生後10ヶ月の離乳食(3回食)の進め方
個人差はありますが、離乳食開始から5カ月目の9カ月から、離乳食の3回食がスタートします。生後10ヶ月は3回食にも慣れてきた時期。
3回食になると、だんだん離乳食の量が増え、ミルクを飲む量が減ってくる子が多くなるかと思います。ミルクは、1日5回程度が目安です。飲むタイミングと量は、
・朝食後 ~200ml
・昼食後 ~200ml
・昼食と夕食の間 200ml
・夕食後 ~200ml
・寝る前 200ml
というのが一般的。食後の「~200ml」は、赤ちゃんのおなかに合わせて飲ませてあげましょう。量に関してはお使いのミルクメーカーさんの表示を参考にしましょう。
生後10ヶ月の離乳食量
3回食のリズムを付けるには、最終的に下記くらいの量を目安にしましょう
5倍かゆなら 90g 軟飯なら 80g
野菜 30~40g
豆腐 45g
魚/肉 15g
手づかみ食べの練習が始まる離乳食後期。この頃の赤ちゃんは意欲的に食べて、食べこぼしも多い時期です。床に離乳食がたくさん落ちていて、どれくらいお腹に入っているのか分からないこともあります。食べこぼした時のために少し多めに作っておくのもひとつの解決策ではないでしょうか。
味付けはいつから?
私たち離乳食インストラクター協会では、離乳食で味付けを始める時期を、後期以降としています。それまで使うのは、だしだけです。だしで煮ると調味料無しでも美味しくいただけるからです。後期以降もだしと食材を煮ただけで美味しければ調味料を入れる必要はありません。素材の味を楽しんでみましょう。
意
意欲のある子には積極的に手づかみ食べを!
手づかみ食べが始まる時期は、9カ月~11ヶ月の離乳食後期ごろです。積極的に手づかみしようとする子もいれば、食材の感触が嫌で、なかなか手づかみをしようとしない子もいます。「手づかみをしたい!」という子には積極的に手づかみをさせてあげ、苦手な子には無理強いせず、手がべたつきにくいものから徐々にスタートしてみましょう。
離乳食を食べないときは?
食べてくれないのはなぜ?
生後10ヶ月ごろは、離乳食を食べる量にムラが出始めます。例えば、おかゆばっかり食べたり。逆におかゆを嫌がりおかずばかり食べる子もいます。そんな、選り好みもできるようになってきたことは、赤ちゃんが発達している証拠です。これは一時的なことですので、様子を見ながら離乳食を進めていきましょう。また、この時期になると、手づかみをして自分で食べられるようになってきます。
・自分で食べる意欲を育てる
・無理強いしない
ということが大切です。
食べないイライラに有効な3つのテクニック
せっかく作った離乳食を赤ちゃんが食べてくれなかったら。残念で悲しくて、イライラすることもあると思います。私も息子の離乳食の時間はイライラしっぱなしでした。現在も有効活用中の、イライラしてしまいそうなときの私の解消方法を伝授します。
・子どもとの心の距離を意識的に離す
・深呼吸する
・思わず言ってしまいそうになった言葉を飲み込み、別の言葉に変えられないか考える
例えば「食べなさい!」ではなく「わあ!これ美味しそう!ママも一緒に食べようかな」。などなど。プラスの言葉に変えていくことをお勧めします。
生後10ヶ月頃からの離乳食メニュー例
かぼちゃのきな粉がゆ
かぼちゃの甘みときな粉甘み。素材の甘みが美味しいおかゆです。この手順は後期向けですが、10倍かゆに裏ごししたかぼちゃ、きな粉をかけたら離乳食初期の赤ちゃんから食べられます。
<材料>
5倍かゆ 90g
かぼちゃ 15g
きな粉 3g
<作り方>
・かぼちゃは、皮、ワタ、種を取って、湯がきやすい大きさに切る
1.かぼちゃは湯がいて、湯切りして、スプーンでつぶす
2.おかゆに、1のかぼちゃときな粉をのせる
ひじきのおだしごはん
<材料>
ご飯 50g
にんじん 5g
まいたけ 5g
乾燥ひじき(もどしたもの) 3g
かつお昆布だし 150ml
<作り方>
・にんじんは1㎝の千切り
・ひじき、まいたけは5㎜の長さに切る
・ひじきは水で戻して、1㎝に切る
1.かつお昆布だしで、にんじん、まいたけ、ひじきの順に煮る
2.鍋にご飯、1の具材と煮汁50mlを入れ、蓋をして弱火で炊く
しらすとじゃがいもパン
<材料>
食パン 30g
しらす 3g
じゃがいも 10g
<作り方>
・しらすは、湯がいて塩抜きする
・じゃがいもは湯がいてつぶし、水分を加えてペーストにする
1.食パンにじゃがいもを塗り、しらすをのせる
2.トースターで2~3分焼く
きな粉パン
<材料>
食パン 30g
きな粉 3g
レーズン 4粒
<作り方>
・レーズンは半分に切り、お湯につける
1.食パンを5㎜のスティックにする
2.きな粉とレーズンを1にからめる
にんじんの豆乳フレンチトースト
<材料>
食パン
豆乳 30ml
にんじん 15g
<作り方>
・にんじんをすりおろす
1.ボウルににんじんと豆乳を混ぜ入れ、食パンの両面に塗る
2.フライパンで両面じっくり焼く
納豆のお好み焼き
納豆を入れた、お好み焼きレシピです
<材料>
ひきわり納豆 10g
キャベツ 30g
卵 20g
小麦粉 20g
かつお昆布だし 20ml
<作り方>
・キャベツはみじん切りにする
・納豆は湯通しする
・卵は溶き卵にする
1.材料をすべて混ぜ合わせる
2.フライパンで両面焼いてしっかり火を通す
生後10、11ヶ月ごろの離乳食「手づかみ食べ」レシピ
レンコン入り離乳食豆腐バーグ
<材料>
鶏ひき肉 15g
豆腐 15g
玉ねぎ 5g
にんじん 5g
レンコン 5g
ほうれん草 3g
<作り方>
・玉ねぎはみじん切りにする
・レンコン、にんじんはすりおろす
・ほうれん草は湯でて、みじん切りにする
1.材料をよく混ぜ合わせる
2.形作ってフライパンで両面焼く
*火の通りが心配ですので、ふたを閉めてもOKです!
*食べる前に赤ちゃんの月齢に合わせて切ってください
しらすのごはんのおやき
軟飯を使って少しソフトなおやきを作ります
<材料>
軟飯 50g
しらす 5g
青のり 少々
<作り方>
・しらすはお湯で湯がいて塩抜きする
1.軟飯を軽くつぶしてから、ほかの材料をすべて混ぜ合わせる
2.形作って、フライパンで両面焼く
野菜スティックのヨーグルトディップ
いつもの野菜スティックを少しおしゃれに、ディップをつけて食べてみましょう!
<材料>
にんじん 15g
大根 15g
ヨーグルト 30g
味噌 1g
<作り方>
・にんじんと大根は皮をむいてスティック状に切る
1.にんじんと大根を軟らかくなるまでゆがく
2.ヨーグルトと味噌を混ぜ合わせてディップを作る
3.軟らかくなった野菜に2を添える
編集部おすすめ!「bebemeshi for family」おそとごはん(たべるとくらすと)
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