝うのですが、最近では、男女を問わずに3歳、5歳、7歳とすべての年齢で祝うことも珍しくありません。
そのためにも着物の準備をはじめ、着付けや美容室、フォトスタジオをしっかりと厳選する必要があります。また、事前に七五三の由来やマナーなどを学び、行事当日の参拝や食事会の対応はもちろん、お祝いを頂いた祖父母や親戚、友人に失礼のないお返しを贈るようにしましょう。
文・構成/HugKum編集部