冷凍できる野菜の代表、白菜
野菜の中でも特に、白菜は冷凍保存しておくことでメリットがたくさん得られます。保存期間が長くなるのはもちろんですが、塩もみをしてから冷凍しておくと、解凍すればそのままお漬物のように食べることもできます。さらに、保存時の省スペースや、味が染み込みやすくなる点など、白菜の特徴がより便利に効率よく扱えます。
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白菜のカット野菜パック
野菜を数種類まとめて冷凍保存し、加熱調理に使うテクニックをご紹介します。焼きそばや、野菜炒めなどに使えるよう冷凍しておくと、便利ですよ。
今回は白菜をメインにしましたが、アレンジは「みじん切りの玉ねぎ、にんじん、セロリ」「千切りごぼうと、にんじん」「きのこミックス」などがあります。組み合わせて冷凍保存しておけば、使い勝手が抜群です。
ポイント
調理時は解凍せずにそのまま加熱するため、切り方を揃えておくことがコツです。火の通りが均一になり、加熱ムラが生じません。みじん切りや、千切りのほか、大きさを揃えるだけでも良いです。
◆材料
白菜 200g
にんじん 50g
ピーマン 2個
◆冷凍の方法
【1】にんじんが薄切りになるように気を付けて、野菜をカットします。
【2】フリーザーバックに詰めて、しっかりと空気を抜いて冷凍します。
保存期間
2~3週間を目安に、使い切ります。
カット野菜を使ったクミンシード炒め
冷凍したパックを使い、調理する手順を確認します。シンプルな塩こしょうでもおいしいですが、クミンシードを使うと変化がつきます。
◆材料
豚肉 300g
白菜のカット野菜パック 1袋
クミンシード(ホール) 小さじ1
塩 小さじ1/2
ブラックペッパー 少々
オリーブオイル 小さじ1
しょうゆ 小さじ 1/2
◆作り方
【1】フライパンにオリーブオイルとクミンシードを入れて、弱火で温めます。
【2】クミンの香りが出たら、食べやすい大きさに切った豚肉に塩とこしょうをして、中火で炒めてください。
【3】豚肉の色が変わったら、冷凍庫から出したカット野菜パックの中身を、フライパンに移します。
【4】冷凍の野菜を入れると、フライパンの温度が下がるので、火を強火にして炒めてください。すると、野菜から水分が出てくるので、飛ばすようにしながら加熱します。にんじんが柔らかくなるまで、加熱してください。
【5】最後にしょうゆを回し入れて完成です。
野菜の冷凍保存方法一覧
冷凍できる野菜と冷凍方法を一覧にまとめました。ご活用ください。
果実野菜
葉野菜
根野菜
薬味・ハーブ系
きのこ
果物
豆
海藻
その他
冷凍できない野菜
繊維質の野菜や、水分が多い野菜は、冷凍保存に向いていません。具体的には、ごぼうは解凍すると繊維の周りが空洞化してしまい、スカスカした食感になりますし、ナスも冷凍される時に細胞が壊され、解凍後に食感を失ってしまいがち。
さらにじゃがいもは、冷凍にむかない野菜として代表的ですが、ごぼうと同様に常温保存ができるので、そのままで長期保存を。保存は風通しの良い、冷暗所がおすすめです。また、じゃがいもは、火をとおしてから冷凍すると、食感の変化は少なくなります。下のマッシュポテト、ポテトサラダの記事でご紹介していますので、ご参考にしてください。トマトソース、きんぴらごぼうも冷凍できます。
このように、工夫次第では冷凍ができますし、作り置きのトマトソースなどは、特にハイパフォーマンスな食材です。こうして見ると、絶対に冷凍できない野菜はないとも言えそうです。
冷凍できる野菜料理|レシピも盛りだくさん
HugKumでは、野菜を使ったお惣菜の上手な冷凍方法をたくさんご紹介しています。
野菜の旬に冷凍保存を
毎年、季節になると旬の野菜が店頭に並びます。味もさることながら、値段もお買い得。そんな、旬の野菜を少し多めに買い置きして冷凍保存に回せば、長い期間に渡って味わうことができます。余った野菜を安易に捨てることも減りますし、作り置きにも活躍する冷凍保存。その便利な保存方法を確認して、ぜひ日々の献立計画にご活用くださいね。
構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)