3児の母が厳選!オススメグッズ
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
7歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは、「乳幼児期に便利なグッズ5選」です。
私は、無印良品の生活雑貨の商品企画&デザインを13年間務め、ものづくりのプロとして様々なグッズを使い、検証してきました。そして、プライベートでは2歳差の3人の子育て。育児に奮闘する中で「このグッズは優秀だなあ…」と実感し、グッズに助けてもらう場面がたくさんありました。今回は、特にオススメのグッズをご紹介します。参考にしていただけると嬉しいです。
エアリコ 授乳クッション
まずは、出産直後から活躍するものを。第一子の産後から母乳トラブルが絶えず、気力・体力ともに限界だった時に寄り添ってくれた授乳クッションです。
授乳クッションってどんな風に選んだらいいの?色、柄、素材…?右も左もわからない時、授乳介助の助産師さんから「赤ちゃんが飲みやすく、自分が疲れない姿勢が大事」ということを教えていただきました。いくつか使った中でも、この商品が一番使いやすかったのでご紹介します。
この授乳クッションは、一般的なものに比べると固く、どっしりしています。高さが20cmほどで、中には通常の3~5倍の高密度綿がパンパンに詰まっています。そのため、赤ちゃんの重さでクッションが沈まないので、ママが背を曲げたりせず、自動的に良い姿勢で授乳できるのです。心地良いのか、授乳姿勢のまま母子ともにウトウト…ということがよくありました。パパが哺乳瓶を使う時にもちょうど良い高さです。
わが家は3人ともこの授乳クッションを愛用し、あまりに使いやすかったので、車での帰省時や旅行時にも持っていったほど。赤ちゃん連れで遊びに来たママ友にも「これ、どこの?」と聞かれて後日購入されることが何度かありました。
産後は会陰の痛みや腱鞘炎、母乳トラブルなどに見舞われ、ただでさえ大変な時期。便利なグッズに頼って、少しでも授乳がラクになるといいなと思います。
IKEA TROFAST(トロファスト)
第一子の新生児期から使っている収納家具です。はじめは2台でしたが、第三子の出産時に1台買い足し、現在も3人の子どもたちの衣類収納として使っています。
この商品を購入したキッカケは、実はものづくりを行なっていた頃の探究心から。既にロングセラーだったコチラの収納家具の存在は知っていました。ヒット商品には何かしらの魅力があり、それはユーザーとして実際に使ってみなければわかりません。自腹で購入して暮らしに取り入れてみると「なるほど~!」と思うことが多々あり「子どものお片づけ」に関する大きなヒントを得ることができました。
このトロファストシリーズは、一般的な収納用品と違い、引き出しの上にほんの少しスキマがあいています。実は、これがとても大切なポイント。「中身がちょっと見えている」ことで、子どもが目的のモノを出したり、お片づけしやすくなります。
フレームや引き出しの種類が充実しているので、間取りやインテリアのお好みに合わせて自由自在に組み合わせることができます。我が家ではパイン材の、奥行30cmのフレームを選んでいます。引き出してくる距離が短く、中身が一覧できるので、引き出し全体を有効活用することができます。
また、引き出しの深さは10cmがオススメ。中に入れたモノが埋もれないだけでなく、軽い力で引き出すことができます。もし引き出しが抜けてしまっても、子どもが自力で戻しやすいのです。
とても優秀な収納家具なので、今後もしばらく使っていきたいと思っています。
無印良品 ポリエステル・おむつポーチ
子どもを出産して、「外出って大変…」としみじみ思いました。特に第一子の時は、常に授乳やオムツ交換のことを考えていたので、はじめの頃は子どもとのお出かけを楽しめなかったような記憶があります。そんな方に、外出が少しラクになるおむつポーチをご紹介!
外出先のオムツ交換台はとても狭いです。赤ちゃんを寝かせ、お尻拭き、替えのオムツを出し、もし漏らしていて着替えをさせるとなると…!赤ちゃんもジタバタ動きますし、どんどん狭くなります。このポーチは自立するので、狭い交換台を効率よく使うことができるんです。
また、多くのオムツポーチはファスナー式で開閉するタイプ。急いでいる時にそれは面倒ですよね。このおむつポーチはマジックテープ(ベルクロ)式なので、赤ちゃんを抱っこして手がふさがっていても、片手で一瞬で開けられるんですね。
ポーチの中は大きく3つに分かれているので、上から見ただけで、何がどこに入っているのか一目瞭然!中身が混ざらず、急いでいてもサッと出し入れすることができます。残量がパッとわかるので、オムツの補充もしやすいですね。
ちなみに、わが家の外出先のオムツ替えは9割夫が担当。この無印良品のおむつポーチはシンプルな見た目、落ち着いたカラーといった表面的なことにとどまらず、使いやすい機能が満載。外出先でのオムツ替えに慣れていないパパでもスムーズに交換できるんです。安心して任せるためにも、こういった使いやすいグッズがとても重要になりますね!
手作り工房かくれんぼ トイレの踏み台
この踏み台は、第一子の長女が3歳の時、トイレトレーニングに苦戦している時に購入しました。ハシゴ型、プラスチックの軽いタイプなど、色々な商品を比較検討しましたが、慎重派の長女が安心して使えるようにどっしりしたコの字の踏み台を探しました。
これは、家具の産地の福岡県大川で作られています。MDFという、家具にもよく使われる素材で作られています。耐荷重100kgのテストに合格しているとのことで、大人が乗っても平気!表面はエナメル塗装されていますので、アルコールや洗剤などで頻繁にお掃除を行っても安心ですね。
わが家で使っているものは「スタンダード 高さ22.5cmタイプ」ですが、トイレのメーカーや高さなどは選べるので、それぞれのご家庭にぴったりのものを探すことができます。
これを使うと保育園や幼稚園、商業施設のキッズトイレと同じように、用を足す時に両足を踏ん張ることができます。第一子の長女、第二子の長男もスムーズに外れ、末っ子の第三子は「あともう一歩!」というところまで迫っています。
このタイプの踏み台のメリットは、トイレの度に踏み台を設置しなくてよい点です。慣れてくると、ひとりで行ってくれるのでとてもラクな点です。
デメリットは、常にトイレに設置されてしまう点です。ただ、大人が普通に座った際、ふくらはぎに少し当たる程度なので、それほど気になりません。
もし、これから踏み台をお探しの方は参考にしてくださいね!
ベビービョルン ベビースタイ
食事用のスタイのオススメは、ベビービョルンのベビースタイです。色々なスタイを使いましたが、やはりこの商品はロングセラーだけあって、とても優秀です。
まずは、こどもの身体に沿った絶妙な形状。液体でも固体でも。ポケットが食べこぼしをキャッチ!首にフィットするように細かく調節できるので、離乳食~幼児まで長く使えます。わが家は、3人それぞれ微妙に体型が違いますが、全員問題なく使うことができました。
家の中だけでなく、外食や旅行、帰省の時にもポリ袋に入れて持参していました。特に第三子は、使い捨てのスタイを嫌がってつけてくれず、食事が進みませんでした。家と同じ環境にするとすんなり食べてくれましたので、どこへ行くにも常に一緒でした。
第一子の頃から足かけ約6年使いましたが、ほとんど劣化せず。黄色だったためか、着色汚れは気になりませんでした。食事の落ちにくい汚れは、人参、カレー、ミートソースに代表されるように、ほとんど黄色~オレンジ色なので、ちょうどよかったのかもしれません。尚、この写真に写っている黄色は旧タイプ。現在販売されているものは、もう少し淡い色展開です。経年変化を考えて色選びをすることも、長く使うためのポイント。ぜひ参考にしてみてくださいね!
いかがでしたか?
「乳幼児期に便利なグッズ5選」でした。世の中にはたくさんの商品があります。それぞれ使いやすさは異なると思いますが、それでもコレは!という商品を厳選してご紹介させていただきました。出産を控えている方、そして乳幼児育児に奮闘している方の参考になれば嬉しいです。