アレルギーに注意したい大豆関連食材
大豆はアレルギー表示推奨品目21品目に含まれる食材です。アレルギーに注意したい大豆関連食材にはどんなものがあるのでしょうか。
油揚げ
油揚げは豆腐から作られています。豆腐はアレルギーに注意が必要な大豆からできています。初めて離乳食に取り入れるときは、細かく切り少量から。体調みながら食べるようにしましょう。
きなこ
きなこは大豆が原料に使われています。きな粉を初めて食べるときも、少量(小さじ1程度)から始め、体調をみながら少しずつ量を増やしましょう。体調に問題が無いようなら、1歳過ぎてから飲み物としての牛乳と一緒にプラスしてみましょう。
春雨
春雨は弾力がある食材で、離乳食に取り入れられるのは離乳食後期からになります。原材料に緑豆、じゃがいも、さつまいもが使われており、特に緑豆を原料としている場合は大豆アレルギーに注意が必要です。離乳食に春雨を使うときは、はじめは茹でたものを少量(5g程度)からスタートしましょう。
豆腐・高野豆腐
豆腐・高野豆腐は離乳食初期から食べることができ、消化もよいため使いやすい食材と言えます。原料はアレルギーに注意が必要な大豆です。離乳食に取り入れるときは1さじから初めてください。すり潰したり、裏ごしするとおいしく食べることができます。
アレルギーに注意したい魚・肉関連食材
魚・肉にも、表示義務のある特定原材料7品目、また、アレルギー表示推奨品目21品目に含まれる食材があります。では、アレルギーに注意したい魚・肉関連食材にはどんなものがあるのでしょうか。
えび
えびは、アレルギー表示を義務づけられている「特定原材料7品目」に含まれるアレルギーの原因になることが多い注意が必要な食材です。離乳食期には与えず、幼児期からスタートしましょう。美味しそうに食べるからと言って、たくさん与えず鮮度の良いものを少量から与えるようにしましょう。また、背ワタはアレルギー反応を起こしやすいので取り除きましょう。また、えびと同じ甲殻類であるカニも「特定原材料7品目」になっている食材です。えびと同様に幼児期に入ってからスタートしましょう。
鮭(さけ・サーモン)
鮭も「アレルギー表示推奨品目21品目」に含まれる食材です。鮭は離乳食中期から食べられますが、アレルギー反応が比較的起きやすい食材なので少ない量から取り入れていきましょう。
はんぺん
はんぺんは主原料が白身魚です。柔らかく食べやすいので離乳食向きの食材のように思われがちですが、塩や砂糖などの調味料が入っているので、取り入れる場合は離乳食期が終了した児期から。
初めて食べさせるときは、下茹でして塩分などを薄めてから使用してください。また、はんぺんには山芋や卵白が使われています。どちらもアレルギー食品28品目に分類される食品です。体調に変化がないかなど、様子を見ながら少しずつ食べさせましょう。
タラ
タイ、カレイ、ヒラメなど白身魚は、他の魚に比べ脂肪分やアレルギーを引き起こす成分が少ないので、骨に気をつければ離乳食初期からあげて問題ありません。
ただし、同じ白身魚でもタラはアレルギーの心配があります。離乳食に取り入れる場合は、離乳食中期以降にしましょう。
ゼリー(ゼラチン)
ゼリーは口触りが良く、子供に人気のデザートですが、原材料によって食べられる時期が違います。特に使われることの多いゼラチンは、牛や豚などの骨や皮などで作られています。赤ちゃんの胃に負担になり、アレルギーを起こしてしまうこともあるので離乳食後期までは使用できません。また、離乳食完了期以降も食べる場合は注意が必要です。
アレルギーに注意したい野菜・穀物関連食材
野菜・穀物にもアレルギー表示推奨品目21品目に含まれる食材があります。では、アレルギーに注意したい野菜・穀物関連食材にはどんなものがあるのでしょうか。
ごま
離乳食にごまを取り入れる場合は、離乳食完了期から。使うときは消化吸収を良くするために、すりごまで使用します。
ごまは「アレルギー表示推奨品目21品目」に含まれる食材のひとつです。食べさせるときは、ふりかける程度の少量から始めましょう。
キウイフルーツ
キウイフルーツは「アレルギー表示推奨品目21品目」に含まれる食材のひとつです。食べると口腔アレルギーを起こし唇、舌、喉がかゆくなったり、腹痛や下痢を起こすこともあります。加熱することでアレルゲンを弱めることができるので、初めて食べるときは加熱して食べさせましょう。
オートミール
オートミールの原料はオーツ麦です。オーツ麦は小麦ではないので、比較的アレルギーが起きにくいといわれています。ただし、初めて食べるときは小さじ1杯から取り入れてみましょう。
また、オートミールには味がついているものもあります。オートミールを選ぶ場合は、味のついていないクイックオーツを選びましょう。
なす
なすは皮を取り除けば、離乳食初期から食べさせることができます。ただし、なすは毒性の高いものもあり、アクが強くアレルギーに似た仮性アレルゲン症状を起こすことがあります。
口がかゆくなる、じんましんが出ることがあるので、赤ちゃんの様子を確認しながら食べさせましょう。
長いも
長いもは離乳食後期以降から食べられます。大人の場合、長いもは生でも食べられますが、離乳食に取り入れるときは加熱しましょう。また、長芋が手や口につくと赤くなったり、かゆくなることがあるので、口の周りにつかないように気をつけながら食べさせましょう。
離乳食が始まったら、幼児のアレルギーに注意しよう
離乳食を始めるときのアレルギーに注意したい食材についてご紹介しました。初めて食べさせるときは赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ離乳食に取り入れていきましょう。
文・構成/HugKum編集部