2〜4歳の子どもは、動きも活発になり、言葉も覚え、意思の疎通もスムーズになる時期です。同時に、成長の証でもあるイヤイヤ期が訪れたり、自我が芽生えて自己主張が強くなる時期でもあります。
子どもの成長を喜ぶ場面も多くある一方で、我が子の成長に不安を感じて悩むママ・パパの声も多く聞かれます。そこで今回は、2〜4歳の子どもを持つママ・パパが、お子さんの成長のどんな点に悩んでいるのか詳しく聞いてみました。
アンケートを実施したのは・・・
親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。
子どもの「心・性格・感情面」での成長のお悩みトップ20
今回は、小学館の幼児誌『めばえ』 7・8月号の読者1000人にアンケートで回答をいただきました。質問内容は「お子さんの心や体の成長について、悩んでいいることがあれば教えてください」というもの。まずは、心・性格・感情面でのお悩みトップ20からいっきにみていきましょう!
20位 集団行動が苦手・心配
19位 友達・兄弟と物の貸し借りができない
18位 内弁慶
18位 幼稚園の生活に慣れず情緒不安定
17位 友達関係(友達を作れるか・喧嘩・遊ぼうとしない等)
16位 感情の起伏が激しい・コントロールが苦手
15位 注意すると反抗する・悪いと思っていない・気にしない
14位 甘えん坊・後追いする
13位 赤ちゃん返りをする・下の子が産まれ精神的に不安定
12位 こだわりが強い・頑固・自己主張が強い
11位 落ち着きがない・つねに騒いでいる(しゃべっている)
10位 集中力がない・飽きっぽい・すぐに諦める
9位 引っ込み思案・恥ずかしがり屋・自己主張ができない
8位 わがまま・一人っ子なのでわがまま・我慢が苦手
7位 言葉が遅いこと
6位 怖がり・慎重すぎる
5位 すぐに泣く
4位 人見知り
3位 イヤイヤ期の対応の仕方
2位 特になし
1位 思い通りにならないと癇癪を起こす(怒る・泣く・暴力をふるう等)
自分の欲求を伝えたい時期ゆえの悩みが多数
20位〜1位まで、みなさんの回答を見てみると、1位「思い通りにならないと癇癪を起こす」、3位「イヤイヤ期の対応の仕方」、5位「すぐに泣く」、8位「わがまま・我慢が苦手」、12位「こだわりが強い・頑固・自己主張が強い」、15位「注意すると反抗する・悪いと思っていない・気にしない」 16位「感情の起伏が激しい・コントロールが苦手」など、これらは自分の欲求を伝えようとする気持ちが大きく成長する時期ならではの悩みといえそうです。
とはいえ、イヤイヤ期や癇癪を起こした子どもの対応にママやパパもぐったりと疲れてしまうというのが本音です。こちらの記事では、イヤイヤ期専門家による、イヤイヤ期の原因や行動、時期や対処法まで解説しているのでぜひチェックしてみてください。
初めてのことや慣れないことに対する子どもの不安を心配する声も
4位「人見知り」、6位「怖がり・慎重すぎる」9位「引っ込み思案・恥ずかしがり屋・自己主張ができない」、14位「甘えん坊・後追いする」、18位「内弁慶」、20位「集団行動が苦手・心配」という悩みは、初めてのことに対する不安やまだ自信がもてないがゆえの行動とも考えられそうです。
HugKumでは保育のプロの先生によるお悩み別のアドバイスを紹介しています。先生たちのアドバイスもとても温かく具体的な内容ばかりです。子育て中のママたちが同じように悩んでいることも知ることができ、「じぶんだけじゃないんだ」と思えるでしょう。一人で悩まずにぜひ気になるテーマを読んでみてください。
◆保育歴41年の元園長・田苗孝子先生によるお悩み相談Q&Aはこちら
◆「りんごの木」柴田愛子先生による子育てお悩み相談室はこちら
子どもの「体・運動・健康面」での成長のお悩みトップ20
次に、体・運動・健康面でのお悩みトップ20もいっきにみていきましょう。
20位 基礎疾患がある(心臓・内臓・骨等)・障害がある(発達障害)
19位 悪癖をやめられない(指しゃぶり・唇を吸う等)
18位 走り回る
17位 睡眠のトラブル(不眠・時間が不規則等)
16位 幼稚園や保育園で成長面・体力面でついていけるか心配
15位 歯のトラブル(虫歯・歯並び・噛み合わせ等)
14位 臆病・怖がり・慎重すぎる(公園の遊具を怖がる等)
13位 よく転ぶ
12位 風邪を引きやすい・免疫力が低い
11位 喘息持ち・咳が出やすい
10位 便秘・ウンチするのを怖がって我慢すること
9位 運動が苦手なこと
8位 太っている・食べすぎる
7位 トイレトレーニング・オムツが取れない
6位 身長が低い
5位 皮膚トラブル(皮膚が弱い・アトピー・湿疹等)
4位 少食・食が細く体重が増えない
3位 運動不足が心配・コロナ禍で外で遊ばせてあげられない
2位 食べ物の好き嫌いが多い・偏食・野菜を食べない
1位 特になし
体や運動、健康面でのお悩みでは、約20%の人が回答した「特になし」という回答が1位でした。同時に、2位〜20位とランキング外の55位まで、さまざまなお悩みがあることもわかりました。
コロナ禍でも「外で遊ばせてあげたい」のが親の本音
3位の「運動不足が心配・コロナ禍で外で遊ばせてあげられない」という悩みを抱えるママ・パパも多くいました。感染防止のため外出自粛や公共の場への外出を控える生活が続き、思いっきり外で遊ばせてあげられないことへの不安やストレスは悩ましい限りです。
HugKumではコロナ禍での子育てについて、柴田愛子先生に親のあるべき姿を語っていただきました。たくさんの保護者の方から反響があったこちらの記事には、「家族や子育てを捉えなおすきっかけになった」という読者からの感想も多く寄せられました。
◆保育者・柴田愛子さんが語るコロナの今
歯や皮膚、睡眠のトラブルは正しい改善方法を
5位の皮膚トラブルや、15位の歯のトラブルなど、幼い子どもに多い健康面でのお悩みは医療機関を受診したり、専門家の正しい知識を知っておきたい分野です。
HugKumでも専門医監修の記事でママ・パパのお悩みに答える記事を配信中です。
◆歯のトラブルのお悩み解決には…
◆アトピーや湿疹など皮膚トラブルのお悩みは、小児科医・北浜直先生監修のこちら
◆睡眠のトラブルのお悩み解決には…
指しゃぶりや好き嫌い、年齢とともに改善される?
2位の食べ物の好き嫌いや、4位の食が細いという食事に関する悩みや、19位の指しゃぶりなどの癖が治らない、7位のトイレトレーニングの悩みについては、成長とともに緩和されたり改善されていく類のテーマです。
とはいえ、しっかり食べて欲しいという思いや、悪い癖は早めに治したい、早くオムツを外したいと思ってしまいますね。HugKumでは食の悩みや指しゃぶりなど癖の悩みについても、専門家監修の記事を配信中です。
◆食事にまつわるお悩み解決には…
◆指しゃぶりのお悩み解決には…
◆トイレトレーニングのお悩み解決には…
発達障害、正しく知ることから
発達障害は多くの読者の方から反響をいただくテーマで、たくさんの人が子どもの発達障害と向き合っています。簡単に解決する悩みではありませんが、正しく知ることが何より大切です。
◆発達障害のお悩みについてはこちら
子育て中は一人で悩みすぎないで!
今回は1000人のママ・パパがお子さんの成長で感じている悩みを紹介してきました。心・性格・感情面での悩みは、子どもの成長過程で必ず直面するものです。また体・運動・健康面での悩みは、焦らずに改善策を試してみたいものが多くありました。
親が当たり前だと思っていることが、子どもたちには当たり前ではないこともまだまだ多い時期です。「これでいいのかな?」と親も迷うことが多いですが、ぜひ一人で悩まずに周囲の人に話してみましょう。案外、同じことで悩んでいる人から、いいヒントをもらえるかもしれません。
取材協力/『めばえ』編集部
文・構成/HugKum編集部